「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「早くも秋の花が」

2019年08月30日 | 季節の移ろい・出来事

                  
                      隣の空き地に早くもお目見えしたヒガンバナ

やっとこさ最終日を迎えた「じいちゃん学校」。今日で夏休みが終わり、当校も終業式を迎えた。
あすあさっての土・日が終われば二学期だ。ジジもババも少しは解放されることになる。ありがたや。

今年は殊の外、長く感じる夏休みであったような。フライパンで煎られるような暑さに閉じ込められ、終盤は連日の雨に閉じ込められた。
完全アウトドア派の弾丸4年生を、家の中でおとなしく過ごさせるのは無理というもの。
あちらこちら、外を連れ歩くか、団地公園でのグラウンドゴルフに夢中にさせればこそ、ジジも面倒見切れる。

特に前半の好天気には、おじいちゃんおばあちゃんの集まる団地公園のグラウンドゴルフで、チョーアイドルとしてもてはやされた。
普段はあまりしゃべらない男が、じいちゃん、ばあちゃん、特にばあちゃんとはよくしゃべるから驚く。
力任せだから決していいスコアが出るわけがない。それでも、我が家のババのクラブとボールを操って、知己の仲間のような振る舞いをする。ここしばらく雨に降られて出来なかったが、最終日の今日は普段より多く集まった。一人のばあちゃんは「ゆうがくん、よく遊んでくれてありがとう」のメッセージにお小遣いを添えて頂いた。

もうお一人は、予定のコースが終わってから、わざわざ近くのスーパーに行き、アイスクリームとお菓子を差し入れてもらった。
午後から早速お礼の手紙を書かせた。短い文で感謝を述べる「お手紙勉強」の格好の教材となった。日記の材料にもなったはずである。
そんなこんなでじいちゃん先生も、周りの人のお陰で、なんとかひと夏を乗り切った。

ふと窓の外に目をやると、隣の空き地に早くもヒガンバナが咲いていた。そっか~もうヒガンバナが咲く季節か~

 

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「気持ちの整理が・・・」

2019年08月29日 | カープ一喜一憂

             

昨年のこの頃は「少しは負けてやってもいいのに」と思わせるくらい強かった広島東洋カープさん。
昨年までの3年間、3連覇で、燃え尽きた残り火で戦ったわけでもないだろうが、ここに来て4連覇の夢は潰えた。
広島カープに今ひとつお金と人気があったなら、4連覇も夢ではなかったろう。だが、大金持ちで人気のある球団に優勝を買われてしまった。
ま、これも致し方ない。選手も一人の人間で、名誉以上に欲もあり、選手生命の短さから考えれば、「今を高く買ってくれる」ところが自身の居場所である。

それにしては、カープの選手は、今年に限って云えばダラしなかった気がする。
今日の先発投手の乱れは何か。エースの称号が聞いてあきれる。ひょっとしてお金持ちの球団から何かの打診があったのでは・・・?
などと、さもしい推察と思いながらも勘ぐってみたくなるほど、お粗末極まりない投球姿勢であった。
それとも、緊急事態のスクランブルで、中5日休養の登板間隔に不満でもあるのだろうか。彼らはプロの野球選手なのに。
もうひとつ。このところのチーム全体の迫力のなさはなんじゃろう。チーム内に何かの不協和音が流れているんじゃなかろうか。

そんなこともないだろう。それにしても、投手王国が売りで、守り勝つ野球が神髄のカープさん。
その投手陣が崩れたら、それはもう推して知るべし。まあ、5月の20勝4敗という夢を見させてくれた今シーズンなのだ。
あれだけ勝ちまくる喜びを味合わせてくれたのだから、調子を落としたら悲哀を味合わされるのも自然の理である。

何をやってもどうあがいても、ダメな時もある。精一杯尽くしたら勝てるのなら、誰だって精一杯尽くすのだ
それでも、勝者と敗者に分かれるのが底力であり、実力というもの。今年はここまでが精一杯というところか。
まだ完全終了ではない。最後の力を振り絞って、せめてCSで一暴れ、という夢を見させてくれることに期待しよう。

笑われるかもしれないが、これで一つ気持ちの整理がついたということか。また秋に向かって・・・・・・。

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「夏が終わる頃」

2019年08月25日 | 地域活動

      
                                   真夏の青空を恋するように咲く、ノウゼンカズラ

年々増加する熱中症による救急搬送ニュース。今年も間違いなく、そんなニュースに触れるほど 暑かった。
8月も4回目の週末を迎えるころになると、そんな暑さも少しは緩んできたようだ、と思いたい。
そう思いたい小中学校の夏休みが終わるこの時期は、また一つみんなで力を合わせて汗を流す大仕事が予定されている。

