これも別の群生で、やや細い独活が並んでいる。
この頃は毎年独活の先端がカモシカに齧られてしまうのだが今年はまだ無傷でした。
ここでも、最も太い物から順に根元を掘りだして採る。
左の短い一本など、勿体ないほどの小ささ。これくらいだと全体が生で食べられます。
満足して斜面を下りながら、上方に目をやります。
ゼンマイが伸びていますよ。以前だったら誰かが採ったのに今は誰も採らない。いえ採れない。
枯れた独活が幾筋も見えますね。これも独活を探す目当てになります。
これだけの急斜面になると雑木も全くない。掴まる手がかりも足場も無く採る手段はない。
初物は生で、味噌をつけて食べたいと思ったらスベルベママはキンピラに。
そして、娘たちにも食べさせたいと、数少ない初物は分けられて進呈することになった。
(終わり)