「Komachi」と言う新潟県県央地域のPR、情報誌に載りました。
我が家の山の畑と当人スベルべが、「すずきち」グループの契約農家として紹介されているのです。
ま、雑誌の取材ですから多少の「やらせ」感覚は有るけれど、
実際にマスターは毎週畑に来て、野菜の実物を見て、そして実際に一緒に収穫します。
農薬はほぼゼロ(残暑の時期の秋野菜巻きには多少使います)ですから、その場で味見、
なんてこともしょっちゅうですよ。土だけゴシゴシと拭き取って。
収穫してきた野菜は、我が家の地下で選別し計量して納品書を作成。
すでに収穫済みのジャガイモなども、気に入っただけ持ち帰りますから、
納品書は一枚に七行記入できるけれども、大体五枚5ページに亘りますよ。
下手な野菜市場よりも品揃いが豊富だなんて言われます。
そうですよね、30種類前後の品目の野菜なんて個人で賄うには十分すぎる数ですよ。
初めに積んだ22個もの「冬瓜」も見えなくなっちゃいましたよ。
最後は助手席にまで積み込むことになってしまいます。
こうした食材は長岡の「すずきち」グループ四店舗で使われる事になります。
今年の6月にオープンした「スズデリー」では、野菜がレジの脇に並び直売されることも。
「スベルべさん、この冬瓜なんて結構お持ち帰りになる方が多いですよ」
少し驚きですね、どちらかと言えば若者の客が多く、若者向けとして知られている店なのに、
そんな若いお客さんが、野菜を買ってお帰りになるなんて嬉しい話です。
何回か紹介した話だけれども、実は私自身がこんな店を持つのが夢だった。
しかも、今の農天市場のある畑の真ん中で。
店の計画は、九割方出来上がり、着工を待つばかりになって私の心の中に臆病風が吹き、
頓挫することになってしまった。
家族まで巻き込んだ私の夢騒動の頓挫に、傷ついた者たちを思い落ち込みに落ち込んだのだった。
完全なる鬱状態に陥り、回復するまでには一年近くもの時間が必要でした。
そんな状態の中で、人を介して紹介されたのが「越後の台所 すずきち」の若きマスターだった。
何回も我が家に通い、野菜の話、山菜の話を交わしているうちに、同じ高校の後輩だと知った。
有る程度の私の夢を実現、具現してくれる話の出現でも有ったのでした。
若い人たちにもっと野菜を知ってもらいたい、野菜の美味しさを知ってもらいたい。
そして、自らが野菜そのものにも興味を持ち、健全な食生活を求めてもらいたい。
少し大げさかも知れないけれど、そんな、私の持ち続けた夢は、今、県央の長岡で花が咲き始めているのです。