きれいな学校環境で2学期を迎えさせたいと願う、地元住民や社会福祉協議会、民生委員・児童委員協議会などが一体となって、通学路や運動場周辺の草刈りや樹木選定など、大がかりな「学校環境整備作業」である。
昨日今日と朝早くから、流れ落ちる汗もいとわず、草刈り機・チェーンソー・のこぎり・鎌・剪定ばさみなど、自前の道具を持ち寄って精を出す。

この作業が終わったら、ようやく夏の終わりが近づいたことを知る、一種の風物詩みたいになっている。
もちろん小学校では、高学年児童と保護者は積極的参加。中学校は「学校を美しくする会」という任意団体が呼びかけて、大人だけが実施している。
学校の草刈りに限らず、夏の間の草や木の成長する早さ激しさは、自宅でも経験するとおり、実に厄介である。
そこに、我々地元で育った、地元を愛する多くの高齢者パワーが存在感を発揮する。少しは世間の役に立っていることを実感したいのだろうか。

汗みどろになって家に帰ってくると、三軒向こうの家のフェンスを伝う「ノウゼンカズラ」が目に留まった。
普段見慣れている光景なのに、何故か今日はこの花の色に気を引かれた。草刈り作業で汗を流した反動で、夏を好むこの花に焼き餅焼いたのかも。
7月から9月ごろまで、人間と違って、まるで真夏の青空に恋しているかのように、太陽に向かって鮮やかな花を咲かせている。

ちなみにノウゼンカズラの花言葉は「名声」「名誉」とある。夏に負けずに花を咲かせる生命力に敬意を表して、我が家にも植えてみようか。

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「ボランティア、あれこれ」

2019年08月22日 | 地域活動

                   

近くのカラオケ同好会のリーダーからお声かけを頂いた。
まんざら嫌いな道でもないのでお誘いに応じて、近くのコロッケクラブというカラオケ店に行った。
「好きな歌を3・4曲お願いしますよ」などと載せられて、ついつい破れ声を張り上げて歌ってしまった。

「〇〇さん、実は私たちはこのメンバーで、介護施設などを訪問して歌を聞いてもらっているんです。もちろんボランティアで」
という意外な話が進み「貴方にはこの曲とこの曲2曲を是非歌って欲しい」ということになった。
ヘタの横好きが自ら楽しむために歌って来ただけで、人様に聞かせられる声でも歌でもありません。と固辞したのである。が・・・・・・。

『施設のお年寄りを喜ばせるボランティアを一緒に』と頼まれると、あれこれ地域活動のボランティアに精出している現状では、むげにお断りするのもね~。
などと少しだけ食指が動いた。このグループの中心として活躍している、元の会社の後輩も「〇〇さんなら大丈夫、是非に」という話になった。
自ら資料を集めて企画して、一切合切を取り仕切る場合もあれば、今回のように、他人の誘いに乗っかって楽しく進めるボランティもあるということ。
こちらも好きなことで楽しみながら、施設を利用する人たちに束の間の笑顔を届ける。悪いことではないね~・・・・・・と徐々に気持ちは動く。

思い起こせば、あれだけ芸能好きだった母の晩年。同居人の私たちが母親を楽しませるような努力を何かしただろうか。
残念ながらしていないね~。テレビにつないでカラオケを楽しむマイクを買ったくらいのことではないか。
それも、母はすでにマイクを持つ気力も体力も失いかけた頃であったように思う。今さらながらいろんな悔いが残る。

さりとても、石に布団は着せられぬ。お墓の前でいくら良い歌を歌っても聞いてはもらえないだろう。
ならば、せめて自己満足の世界かもしれないが、世にあふれんばかりの高齢者の一人として、同じく高齢者を対象に笑いや懐かしい歌を届けたい。
母も「そんな馬鹿なことは止めとき」とは云わないだろう。
やがて自身も行く道と心得て、施設の人たちと一緒に今一度、束の間の青春を取り戻す努力も悪くはないよね~。

となると、たった2曲のためではあるが、それなりのステージ衣装を吟味することになる。またひとつ背負ってしまったかな。

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「皇国の興廃この一戦にあり・・・」

2019年08月18日 | カープ一喜一憂

                                                

8月15日、終戦記念式典の天皇陛下のお言葉や、戦争の愚かさと恐ろしさを語った多くの言葉から、再び戦争という人類の愚を繰り返してはならないことを胸に誓った人も多いことだろう。もちろん小生自身も偽りのない正直な気持ちである。

