「世の中、ちょっとやぶにらみ」

本音とたてまえ使い分け、視点をかえてにらんでみれば、違った世界が見えてくる・・・かな?    yattaro-

「さびしいよ~~」

2015年02月28日 | おせっかい

                          

かれこれ半年前から準備してきた中学校学年同窓会。
今一度住所の洗い直しから始めて、人づてに新たな住所を探し当てた仲間も何人かいる。
幾つかの会場候補と値段の折衝。必要経費の試算ほか諸々を、三度の幹事会で検討を重ね、練り上げたつもりの案内状作成。

単なる往復はがきでは、案内を受け取った側も少し味気ないだろうという配慮から、ならばA-4版に案内状をしたためようと決めた。
返信用の葉書を同封すれば、1人134円の経費が掛かる。それでも、案内状を見て参加意欲を起こしてくれると有難い・・・などといろんな思惑を込めて。164通の案内状を発送したのが一昨日の2月26日。

たった3日後の今日、郵便受けに早速3枚の返信はがきが届いていた。期待に胸が躍る。

ざ~~んねん!3枚とも欠席。案内状を受けるが早いか返信を投函してくれたのに違いない。返信をくれないよりは有難い話ではある。
そうはいっても、出席というなら、案内状が届くのを待っていたように返信をくれる気持ちはよーく分かる。その逆で、欠席ならばせめて1週間くらい考えた振りをするくらいの思い遣りがあってもいいのではないか?と、素人幹事みたいな甘いことを考えてしまう。

幹事をやるからにはこんな辛酸は舐めつくしているはず。何をいまさら甘いことを・・・と自分を叱っている。
が、今日の場合はもう一つガックリ。幹事の仲間に申し訳ないな~という現実が届けられたのである。
3枚届いた欠席はがき。そのうちの2枚に、発信者の住所もなければ名前もない。まさに名無しのゴンベー。
2枚のうち1枚は、欠席に丸がしてあるだけ。もう1枚は住所欄に「変更なし」と記され、近況伝言欄に「残念、診察日のため」と書いてある。

ア~~ア、涙が出てきそう。 いや、こういうときは、あきれてものも言えない、涙も出ない・・・というのが本音かもしれないな~。
ただこれもここだけの話にして、しばらくは幹事仲間には言わないでおこう。淋しい思いをするのは、返信受け取り者だけでいい。

そして次にこの胸に迫りくるのは大いなる反省である。「発送前に何故通し番号を打つくらいの配慮をしなかったのか」と。
住民基本台帳ネットワークにも似た、全員の通し番号を、返信はがきに付けておけば、こんな憂目にはあわずに済んだのかも。
やはりここは幹事の至らなさ、配慮不足によるものだ、と結論付けることにしよう。 

たとえ、人生終盤を迎えて年に不足の無い大人でも、「必要事項を記入の上、返信はがきを必ずご投函ください」という文言が見落とされることはあるということだ。
同窓会の案内が来たら、出席か欠席か、少しは考えた振りをして、必ず返信は出しましょうや、ご同輩。住所氏名は忘れず書いて。
そして残り少ない同窓会、できれば出席に丸をして・・・。 

明日から始まる弥生の空に、今一度気持ちを立て直し、希望を持って返信はがきを待つとしよう。

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「贈る言葉」

2015年02月27日 | 季節の移ろい・出来事

                 
                         今年も健気に花を付けた庭の白梅

「湯島の白梅」といえば、泉鏡花の「婦系図」。
早瀬主税と芸者お蔦の悲恋を軸に物語は展開されるが、湯島の白梅ならぬ我が家の庭の小さな白梅は、そんな物語を秘めるほどの梅の木ではない。
しかも、物語に歌われる白梅は、梅の季節を先取りするように、いち早く咲き始める一重の花を言うようである。
そこへいくと我が家の場合、重量感のある八重咲きでしかもゆっくりと季節の終わりごろに満開を迎える。

