日付の記録は無いけれど、1月か2月ころでしょうか。
昔の我が家ですが、一階部分が屋根から下した雪でほぼ埋まっています。
降雪量も今よりは多かったし、消雪設備など無かったから出来た遊び。
屋根から下した雪が、溜まったところなどに雪洞を作り鳥追いをしていました。
服装や、人物を見ると今から60年以上も前ですね。写真の中の何人かは、故人になりました。
「魚沼の鳥追い歌」
鳥追いだ 鳥追いだだんなどんの鳥追いだ
何処から何処まで追ってった信濃の国まで追ってった
何を持って追ってった柴(しば)を振り振り追ってった
じーばん鳥も しーばん鳥も立ち上がりゃ ほーいほい
懐かしい、鳥追い歌がかすかに聞こえてきました。
昔、子供たちだけで準備をして行った行事「鳥追い」は姿が変わってしまった。
親、大人と子供のとの関わり合いは、伝統行事にもその変容が伝わる。
消雪設備が発達し、屋根雪を下す家も減り、雪洞作りも無理な時代に。
ただ、歌を歌いながら各戸を回って、お菓子をもらい受けるだけの行事と化した。
お菓子は準備していたけれど、思ったよりも早い夕食前の時間帯。
玄関を開けて向かい入れると、顔の分かる可愛い、男児、女児です。
「よく来たね、誰だかわかる?」と問うと一斉に「スベルべさ~ん」ですって。
中には、おませな一年生も居て、「また、よろしくお願いします」なんて。
大丈夫だよ。今年も美味しいジャガイモとサツマイモ作りは教えてあげるから。