「男の料理教室」の予定日でもな本日。仲間に誘われるまま、特別メニューの「和製キムチづくり」に参加した。
例によって、簡単な作り方の説明が終わったらすぐに実践に取り掛かる。
新米のアタシは、簡単な説明だけではみんなについていけない。レシピをじっくり見直したいが、そんな余裕もない。
ここではみんな先輩ばかり。食生活改善推進協議会のおばちゃん先生を尻目に、先走るベテランも中にはいる。
それでも今日は、ルーティンの料理教室ではないのだから、と手慣れた先輩仲間に割って入る。
でもやっぱり、大量の白菜を5cm角に切るのは、包丁さばきのいいベテランが。
「ニンジンは、包丁の刃を直角に滑らせて薄く皮を剥いてね」「ピーラー使わないの?」「ウン、包丁よ」
前回の料理教室では確かにピーラー使ったのに・・・と思うが、必要ないと言われれば仕方がない。
「皮が剥けたら、3~4cmの長さで、できるだけ細い千切りに」。頑張るしかない。
そうこうするうちに白菜の塩漬けが出来上がり。これは約2時間放置して、白菜と塩が馴染むのを待つ。
その間、ニンジン・ネギ・ニラ・ニンニク・イカの塩辛などにトウガラシを混ぜ、真っ赤になったキムチの素みたいなのを作る。
「今日は4年に1度訪れるニンニクの日なんよ」とジョークを飛ばしてみるが、受けはイマイチ。そんな冗談など消し飛ぶほどみんな真剣。
おおよその原料が出来上がり、白菜の待ち時間を利用して、あらかじめ仕込んであった炊き込みご飯で、各自おにぎりを。
「今日のご飯は、トマトジュースで味付けしました。健康食品の一つでーす」と。
エー、ご飯もトマトで炊くのかと驚く。そうしているうちにすべてが完成。約1kgのお手製キムチを頂いて帰った。
それにしてもキムチ一つ作るのに、なんと多くの手間ひまをかけ、多くの材料を混ぜ、順番を間違えんように作り上げるものだ。
こっちは一箸付けただけで「甘いなー、辛いなー」などと勝手なことを言っているだけでいい。気楽なもんだ。
材料調達から調味料一式、しかも人数に合わせた分量を、ち密に頭の中で計算する。そして1円でも安いところを狙って。
そんな毎日を繰り返す主婦の底力。やっぱり「舐めたらあかんなー」
今さら気づいても遅いことは重々承知。それにしても、台所とは夢が広がる面白いところではある。