この花が満開を迎えるころに、母校の高校で卒業生の同窓会入会式が行われる。
同窓会OBとして入会式に呼ばれ、歓迎の言葉を贈る役回りが回ってくることがある。その昔「風雪に耐えねば咲かぬ梅の花」という言葉を贈って、今を盛りの梅の花は、あの厳しい風雪に耐えたからこそ花開く今日を迎えている。だから皆さんも負けないで・・・といったような話をしたと記憶する。
そして、今年も同じ役目を仰せつかって、さて何を話そう。無い知恵を少ししぼった。

高校3年生といえば、今の自分の年と比べると早い話が孫と向き合っているような、何かしら甘い気持ちにさせられる。
世間流の厳しい教訓はどうも似合わないよな気持ちになってくる。
「少し甘いかもしれないが、じいちゃんと孫の話と思って聞いてほしい・・・」と前置きして、一つだけお願いしてきた。
彼らの胸に届いたかどうか。

各クラスから4人のクラス幹事が選ばれていて、20人の代表が述べた「同窓会入会の決意」が清々しかった。
ウ~~ン、なかなかやりおるわい。
彼らに元気を贈るはずの老骨が、却って彼らから元気をもらったような気分にさせられた。これもまた一興。

 

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「魔の25日」

2015年02月26日 | おせっかい

               
                      案内状発送の大切な幹事会

色んなことが重なって、2月25日という日は多忙を極めるというか、朝から夜まで時間に追われる一日となった。
自分で決めて自分に課したノルマみたいなものではあるが、どれもこれもみんな外とのつながりや、人との関わりの中で、やらなきゃならんと思うことばかりではある。やらなきゃやらずに済む、などという甘い話はない。

ただ、25日に集中するということはあらかじめ分かっていたことだから、もう少し早めの段取りの良い準備ができたのではないか、という反省も少しはある。それもほんの少しだ。何故なら、前日までの結果によって資料を作成するという厳しい現実もあったということ。
それは何?などと君のたもうことなかれ。まさに色々。
ただ自分で勝手に忙しくしているだけじゃないか・・・。そんなご指摘もある意味当たっているのかも。いやいや今回に限っては当たっていないかも。

中学時代の同窓会をやろうと発案したのが昨年秋。実施が4月だから、この時季に案内状発送という段取りになる。
「同窓会2015」と銘打ってスタートした幹事会。10年前とはえらい違いで、みんな年を取ったな~と実感させられる作業の遅さとミステーク。
いやいや、他人ごとではない。自らもその仲間だ、と思い直して時間をかけてもいいから性格を期そう、とハッパを。

なんだかんだ言いながら、水面下の水かきに精出したお蔭で予定通り、全てが一通り終わった。ということにしよう。
地元の福祉協議会機関紙の目玉記事として特集する「特殊詐欺にご用心」も、警察署生活安全企画課でじっくり話も聞いてきた。
そちらも織り込んでなんとかゲラ刷り原稿も仕上げた。ホッ!
この一瞬の満足を得るために、あれこれ肩の凝る思いもしてきたのだ。今夜のイッパイは格別に利いた。

明日はまた一つ、朝の早い時間にこなすお役目が待っている。
原稿を読み返すうちにコックリさんが容赦なく襲う。明日が終わったら、本当に一息かな、まだまだ次がありそうだ。
一つ山越しゃホンダラッタホイホイ・・・ 

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「絶景かな!!」

2015年02月21日 | 旅行・レジャー

  

わずか150mという、小高い丘のような山ではあるが、一応「平家山」という名前のついている山に初めて登った。
クルマでおよそ12キロ走ると、この山のふもとにある友の家に着く。そこにクルマを置いていざスタート。
友の家は造りからしてお洒落でひときわ目立っている。それに通りに面していることから、大昔の「関所」のような存在で、クルマで行き交う人は別にして、歩く人はほとんどが声をかけていく。かけなければこちらから呼びかける。そして世間話が弾む。

途中のコンビニでおにぎりやお茶を準備したのはよかったが、考えてみればカメラは忘れる。ストックも、眺望を楽しむはずの双眼鏡も、全て我が家に残したまま。手袋とタオルとマスク、つまり寒さ対策用品だけ持参。
ストックは借りる、カメラは借りてこの腕で写す。双眼鏡は1回につきいくらという値段を付けられて??拝借。また一つ大きな大きな狩りを作ってしもうた。

