かれこれ半年前から準備してきた中学校学年同窓会。
今一度住所の洗い直しから始めて、人づてに新たな住所を探し当てた仲間も何人かいる。
幾つかの会場候補と値段の折衝。必要経費の試算ほか諸々を、三度の幹事会で検討を重ね、練り上げたつもりの案内状作成。
単なる往復はがきでは、案内を受け取った側も少し味気ないだろうという配慮から、ならばA-4版に案内状をしたためようと決めた。
返信用の葉書を同封すれば、1人134円の経費が掛かる。それでも、案内状を見て参加意欲を起こしてくれると有難い・・・などといろんな思惑を込めて。164通の案内状を発送したのが一昨日の2月26日。
たった3日後の今日、郵便受けに早速3枚の返信はがきが届いていた。期待に胸が躍る。
ざ~~んねん!3枚とも欠席。案内状を受けるが早いか返信を投函してくれたのに違いない。返信をくれないよりは有難い話ではある。
そうはいっても、出席というなら、案内状が届くのを待っていたように返信をくれる気持ちはよーく分かる。その逆で、欠席ならばせめて1週間くらい考えた振りをするくらいの思い遣りがあってもいいのではないか?と、素人幹事みたいな甘いことを考えてしまう。
幹事をやるからにはこんな辛酸は舐めつくしているはず。何をいまさら甘いことを・・・と自分を叱っている。
が、今日の場合はもう一つガックリ。幹事の仲間に申し訳ないな~という現実が届けられたのである。
3枚届いた欠席はがき。そのうちの2枚に、発信者の住所もなければ名前もない。まさに名無しのゴンベー。
2枚のうち1枚は、欠席に丸がしてあるだけ。もう1枚は住所欄に「変更なし」と記され、近況伝言欄に「残念、診察日のため」と書いてある。
ア~~ア、涙が出てきそう。 いや、こういうときは、あきれてものも言えない、涙も出ない・・・というのが本音かもしれないな~。
ただこれもここだけの話にして、しばらくは幹事仲間には言わないでおこう。淋しい思いをするのは、返信受け取り者だけでいい。
そして次にこの胸に迫りくるのは大いなる反省である。「発送前に何故通し番号を打つくらいの配慮をしなかったのか」と。
住民基本台帳ネットワークにも似た、全員の通し番号を、返信はがきに付けておけば、こんな憂目にはあわずに済んだのかも。
やはりここは幹事の至らなさ、配慮不足によるものだ、と結論付けることにしよう。
たとえ、人生終盤を迎えて年に不足の無い大人でも、「必要事項を記入の上、返信はがきを必ずご投函ください」という文言が見落とされることはあるということだ。
同窓会の案内が来たら、出席か欠席か、少しは考えた振りをして、必ず返信は出しましょうや、ご同輩。住所氏名は忘れず書いて。
そして残り少ない同窓会、できれば出席に丸をして・・・。
明日から始まる弥生の空に、今一度気持ちを立て直し、希望を持って返信はがきを待つとしよう。