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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

鏡開きにお雑煮を

2009-01-11 13:27:31 | 子供のこと身辺雑記

鏡開きにお雑煮を
鏡開きにお雑煮を
ぜんざいにしたいところでしたが ^^;

ま ぜんざいは別の日に

横になったら咳が出るので 暗いうちから起きて作りました

鶏肉と昆布のだしに 牛蒡・大根・人参・小芋・竹輪・蒲鉾・水菜

お昼は 玉葱・ベーコン・トマト・牛肉・グリンピースなど炒め 塩胡椒ふり 白ワインかけ ウスターソースとケチャップに砂糖ちびっとの中に茹でた麺を絡めたスパゲティ
林檎のすりおろしたのと 梨がおやつ


「千手千眼官能観念仏像の怪」-8-

2009-01-11 00:56:00 | 自作の小説

まりいが 例の女のコと泥酔男の急な挙式が決ったと言ってきたのは それから間も無くだった

「でね」と まりいはニッコリする
艶然と笑う

「エスコートがいるの」

「まりいなら よりどりみどりじゃない」

「だって ツマコ 一緒に歩きやすいんだもの
タキシード似合うし 見栄えするんだもん」
ちょっと舌っ足らずな話し方 上目使い

「アタシはオカマよ」
まりいによりも自分に予防線を張る
釘を刺す

まりい まりい 大切なまりい

「だったら 何なの オカマが男の格好しちゃいけないって法律でもあるの
私」

そして まりいは黙り込む

ー言ってしまえよー 男に戻ってアタシは思う

そうして

そうして アタシは弱気になる

「わかったわ 最近の流行 そのテの雑誌で調べとく 渋く決めてあげるわ

約束する」

まりい 知ってた? あんたってアタシの最後の女だってこと

アタシはまりいを泣かせたいわけじゃない 願うのはまりいのシアワセ

そのためならピエロにだって 乞食にだってなれるわ

アタシはまりいのシアワセを見届けたいのよ

あんた まだ人生投げる年齢(トシ)じゃないわよ

愛してる まりい誰よりも

だけど それはアタシが自分自身に禁じた言葉

禁句

そう まりいが笑っていられるなら アタシは何だってやるわ

まりいに釣り合う男にだって一日くらいは化けてやろうじゃないの

まりいが望むんだもの

「あんさん あんさん 健気やなァ 自己陶酔邪魔して悪いけど わし感動してお腹が空いたわ」

自称「千手千眼官能観念仏像」のセンセンちゃんだった

長いのでセンセンちゃんと最近は略して呼んでる

夢のお告げを信じて彫ったのはまりいだが 何故かアタシのとこに居ついている

迷惑な話だ

彫るのは初心者のまりいが彫ったので そこそこ不細工だ

しかも斬新なアレンジがなされている

怪しい宗教もご本尊に見えないことも・・・いや・・・やはり無いような気がする

「ワシなちょいと考えたねん アルミホイルをオーブントースターに入れて スライスチーズのっけて炙ったの

あれ食べたいねん」

その日本語はおかしいぞ 考えたでなく 食べたいーだろうが

「金粉の入った酒 あれあると嬉しいなあ」

注いでやったら 二杯目からは勝手に自分で飲んでいる

「あんさんがシアワセにしてやったらええやんか 」

「アタシはオカマよ」

「つくもん切ってへんし 役に立つやん」

「仮にも仏像が そんな下ネタ言っていいのか」

「ああいう変わった いや個性的な女性 理解する奴は少ないんちゃうか

なんで あんさん そないに後ろ向きやねん」

「アタシはね 一度振られたの

アタシじゃだめだったの まりいをシアワセにはできないのよ」

「しやけど あんさん 振ったのが若気の至りで 後悔してるかもしれへんで」

「アタシの今の夢はね まりいにとびきりのイイ男を見つけることよ」

仏像は酒を飲む チーズせんべいを嬉しそうに食べる

「興が乗ったので お経歌うで~~~」

酔うと仏像は・・・お経を歌う・・・・のだった

おかげでご利益あって すっかり悪酔いした

夢の中でも仏像が 酒瓶抱えて踊ってたし

仏像の乙姫様 鯛やひらめの舞い踊り・・・・綺麗な姉ちゃんのはずの女官も全部 仏像の顔

二度と仏像と酒盛りはしないぞーと決心した・・・

やたら厚化粧の店員さんが薦めてくれた舌噛みそうなイタリア人デザインの1点物 着込んで美容院までまりいを迎えに行く

まりいは今すぐ結婚式あげてもいいくらいに綺麗だった

白い肌にいつもより華やかな口紅の色が映える

明るく染めた髪は豪華に波打ち揺れる

ラメの入った珊瑚色のツーピース

胸元には真珠をあしらったコサージュとロングネックレス ゆらゆら

圧倒的な美貌の彼女は言う「祝い張りこんだから 料理がまずいとモトがとれないわ」

まりいは まりいなのだった