兎に角リュックを背負って急峻なけもの道を登ること40分。段々眺望が開ける。もう5分。お目当ての頂上の岩石に腰を下ろす頃には、頭から汗が噴き出る。そこには誰が作ったのか、150mと書いた手製モニュメントが。
日ごろの行いが左右するのか、これ以上ない絶好の早春晴れ。見渡す限りの絶景かな絶景かな。遠く四国山脈?までは望めなかったが。
左に我が社の躍動を思わせる力強い煙がモクモク。瀬戸内海国立公園の島々を向こうに、岩国基地も、錦帯橋空港を飛び立つANA旅客機にすがたも。右に目をやると、はるか我が家のある方向まで見渡せる。なんかしら岩国を征服したような気分になるほどの絶景。よかった。

たかが150mの山ではあるが、その位置が素晴らしいというか、岩国市街地が一望。
不景気という言葉を一瞬忘れるような、のどかな中に活気がみなぎる街並みが広がっている。
眺望と言い、平坦な道のウオーキングとは一味違う傾斜の踏破。気持ちよかった。これでまた、今挑戦している体型復活に弾みが付きそう。
日本百名山など及びもつかないローカル登山ではあるが、健康志向という目標は十分にクリアーしてくれる。

また友を誘って、誘われて、そそのかしたりそそのかされたり。             

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「復活、なるか?」

2015年02月19日 | つれづれ噺

                                           

このところ益々盛んになる感じの食欲。できるだけ抑えようと思うのに、これがなかなかの難敵。
ウエストのたるみはとどまるところを知らず・・・などというほど大袈裟ではないが、これまでにないふっくらボッテリ感がある。
この調子で行くと、かつての上下スーツが、上着はともかく、ズボンの方は穿けなくなってしまいそう。

こりゃどう考えてもいい方向ではない。自らの自覚と責任において、スーツ上下が着用できる身体に戻さんと。
いまさら体形に合わせたスーツを新調できるほどの馬力にも欠けている。
自己目標、10月末までにウエスト3cm緊縮。かつてはこうであった体形に改めて挑戦。果たして復活なるのかどうか。

昼ごはんの減量をメインに、コーヒータイムの甘いものを控える。夕ご飯の量も遠慮気味に。
こうしてお腹に入る側の量的制限、つまり家計簿の収支とは逆に、収入を減らす工夫を。
次いで、寝そべり腹式呼吸法によるウエスト運動。寝そべり足上げビール瓶マタギの下半身運動などなどを取り入れ、エネルギーと贅肉の支出を、大幅に増やす工夫を。更に、ウオーキング・小高い山登りに挑戦などなど。これらの繰り返し。

と、ここに広言しておくことで、自らに課したノルマをなかなか実践できない弱さを封じ込める狙いがある。
ということで、乞うご期待!というほどでもないが、10月末の結果が自分自身で楽しみなる。
小高い山に上がって、足腰にカツを入れ、きれいな空気を吸って心身共にリフレッシュ・・・。狙いはすこぶるいいのだが。

そして今日は暦の上で「雨水」という。
雪が雨に変わる。そのように季節が動き、徐々に温かさを増してくる。植物が息を吹き返す時季。
夏野菜づくりに向けて畑の手入れや、春じゃが植え付けに精を出す時季でもある。
鍬を持つ手に力を込めて、畑の収穫とウエストの絞り込みという一石二鳥をこの手におさめたい。今一度、「復活、なるか?」

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「陽気に誘われて」

2015年02月15日 | 季節の移ろい・出来事

     
       春がすみ? ヴェールに包まれた錦帯橋                  ショッキングピンク満開、梅の花

昨日の“バレンタインデー”は、ものの見事に“フラレタインデー”であった。
娘が先日体調を崩したこと、倅の嫁さんは当分帰って来ないため姫孫からも届かない、など明確な理由もあって今年は残念ショー!
とはいっても1個だけはあったのだ。しかもこれは義理ではない、ホンモノだ、と思いたい貴重な1個が。
ただ、買ってきたタイミングと言い値段と言い、誠意の重さは計り兼ねるシロモノではあった。が、どっちにしても物心ついて以来のチョコゼロと危ぶまれたバレンタインデーを辛うじて免れた。 この歳で甘いチョコを頬張るのもね~ 高脂血症や糖尿病にもいい影響はないな~ ということに。