ところが、同じ戦いでも、プロ野球やプロサッカーなど、多くのスポーツが有料で観衆を集め、一つの娯楽としての戦う姿を見せている。
それらは「戦い」とは云わず「試合」と云う。それぞれの専門的な鍛錬と学習を経て、ホンの一握りの人間がお金の取れるプロの選手になれる。
そんな人たちにとって、「勝敗は時の運」などと呑気なことは云っていられない。勝つこと至上主義に徹しなければその座を奪われる。

そんな、のっぴきならない事態に至ったと感じたとき、つい「皇国の興廃はこの一戦にあり。各員一層奮励努力せよ」と言う言葉を思い出す。
決して過去の戦争を礼賛するわけではなく、ただ「ここ一番」という正念場に立たされたとき、自らを鼓舞する言葉として胸に刻んでいるだけのこと。
これは説明するまでもなく、明治37年に起きた朝鮮半島の権益をめぐり、日本とロシアの戦争において、その勝敗を分ける日本海海戦を前にした日本海軍最高司令官であった東郷平八郎が「日本の命運はこの一戦にある」と判断して、兵員一同の奮起を促した、歴史に残る有名な言葉である。
この日本海海戦で勝利を収めた日本帝国海軍は、長く世界に君臨することになる。
そんな歴史の挙げ句が、終戦記念式典に象徴される惨めな敗戦国となり、復興に汗した昭和へとつながり、現在の令和に至った。

前置きが長くなりすぎたね~。
他でもない、我が愛する広島カープの4連覇が、ここにきて夢のまた夢と消えてしまいそうな状況に陥った。
阪神、巨人に2カード連続負け越し。一昨日からの横浜3連戦は最悪でも勝ち越しでなければならなかった。
そこでふと口をついたのが「カープの興廃はこの横浜3連戦にあり、各員一層奮励努力せよ」であった。ところがこのカードも負け越し。
その上に、バティスタ選手がドーピング検査陽性反応で、出場停止・自宅謹慎となるおまけまでついた。

個人的には、一発で試合を決めるホームランに対する魅力は大いに感じている。しかし広島カープらしい「緻密で次につなぐ野球」には決して向いていない気がしてならない。全員が一丸となって戦っている気概が伝わってこないのである。判で押したように空振り三振でケロッとしてベンチに戻られるのは、どうもねー。

兎に角残り29試合。全て勝つ納得の行く采配と、最高の個人成績を狙って「各員一層奮励努力」してほしいものだ。
そうして、最後はクライマックスシリーズで、あわよくば日本シリーズ挑戦という夢を描かせてくれれば言うことなし。
やっぱり、負けても勝ってもカープがイチバンええんよ。ねー、カープファンのみなさん!!

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「秋の足音が」

2019年08月17日 | 季節の移ろい・出来事

                                    
                   午前7時。見上げる電線に30羽近いツバメが。

毎日サンデーのこの身は朝がゆったり。何よりこれが嬉しい。
午前7時。先ずは応接間のシャッターをガラガラ音を立てて上げる。我が家の一日の活動開始をご近所に知らせる音でもある(笑)
新聞を取りに出る。普段はカミサンの一連の作業の一つだが、土日祭日は吾輩が新聞を取りに出る。

今朝はいつもの行動にもう一歩踏み出した目の上の縦横の電線に、ツバメの一団が羽を休めているのが見えた。
真っ青な空をバックに、作曲中の五線譜にも似たツバメの集団。さて何をしているんじゃろう。
今日一日の活動ミーティング? そろそろ南へ渡るトレーニング開始の訓示? それとも他愛ないご近所家族が集まっての井戸端会議?
もひとつ言うなら、単なる朝食後の休憩時間??大きなお世話ながら、あれこれ考えてみる。

いずれにしても、見慣れた景色ではあるがこれほどの集団は壮観である。ついついカメラに納めたくなる。
カメラを持ち出して構えたら、肖像権侵害を咎めるように、素早く数羽が飛び去った。残ったのが30羽近く。

新聞紙を食卓に広げ、尚且つ「あのツバメたちはいったい何をしていたんじゃろう」さらに考えてみる。
一番想像に近く、スマートに思えるのは、「南への旅立ちが近い。みんなしっかり身体を鍛えておこうね。そしていざとなったらお互い助け合おうね」などの訓示やご近所助け合いの確認ミーティングであったのだろう。

4月前後にやって来て、一番子二番子を育て上げ、家族を増やして越冬のための移動準備をする。
そんなツバメたちを見ていると、「暑い暑い」と嘆いた夏も少しずつ遠のいていくのだろうか。
ツバメのミーティングは、秋の訪れの小さな足音を届けてくれているのかも。

