おいち不思議がたりシリーズ第四作
医師である父の手伝いをしている おいち
錺職人の新吉が用心棒代わりに夜帰るおいちに付き添っていた
人ならぬものや何かの気配 そして残る思念などが視〈み〉えるおいちは・・・
物騒な気配を感じて隠れると 町人の姿〈なり〉をした武士らしき複数の人が殺気だた様子で去っていく
その後 産気づいた武家の女性に出逢う
家に連れ帰り その女性ー滝代に長屋のおかみさん達も手伝いお産させることに
産まれた赤ん坊は男の子 滝代は「十助」と名付けた
けれど彼女は姿を消し そして斬殺された
まだお産していないようにお腹に晒を巻いて膨らませていたけれど そのお腹までも刺されていたと
腹の子ともどもとどめを刺さんーそんな残酷な殺し手の気持ちがあるような
いわくありげな赤ん坊
このまま長屋に置いていては もしも見つかるとどんな凶事が起きるか
赤ん坊の安全を考えて何処かへ養子へと おいち達は思案する
おいちの父の患者である隠居の息子夫婦が どうしても育てたいと
長屋の人間にももらわれ先を隠して 養子に出すことにしたが
赤ん坊を狙う一味は養子先を探り出し・・・・・
危険に気づいたおいち 頼れる岡っ引きの仙五朗 頼んだ助っ人らと十助のもらわれた先で危険な男たちを待ち受ける
お家騒動・・・男たちの醜い争いの犠牲に滝代はなったのだ
自分の命を犠牲にしてもわが子に生きて無事に育ってほしいと願った
おいちの伯母のおうた
元気な長屋のおかみさん達
そしておいちに想いを寄せる新吉
おうたとおいちの父の漫才のようなへらず口のききあいもユーモアたっぷり
おいちの成長期でもある物語
以前このシリーズを読んだ時の感想です↓
あさのあつこ著「闇に咲く おいち不思議がたり」 (PHP文芸文庫) - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
あさのあつこ著「桜舞う おいち不思議がたり」 (PHP文芸文庫) - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)
あさのあつこ著「おいち不思議がたり」 (PHP文芸文庫) - 夢見るババアの雑談室 (goo.ne.jp)