そうして甘いものを控えた今朝は、絶好の日差しに恵まれてウオーキング兼梅見と洒落こんだ。
家を出るころは文句なしの暖かさだったのに、お城を目指して登り始めると、生い茂る木々が太陽をさえぎり、登っても登っても身体が芯から暖まらない。ようやく頂上付近で頭にウッスラ汗。指先も手袋をはずせるほどになった。

このお城山と似たような高さと距離の近くの山に、おむすび買って上がろうと誘われていることから、少しでも足腰を慣らしておく必要に迫られていた。「やっぱり私の方が若いでしょ」と言われるのを回避するために。
そんな理由はともかく、まあ陽気に誘われたというのが一番の動機ではある。
肌寒さを感じながら登ってみると、眼下の錦帯橋を始め見渡す限り、春がすみを思わせる薄靄が町全体を、遠くの瀬戸内海を包んでいる。まさに春間近を感じながら、地元の人というより観光客らしき人と挨拶を交わしながら下りて、本命の梅の花観賞へ。

クルマで1時間走った先にある大きな梅園が、昨日開園、梅祭りを始めたというニュースを耳にした。
そこには改めて足を延ばすとして、先ずは地元の公園を確かめておかないと。
『春は名のみの風の寒さや・・・ ・・・』梅の花もまだつぼみの方が多く、この寒さに耐えている感じで、ほころびは今少し先のよう。

色々あれこれ予定に追われている中で、こうして1日をのんびり過ごすことは、「この遊びのために敢えて時間を作る」という一種の快感がある。
そしてまた明日から・・・という気持ちの切り替えができる気がするのがいい。
お城山往復と公園散策で10000歩。 近いうちにお誘いを受けてまた小山ウオーキングに興じたい。

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「ここだけの話・・・」

2015年02月13日 | つれづれ噺

                 

大きな声では言えないが、山のようにたまった洗濯物の洗い上がりを、「干しといてね」と頼まれたのは何年振りだろうか。
干してある洗濯物を「取り込んでね」という依頼は何度か受けてきたが、「干しといて」はあまり記憶にない。
言われた通り、朝早くにお日様を確認して、一枚一枚パッパッとふるってちゃんと干した。
飽くまでも、ハンガーや物干しざおにぶら下げて干しただけのことである。この手で洗濯機を回したわけでは決してない。

実は、そうせざるを得ない緊急事態に、止むを得ず対応したというのが実情である。
早春の遅い朝まだ明けやらぬ午前5時半。近くに住む娘から電話が入った。
「深夜から急な体調変化で、私と次男坊とが厳しい腹痛で、嘔吐が止まらない」というではないか。
スワッ!インフルエンザか。出勤に備えて準備を整えていたカミサンは急ぎ陣中見舞いに馳せ参じる。

二人の世話をしていると今度は三男坊が起きてきて、同じような症状を訴えたという。お父さんと兄ちゃんには全く異常なし。
症状を観察するに、インフルエンザというより食中りということかも。
兎に角応急処置と安心を与えるために、カミサンは突発休暇をとって午前中は看病に専念と相成った。 
というような報告を後で受けるだけのジジ。頼まれた洗濯物を干すくらいしかできないとは、ちょっと情けないねー。

でもまあこういった緊急事態は、取り敢えず母親という女手が重宝するものだ。もっともっと大きな対応が必要となった時がこのジジの出番なのである。泰然自若と構えて、的確な判断を下す司令塔は必要なのだ。ということにしておいて・・・。
医師の診察では「食中毒」とのことで、インフルエンザではないことに不幸中の幸いと少し安心。
なんかしら一日中バタバタと落ち着かない気分で過ごしたが、大ごとにならずに先ずはよかった。

