梅雨の晴れ間、うっすら差す陽射しに向かって伸びる南天の花。
やがて来る冬、細い枝が垂れ下がるほどに、真っ赤な房の実を結ぶであろう南天。
今年は、コロナウイルスというとてつもない大きな災厄の裏返しなのか、生り物全体が順調なようで、難を転じて福となすと言われる南天の花も、人の目を引くほどに大きく開いている。
これほどの花を見せられると、師走の実りが楽しみである。しめ飾りや玄関生け花の脇役として存在感を示すに違いない。その実りを待つのは私たちの他にもいる。ヒヨドリ夫婦も同じ気持ちであろう。縄張りを渡すまいと必死に守りを固めて来るのだろう。
師走が楽しみと言えば、始まったばかりではあるがプロ野球ペナントの行方が面白い。
セリーグは各チーム3カード9試合を戦って、上位4チームはまさにダンゴレースの様相。
秋深まる頃には何処のチームが笑うのか。おらがカープもまずまずの戦い。必死になってテレビ桟敷独占!
今日こそ、新戦力森下投手のヒーローインタビューを期待したら、まさにその通りになった。序盤から打線の爆発。悠々完投勝利か、大いに期待したがこちらは思い通りにならなかった。完投こそ逃したが完全な勝利投手となり、ウイニングボールを握りしめた。「誰に渡したいか」インタビュアーの決まり文句に、にっこり笑って「両親に」との答え。
あの厳しい勝負の世界を生き抜くにしては、温厚篤実とい言葉がピッタリくる感じの森下投手。他の新人君も似たり寄ったり。およそ勝負師という感じとは違って、優しさあふれる好青年であるのがなんかしら面白い。不思議なミスマッチを思わせる。