夢見るババアの雑談室

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誉田哲也著「妖〈あやかし〉の掟」〈文春文庫〉

2023-09-15 17:43:50 | 本と雑誌

 

 

 

 

 

 

 

日本古来の吸血鬼・・・もしくは血を飲む生き物

恐ろしく強く不死

ただ太陽には弱い

闇神〈やがみ〉として生きる紅鈴も もとは人間だった

いまは400年を超えている

紅鈴には血分けをした欣治がいる

二人はオンボロアパートで暮らしていたが ここも取り壊すとかで 新たな住まいが必要となる・・・

複数の男にぼこぼこにされている圭一を助けた紅鈴と欣治は 彼の家に同居することにした

圭一はわけありで死んだ親の負債を抱えており 支払いに苦労している

裏社会の手伝いでどうにか日々を終えている

やがて紅鈴と欣治の正体も知る圭一だが 彼らは3人 そこそこに楽しく平和な日々を送っていられた

けれど ある依頼が圭一を悩ませ追い込む

その仕事は紅鈴と欣治が簡単に片づけてくれたがー

 

紅鈴と欣治は 別の闇神の一族より掟破りをしたとして狙われていた

圭一を卑劣な人間から守った紅鈴と欣治だが 闇神一族の刺客の持つ闇神を殺すための武器により 欣治は命を落とす

彼らは死ぬと崩れ土になるのだ

どうにか刺客たちを斃した紅鈴だが・・・闇神と間違えられたか 圭一も死んだ

「べにすず お前と暮らせてたのしかった・・・・」

そんな言葉を最後に欣治も消えてしまった

 

たったひとりになってしまった紅鈴

仇を取ると決意し 敵となった闇神の一族の暮らす場所へと向かう

斃されていく闇神たち

その闇神の親玉!と紅鈴がめざした相手は・・・

紅鈴と瓜二つの容姿をしていた

藍雨・・・彼女の娘の紅雨もまた藍雨に生き写しであったと

紅鈴に血分けして闇神にした閣羅は 結果紅雨を見殺しにされたことが許せず 掟破りの村抜けをし

紅雨そっくりの娘を見つけ 血分けをした・・・・・それが紅鈴

閣羅は刺客の闇神と相討ちになり

 

藍雨は終わりを求めるように・・・紅鈴の持つ武器で絶命

消えていく

 

長く生き続けることは 決して幸せなことではなかったか

 

圭一も欣治も居ないけれど・・・紅鈴は生きていかなければならない

 

彼女はこれから どう生きていくのか

 

妖〈あやかし〉シリーズは これからも続く構想があると 大矢博子さんの解説にあります