猫の額ほどの我が家の敷地。その北東の片隅に「北からやってくる魔を除け、家運を隆盛させる」と言い伝えのある南天の木を植えている。
南天は「難を転じて福と為す」と言われ縁起物の木でもある。これらの謂れは、確たる根拠があるのだろうが、そこまでの探求心が不足で、ただ迷信に頼る思いで「北方の魔除け」として南天を枯らせないようにしている。そんな無精者にも果たして幸運をもたらすのやら。
その南天の根元にツワブキを植えたのはいつだったろうか。こちらも、忘れたころに水やりをする無精を赦してくれて、毎年あの濃い黄色の花を咲かせる。よそより遅めではあるが今を満開に楽しませてくれる。季節は巡って10月つごもりを迎えている。ボーっと生きている私に、ツワブキが時の流れと季節の移ろいを教えてくれるようだ。
そして今ひとつ。つい先日、我が家のキンモクセイが遅まきながらやっとつぼみを付けたことを書いた。
あれよあれよという間につぼみが開き、そこはかとなく「秋の香り」を放っている。10月も終わりだものね~。などと今年1年のこれまでをチラッと振り返ったりしている。
そして今日は、任期満了に伴う衆議院議員選挙の投票日でもある。あれこれの訴えというか、我が意を主張せんがためには誹謗中傷も構わず、手を振り首を振ってジェスチェア交じりのがなり声もようやく終わった。安心してテレビをつけられる静けさが戻るのは有難い。
その国民の審判が下る開票作業は、午後8時に閉められる市内各地の投票所から、投票箱が集められる午後9時半から開始となっている。
某新聞社の依頼で、開票所に詰め、選管から発表される開票数値を速やかに集票センターに報告するという役目を仰せつかっている。
時あたかも2021年10月末日。一夜明けた11月ついたちは、どんな景色が待っているのだろう。
作業手順を間違えないよう今一度復習をして、いざ開票所へ出陣である。ちょっと大げさかな。