一枚目 森に獣を狩りに行っていた父の浅野が戻ったと主悦から報告を受け嬉しそうに微笑むミカ姫 この幸せな微笑は間もなく失われる
二枚目 三枚目 四枚目 五枚目 赤穂浪士47人 その討ち入りの主君を思う忠義の心と死に感銘を受け そこから発想を得てこの映画は創られた 生まれたーと続けて語られる
ただ史実の全員切腹に拘らず ここまで変えたのならば カイとミカ姫の恋物語をメインにして 映画の中くらいは 切腹せずに全員で新しい国を作っても良かったのに
なんて思ったりもする
化け物も 武士の道も 仇討ちも 冒険も 恋物語もと 盛り込みすぎて 面白さが逆にぼけてしまったような ちょっと勿体無さがあるのです
でもって ちょっと付け足し
色々詰め込みすぎで観客が感情移入するには 安野と芭蕉の友情も描いていた方が 安野が芭蕉の形見の刀を渡す場面は感動的になったと思います
ちょっと唐突な感じが否めません 芭蕉が負傷した安野を助けようとするのだからー二人は仲が良かったのでしょうし
あと一時停止をかけて静止画面を観ればわかるのですが 討ち入りの場で吉良の恐るべき巨大鎧武者が迫ってくるときに 堀部の手は大石主悦を庇っています
偽の情報で騙し討ちに合うその戦いに赴くときに 大石は何のための用心か 息子の主悦と堀部をアジトに残しています
家老の息子であることのほかにも 堀部は主悦を気にかけ可愛がっていたーと推測はできます
また穴蔵に一年幽閉されて解放された大石は息子の主悦に 最初は馬を三頭用意するように言いつけ
またその後 浅野内匠頭の無念を晴らす為の同志を集めるように言いつけます
吉良との武技比べの試合の折りにもさりげに代表で出る安野のことを気にして 安野の異変に気づきます
また大石の戻りを待つ 黒沼では食事の用意もしていたようでした
決戦の日にも食事の用意をしていて カイと共にいて城へ向かう芸人の一行に気付きます
潜入した城では武器などの確認もしていました
討ち入りでは弓矢でも剣でもかなりの腕前を見せています
またカイのことも他の人間のように差別はしていません
ばかりかカイの指示にもしたがっています
映画の公開前の情報では 主悦はカイと友人であるという設定らしいとの噂も流れました
そのことに関する説明は 映画の中ではありません
しかし友人であったと思わなければー
安野の代わりにカイが試合に出るのを黙認したり ミヅキと狐の同一に気付いたカイを大石に会わせる取次をするのは おかしいのです
大石も他の人間も ミカ姫以外は カイを不吉な鬼子 人間以下の身分のものよと蔑んでいるのですから
主悦は家老の大石の秘書のような役割を果たしていたとみるべきでしょう
同志の食事とか そういう材料も集められる頗る便利で有能な人間ー若いながらに
ただ家老の息子というだけでなく その有能さと人柄を愛されていたからこそ
最後に一人だけ 切腹しないように将軍から言われても 誰も不満そうな顔はしなかったのかと
でなければー
ずるいだろうー
そうした不平が出るはずですし
映画に描きこめなかった消化不良の色々がある気がします
削られたいっぱいの場面が
狐にも化身するミヅキは 玉藻御前の伝説を連想させますし
天狗に育てられたカイについてはー娘もすぐに牛若丸(源義経)の話を思い浮かべていました
映画をつくるにあたり日本に関するモノをいっぱい集めて あれもこれも使いたいーと思ったのかな
そうした気持ちは嬉しいからよけいに当たる映画にできなかったのはー残念です
シリーズ化する サーガにできるくらいのものをブチ込みたかったのかな
結果 空回りしてしまった熱意が とてもとても残念です
それでも私には繰り返し観る場面があったほどには楽しめたのですけど
「忠臣蔵」を知らない人間のほうが楽しめたかもしれませんね
建物 着物 髪型には中国ふうの国籍不明なところも多かったし
なんか なんか 悔しいですね
もっと面白いわくわくする映画になる可能性もあったのに
「４７RONIN」(２０１３年 アメリカ映画」↓
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20140622
「４７RONIN」より赤西仁さん・１↓
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20140623
「４７RONIN」より赤西仁さん・２↓
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20140623
「４７RONIN」より色々・１↓
http://blog.goo.ne.jp/yumemi1958/d/20140623
「４７RONIN」より色々・２↓
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