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「終戦記念日と台風」

2019年08月15日 | ニュース・世相

           

あの忌まわしい戦争の終結から74年。
猛暑の傍らで、大型台風10号が日本列島上陸という不気味なニュースの中で、今年の終戦記念式典が行われた。
第二次世界大戦の終結日は、9月2日という説が多く、各国家によって思惑が多少異なっているようである。

我が国では、祖先の霊を祀る祖霊信仰の一連の行事である「お盆」と重ねて、8月15に執り行われている。
これは、やぶにらみ氏が勝手に想像していることである。
8月15日を終戦記念日と決定した史実は他にもあるようだ。あの「ポツダム宣言」受諾が1945年8月14日であり発効がその翌日であったこと、などである。

こういった歴史を顧みるとき、何が何でも再び戦争をしてはならないということを、改めて強く思う。
いまもって世界の至る所で銃砲が鳴り響き、行く当てもない難民を輩出してもなお、己の権利誇示と神の名を拠り所に戦争を繰り返している地域もある。
そんな現実を見るたびに、戦争の愚かさ・恐ろしさ、それを平気で繰り返す人間の愚かさ・恐ろしさを改めて思う。

それでなくとも、台風・ゲリラ豪雨・土砂災害などの異常気象や自然災害で命が奪われる中、戦争などと言う愚かしい人災で、大切な生命や財産を失うなどもってのほかである。しかも、やっと下火にはなったものの、依然として交通事故や自死行為など、志半ばで生命を絶つ状況は大きく変わっていない。それでも、自然災害や交通事故などは、「自分の命は自分が守る」という信念のもとでは、ある程度助かる道も方法もあるというもの。戦争にはそんな生易しさはない。

心配された大型台風10号も、久しぶりの豊後水道直通か?と肝を冷やしてかなりの対策も施した。
そんなお蔭か、岩国から40~50㎞離れた地点を瀬戸内海から日本海へ抜けたというのに、それらしい被害もなかった。
台風も、先の戦争という人災の供養をする終戦記念日だと察して、勢力の拡大を少し遠慮したのだろうか。
人類の平和を願う今日の式典が、未来永劫、戦争のない世界を作り出す記念日にしてほしい。つくずくそう思うこの頃である。

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「黒い涙を」

2019年08月13日 | スポーツ・観戦


             今日も晴れ上がった炎天下、泥と汗と涙にまみれた熱戦を展開!

今日もまた暑かった。言葉にするのもイヤになるほどの炎暑・猛暑・酷暑。
台風接近で少しは風が吹くのを期待したが、その風さえ生暖かく、猛暑に輪をかけるような暑い一日に。

今年ばかりはなんとも暑さが体にダメージを与えるようで、外出や行動を控えるよう心掛けてはいるのだが。
「部屋の中でもエアコンを活用して熱中症対策を」という呼びかけを、しおらしく守ろうとしているジジである。
部屋の中でエアコンつけて・・・となると、ついつい甲子園が気にかかる。
甲子園と云っても、プロ野球の阪神の話ではない。この夏101回目を迎え、熱戦を繰り広げる全国高校野球の話である。

ひたむきに白球を追い、投げ、打って走って、野球を知る者の胸を熱くするあの、筋書きのないドラマを。
地元山口県代表が2回戦に進んだという興味もある。そして今ひとつ、今年に限って甲子園興味を掻き立てる理由がある。
それが「じいちゃん、甲子園に連れてってや」とねだる悠雅君の存在である。
ひょっとして遠い将来、甲子園の土を踏むかもしれない彼は、「甲子園の雰囲気を味合わせておきたい」という父親に連れられて、
8月6日の深夜に家を出て、7日の炎天下甲子園高校野球を満喫しているのだ。

その興奮と感動がさめやらぬのか「じいちゃん、甲子園はええよ」という。プロ野球カープのマツダスタジアムには何度も行ったではないか。その時の反応とは違うじゃないか。それほどに子ども心に強烈な印象を残す何かが甲子園にはあったのだろか。
そういわれてもねー。この暑さと地理の不案内は、腰を上げるのに相当の勇気と努力が要るんよ。さあどうするべ~。

高校野球は確かに面白い。真っ黒に日焼けした顔から、勝てば真っ白い歯がのぞく。
負けたら、泥にまみれた顔から黒い涙を流し、むせび泣き、悔しさを隠さない。この勝者の喜びと敗者の切なさを、10歳の悠雅君の胸に妬きつけておきたい気持ちもある。そろそろベスト8が出そろう。好カードは続く。さてどうしよう。

