工場の寮で暮らす神足〈こうたり〉は深夜 隣室からのただならぬ音に目覚める
寮の壁は薄い
大きなシャワーの音
それから何かを解体するような気味悪い音
隣は中国人が住んでいる
一体何をしているのか
音からの想像・・・・・
ひどく不気味なことを思う神足
そして・・・女性の体の一部が見つかるニュースも
夜遅く外出する隣人を尾行した神足は・・・彼が遺体の一部を捨てたことを確認
捜査で話を聞きにきた刑事の宮藤に 隣人の怪しさを話すも信じてはもらえない
それでも公衆電話から警察に自分が知ることを通報もするのだが・・・
神足には警察と余り関わりたくない事情があった
かつて服役し 出所後 前科があることから就職できず ついに似た年恰好のホームレスから その戸籍・・・名前を買ったのだ
前科者で使っているのは他人の名前
それでも好意持つ女性を守りたい・・・
自分によくしてくれる矢口の力も借りるのだが
個人の限界を感じ 警察に自分が知ることを伝える
本物の神足は死んで発見されていた
衰弱して死んだのだ
神足の隣室へついに入る警察
彼らが見たものは 今まで発見されなかった残りの遺体・・・
隣人は行方不明
神足が大切に思う女性からの電話「助けて」
警察と共に 神足は必死
女性は無事だったが 女性を追いかけたという中国人は・・・階段から落ちて瀕死
連続殺人事件は解決したかに見えたが・・・
神足は気づいてしまった
彼女は嘘をついている
真犯人は 連続女性殺しは・・・あるコンプレックス抱く彼女だった
日本に来て言葉も分からない頃 親切にしてくれた彼女をー
彼女が殺した死体を解体することで 彼女を守ろうとしていた中国人
神足は中国人が彼女を殺そうとしていると思い 彼から守ろうとし
中国人は彼女の罪が暴かれるのを防ごうとしていた
解説は 宇田川拓也さん