夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

高田郁著「契り橋 あきない世傳 金と銀 特別巻 上」 〈ハルキ文庫〉

2023-09-18 21:23:49 | 本と雑誌

 

完結した「あきない世傳 金と銀」の登場人物についての短編集

「第一話 風を抱く」

大坂から飛び出し江戸に出た惣次が 婿養子にと望まれ両替商になったいきさつが描かれる

五鈴屋の主人となりながらー妻の幸の商才に嫉妬してしまい 遂には店を離れた惣次

井筒屋として 再び幸の前に姿を見せるまでの日々

 

「第二話 はた結び」

五鈴屋の支配人の佐助にはいまも心に抱く面影がある

その娘に似た面差しの娘に出逢う

娘はかの女性の妹だった

想い合いながら一歩踏み出せず 周囲もじれったく思っていて

 

「第三話 百代の過客」

老いて目も見えにくくなり 行く先のことを思うようになる竹

大坂に戻る頃なのか

 

そして若い大七も進む道について悩んでいた

本当に自分がしたいこと

 

「第四話 契り橋」

大川に橋をかける 

ここに橋ができれば便利だろう

橋がかかるのを見たいと 五鈴屋の主人の幸も思う

腎輔は7歳上の幸を 子供の頃からずっと大切な存在として想い続けてきた

主従ではなく夫婦として生きたい・・・・・

 

本編では中途だった幸と腎輔の互いを大切に思う気持ちの その先が描かれた

 

表紙イラストからの栞もついています

 


作ったものから

2023-09-18 21:13:04 | 子供のこと身辺雑記

 

サンドイッチ

中身は卵焼きと 粒入りマスタードで和えたキュウリ

パンには辛子バターを塗っています

 

茹でてあく抜きし 鹿の子〈左右に斜め 縦横と格子に〉切れ目を入れたこんにゃくを牛薄切り肉で巻き 端をつまようじで止めて焼き色をつけたら 酒・味醂・砂糖・醤油のタレをかけて ちょっとだけ煮る

人参と春雨は茹でる キュウリは細く切る 卵焼きとハムも適当に切る

すりごまをふりかけ 酢・塩・砂糖・酒・味醂を混ぜたもので和える

 

揚げ物にかけるソース

赤ワイン・蜂蜜・とんかつソース・ウスターソース・バター・ケチャップを混ぜて煮ただけ

茹で卵を包んだコロッケ

炒めた玉ねぎ・牛ひき肉・つぶしたじゃがいもなどを混ぜたもので 茹で卵を包み

薄力粉・卵・パン粉をつけて揚げています

 


中村文則著「カード師」 〈朝日文庫〉

2023-09-18 12:34:43 | 本と雑誌

 

 

登場人物は それぞれの理由で不幸な生い立ちであった人間が多い

 

主人公の男性は 占い師やカジノのディーラーもこなす

ま あまりまっとうな生業ではないが

危ない仕事も引き受けなくてはいけない立場らしい

そこで占い師として ある人物に近づかなくてはならなくなる

 

相手は当たらなかった占い師の命を奪ったこともあるらしい人物

主人公のカード師は・・・実は占い・・・未来が視〈み〉える力などない

与えられた仕事として この危ない大物・佐藤に認められなくてはならない

仕事で関係ある謎の女・英子

ディーラーする店で顔見知りな人々

主人公に占ってもらいに現れる客たち

危険なカジノでのゲーム

 

主人公は生き残ることができるのか

手記の形で魔女裁判で迫害され火刑に処せられる様子 錬金術師のこと

他にも神話 

タロットカードについて

オウム真理教

阪神大震災

世界中に多くの死者をもたらし大迷惑をかけ多大なる被害を与えたーコロナと呼ばれるようになった中国の!武漢発の謎伝染病

物語の中に色々ちりばめられる

 

内面に闇も抱える主人公だが 自分が育った施設にある善行を申しいれる

ここでは読んでいて ほっとさせられるかも

 

著者自身による 文庫解説にかえてー「カード師について」で 本作に触れた言葉があります