庭のキンモクセ(金木犀)が、得も言われぬ芳香を放ち始めた。
青い空には栗の実が熟れている。いつしか秋半ば。
「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる彼岸の中日から1週間。ながつきが往こうとしている。
落ちアユの 行方たづぬる 猟師かな 為有
川で一年を過ごしたアユは、卵を産むために川の流れに身を任せ、海に下っていく。それを「落ちアユ」という。川沿いの人々はこの時期のアユを「子持ち落ちアユ」として好んで食したという。間もなく禁漁期間に入る。その前のせめてもの贅沢だったようだ。
中秋の名月に、心得のない俳句のひとつもひねってみた。
運動会に汗を流しながら、カメラ抱えてグランドを何周回ったやら。
稲刈り体験もした。秋ジャガを植え、丸大根やカブのタネも蒔いた。
古稀同窓会の幹事会も発足した。
たった1ヶ月の間だが、振り返ればやっぱり色んなところへ足跡を残し、いろんなことをやってきているものだ。夏の暑さを避けるために少し控えめだった8月に比べると、9月の声と共に一斉に動き出した感はある。
それもこれも、特に気がかりな病気もなく大きな制約を受けていない。健康の有り難さを感じている。この状態に甘えることなく、脚を鍛え膝を保護し、歩行に耐える身体作りは欠かせない。まだまだ大事な日々があるはずだ。
ただ、暑さゆえの体力消耗を防ぐ、という理由で何かにつけてサボリがちになった運動不足を、どうやって元にもどそうか、それが悩みではある。
明日10月1日から山口国体も始まる。
応援や見学に訪れるだけでも多少の運動効果はあるだろう。実行あるのみだね。