共鳴 (中公文庫) | |
堂場 瞬一 | |
中央公論新社 |
新城 将 (しんじょう しょう)は祖母の死に父親が関わってはいないかと疑ううちに 意図せずひきこもりになってしまう
それでも夜には外出もする エセひきこもりなのだが
厳しく育てすぎて娘に反抗された元刑事の麻生和馬は 孫の将を自宅へ拉致 なんとか更生させようと試みる
和馬の娘で将の母の香恵は 嫁姑の仲がうまくいかず家を出ていた
姑は「跡取りだから」と 香恵に将を連れていくことを許さなかった 香恵からの手紙も将に渡さなかった
将は 母親から捨てられたと思い込んだ
ご近所から様々な相談を持ち掛けられる麻生は 警察官時代の人脈も使いややこしい問題も片付けていく
必要以上の犯罪者 罪人を出さないのも麻生のやりかただ
将は強制的にその手伝いをさせられることになる
大学も休んでいた将
彼のひきこもりは治った
家の中での人間関係ー父親との会話の皆無だったことーも 解決されそうだ
将の父親も 将にどう接すればいいのか わかっていなかったのだ
麻生も娘との仲を修復できないか考える
言葉が足りないから ダメなのだーと思う
足り過ぎても足りなくてもいけないのが厄介なところだが
気持ちは話さなければ伝わらない
自分の気持ちを伝えるために 言葉はあるのだ
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