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「避暑ドライブ」

2019年08月11日 | 旅行・レジャー

道の駅上関海峡
     上の関町の史跡代表格「四階楼」                      今一番の賑わいを見せる道の駅「上関海峡」

何をしても暑い。動けば汗が流れる。今夕からお盆帰省で、この夏二度目のマゴマゴお接待が始まる。
そんな状況を踏まえて、誰もやって来ない昼間、クルマのエアコン効かせて避暑ドライブに、などと柄にもないことを思いついた。
それも、帰省客でごった返す繁華な場所を避け、海沿いの道を選んで走っていたら、馴染みのある上関町に着いた。

上関町は山口県の最南端に位置し、周防灘に向かって突き出した室津半島の先端部と長島、祝島、八島などの島々からなっている。
古くから潮待ち、風待ちなど海上交通の要衝として栄え、江戸時代には 朝鮮通信使などが、この地を中継点とした歴史もあるという。
ちなみに、山口県の瀬戸内海側には、上之関、中之関、下之関という三つの海上関が設けられ、海上交通の税金を集めていたという。
上之関は岩国市と隣接する柳井市の沖合。中之関は防府市三田尻。下之関はご存じの通り、関門海峡の要衝を監督していたようである。

水軍にまつわる話など多くの歴史を持っており、上関城というお城も存在したという。
但し、それは主に水軍と呼ばれる海賊軍団が拠点としていたらしく、真偽のほどは明確ではないようである。

そんな中でも、1879年(明治12年)幕末に活躍した元第二奇兵隊書記小方謙九郎が建てた擬洋風建築木造4階建ての建造物「四階楼(国指定重要文化財)」がある。建築費は当時の金額で3000円と言われている。擬洋風建築とは日本の大工が自分達の技術で西洋の外観などを模した和洋折衷の建物をいうのだそうで、棟梁は地元室津の吉﨑治兵衛と言う人であった。この建物は取引先の人々や船主らを商売上もてなすために建てられたもので、特に4階は畳が敷き詰められており、いかにも昔の商家が商談に用いた雰囲気を今も残している。

四隅の柱が一階から四階まで貫いていて、内外壁に施された見事な雲龍や鳳凰、唐獅子牡丹などの鏝絵(こてえ)と四階大広間のステンドグラスとの組み合わせなどが、この建物の独特の雰囲気を作り出している。と、パンフに書かれネットで発信されている。
このほかにも見るべき歴史はいくつかある。狭い地域なので、興味のある方は是非一度お訪ねを。なんだか、上関町職員になった気分。

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「墓掃除」

2019年08月10日 | 季節の移ろい・出来事

             

8月も早10日を迎えた。間もなくお盆を迎える。
迎え火、送り火を焚く習慣のないこの地域はあるが、お盆を前にしたこの時期に、やっておかないと気が済まないことがある。
それが、お墓の掃除である。家からクルマで約15分。国道から少し山側になるが、お墓の近くまでクルマが入れる場所にある。
地理的には決して不便でもないし、山道を歩くこともない。

ただ、昔からの共同墓地であるのに、水道の1本も引かれていない。先祖に捧げる水さえも家から持参しなくてならない不便さはある。
従って、お墓掃除用の水はバケツ3杯ほどクルマで運ぶという厄介はある。
地理的には便利であるにもかかわらず、足を運ぶ回数は限られている。墓掃除に行く頃には、墓石周辺には結構草が生えており、先ずは草取りから。

石塔を磨き、供物台、花立てなど、動かせる石は全て動かし、接触部に溜まった垢を取り除き、完璧に磨き上げる。相当のエネルギーを要する。
暑さを避け、日の暮れ時分の涼しさを狙って出かけるものの、半端でない汗は流れる。
今年は格別な暑さが続き、夕立も来ないせいかヤブ蚊が少ないのは有り難かった。

そんな墓掃除も今は私たち夫婦で出来ている。クルマも運転できるし、バケツも運べる。墓石もある程度動かせる。
もう少し年老いたら、さていったいどうなるのだろう。ましてや私たち夫婦がお墓に入った後は、誰がどのようにするのだろう。
幸い、女一人男一人の二人の子どもがいる。両方に孫もいるから血筋が途絶えることはないと安心はしている。
しかし、血筋を受け継ぐことと墓を守ることは、内容が少し異なると思う。単純に順番から行けばやはり長男夫婦が面倒見ることになるのだろう。

先祖代々続いてきた墓を守るという義務が、この頃では「一つの負の遺産」を背負わせることになるのではないか、と心配になるご時世である。
さてどうしたものだろう。我々が元気なうちに一度、具体的な話し合いをしてみる必要はありそうだ。

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