「スープの冷めない距離」というのが、ひところ流行った嫁と姑の程よい距離感を言い当てたらしいが、我が家の場合実の親子である。
それでも同居ではなく離れすぎてもいない、ちょうどいい距離ではある。
娘夫婦が家を立てる土地を探していたとき、絶対ここがいいよ、と今のところを推奨したのはこのジジである。
緊急事態に直接的な役割は果たせないが、「スープの冷めない距離」に住むお蔭で、こういった緊急時に寄り添ってやれる。
そんな所に家を建てさせた先見の明で、せめてものジジの名誉回復を。

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「間もなく・・・」

2015年02月11日 | 季節の移ろい・出来事

                  

庭の片隅にある1mにも及ばない小さな梅の木に、今年もたくさんのつぼみがついた。
4・5日前からかなり膨らんできたな・・・と思っていたら、寒の戻りと言われる寒さに押され、再び固く閉じてしまった感があった。                                                                                                                                                そして今日の建国記念日の温かさに誘われて、閉じかけたつぼみを一気に膨らませた。まさしく間もなく開花。いつも言うように、梅がほころぶ頃となる。 

つぼみはきれいなピンク色をしているが、実は白梅。それも八重に咲く見事な花を見せてくれる。
ここらあたりを縄張りとする目白のつがいが、そろそろやってくるころか。

目白のつがい、と言えばこんな随筆が目に止まった。
大寒のやわらかな日差しの中で、目白のつがいが庭の山茶花にやってきた。そこへ、ピィッと甲高い鳴き声で1羽のひよどりが現われた。
小鳥たちは木陰に潜んで動こうともしない。突然の来訪者を追っ払ってやろうとガラス戸を開けた途端、ピィッと一声残しひよどりは飛び去った。チッチッと小声で囁きながら、目白たちは再びピンクの花園で戯れる・・・。というものである。 

確かにこの季節の庭の状況を捉えた情緒ある随筆だと読んだ。が、待てよ。
あの繊細な神経の持ち主の目白が、鳴きながら飛んできたひよどりと同じ木にいつまでもとどまっていられるのだろうか。
もう一つ、追っ払ってやろうと窓を開けたら、ひよどりだけが飛び去って、目白はそこにとどまったことになる。
まあいい、それが事実なら随分図太い神経と、度胸のある目白のつがいがいるということなのだろう。

その昔こんなクイズがあった。
電線にスズメが6羽留まっていた。そのうちの1羽を鉄砲で撃った。残っているのは何羽でしょう。答えはゼロである。
電線に留まった仲間が打たれれば、スズメは何百羽留まっていようと一斉に飛び立つに違いない。電線に残るスズメなんていない。

だからどうなんだ?目白が逃げなかったのはおかしいというのか・・・と開き直られると返答に困るのだが。
なんかしら人間の世界にもこのように何とも咀嚼しきれないことがいっぱいあるな~。
小保方さんはトカゲの尻尾切りみたいに懲戒解雇という裁定を下された。すでに退職して在籍しない人間に向かってである。
他に最大限に協力した一人は早くに自殺という悲惨な結末を迎えている。今一人の論文共著者はわずかな出勤停止処分だというのが「理化学研究所」の出した最終判断だそうだ。

詳細を調べもしないで軽軽な発言は慎むべきであることはよくわかっている。
しかし、将来の日本医療の研究を行う知識人の集まりであるはずの理化学研究所でさえこの結論。日本人の感覚、大丈夫なのだろうか。                                                                                                                                      

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「大きく厚い壁」

2015年02月09日 | 家族・孫話

     平成26年度全国中学校体育大会

                   第52回全国中学校スキー大会

       秘めた思いを胸に 北の大地を駆け抜けろ

鍛えてきた腕を試すにはこれ以上ないチャンスに恵まれた孫兄ちゃん。
中学2年生で、これまで数えて3回目の全国スキー大会に出場権を与えられた。
1回目は小学6年生、長野県菅平に挑んだ。ゲレンデ表面のアイスバーンという大きな壁にもてあそばれた。

2回目、中学1年生、群馬県野沢温泉村。中学校男子というひとくくりでは、3年生の前には1年生など歯が立たない。
それでも果敢にタイムに挑戦しようとすれば、やはりアイスバーンに足を取られるという。
大山の国体コースにでも行けば練習はできる。というが、シーズン中にそう何度も行けるわけではない。近場のスキー場ではこれほどのガチガチのゲレンデはお目にかかれない。

3回目、中学2年生、青森県大鰐スキー場に3度目の正直でトライ。
ようやく重ねた合宿の成果がでたというか、兄ちゃんにとっては一つの目標をクリアー出来たと、満面では決してないが、ホンの少々頬が緩む。
ジャイアントスラローム(アルペン競技の一つ・大回転)に全国194人がエントリー。
その中で、81位という決して名誉な数値ではないが、北海道はじめ東北・北陸勢と先ずは互角に闘ったことに拍手を贈りたい。

100分の一秒を競う厳しさの中、1秒の中に何人もひしめいている。旗門を一つふくらませるとたちまち10人に後れを取る世界。
優勝は長野県、2位が石川県、北海道が3人続く。要するにベストテンは、北海道5人・長野2人・東京2人・石川1人。西日本では廣島東条中学3年生の26位が最高位となっていた。

厚い大きな壁に跳ね返されては、冬休み返上の合宿を重ねてきたが、ついにその壁を破ることも乗り越えることも、今の段階では叶わなかった。
そして来年は高校進学という試練が待っている。これから先果たして如何様な進路を選ぶのか。
どっちにしても、小学校6年生の身で、単独北海道夕張市に出向いた2週間の合宿は、楽しさ厳しさをいやというほど身に着けてことだろう。
ただただよくやった、と本人を讃え、お父さんを慰労し、家族を誉めてやろう。

秘めた思いを胸に、北の大地を駆け抜けた兄ちゃん。おつかれさん!!

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「季節外れのお年玉」

2015年02月07日 | 趣味・・エッセイ

                        

相変わらずお年玉は上げる相手はいっぱいいる。早く減らしたいと思うのに、なかなか減りそうもない。
逆にこちらがお年玉をもらうことは無いといってもいいくらい。せいぜい、幼い孫姫が母親に手伝ってもらって描いたジジの似顔絵を手渡してくれるくらいが相場であろう。もちろんこれはこれで嬉しいし頬は緩む。

昨日は別なところから、季節外れのお年玉にも似た思いがけないプレゼントを頂いた。思わず頬ゆるむ出来事ではある。
といっても、渡し主からこの手に直接乗せてもらうというような、笑顔の交換が伴う形式のものではない。
公の紙面に名前を出してもらって、「昨年はがんばりましたね」というご褒美のようなもの。
プレゼントを直接この手に乗せてもらって、笑顔を交換するのは1か月先のことである。

趣味として書いている252字の「はがき随筆」の世界のお話。
割と素直に書けるときもあるが、多くはあずりにあずって、まさしく「綴り方」が「あずり方」となって、のしかかってくるときもある。
今回お褒めを頂いたのは、テーマとしてはありきたりの家族模様に少し思い入れを添えた感じで、肩に力が入らなかったことを憶えている。
つまり、大きな欲もなく淡々と書いた。そんな印象がある。

これからも、これをヒントに肩に力を入れないように・・・と思う。が、すぐに忘れて肩がこるほど力が入っている。
そんな哀れの繰り返しを、今年もせっせと、エッセッセイと取り組んで行くのだろう。その意味ではいい励みとして背中を押してくれる。
優秀作品などには遠く及ばない、その他大勢の中の一人としてではあるが、年間賞の仲間入りしたものを、恥ずかしながらお披露目を。

 『まーるいこたつ』
  ホームこたつといえば四角いものだと思い込んでいた私は、円形ホームこたつを見つけた時「おっ、これはいける」と直感した。
  でも値段は四角いものの2倍以上。ウーンどうする?しばし迷う。
  家族8人が板の間で、まーるいちゃぶ台を囲んでいた遠い昔の夕飯の情景が目に浮かぶ。
  食べ物など決して満足ではなかったが、寄り添う家族のぬくもりがあった。
  そんな思い出が、円形こたつを奮発させた。
  大きい足、小さい足、温かい足、冷たい足があちこちから入ってくる。
  気持ちまでまーるくなった冬が行く。春はすぐそこに。
                 
                       2014.3.29  毎日新聞「はがき随筆」掲載。

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