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夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「香港国際警察 ニューポリスストーリー」(2004年 香港 中国)

2009-01-26 14:21:46 | 映画

好きな映画です
録画したテープもあるのに テレビで放映されるたび しつこく観てしまいます

犯人に陥れられ部下を死なせて責任を感じ警察内部からも世間からも責められているチャン(ジャッキ―・チェン)の前に現われる自称警官の若い男(ニコラス・ツェー)が実にいいのです
ありがちな設定かもしれませんが 酒に溺れ自滅寸前のチャンの前に警官として現われた動機が泣かせます

この映画のニコラスは真田広之と共演した映画の役より はるかにいいです

娘曰く「青島刑事(「踊る大捜査線」)のようなコート」

ニコラスがいつも着ているコートには チャンにかつての誇りを取り戻してほしい
自分の事も思い出してほしい―という願いが込められていたのです

なんていい奴!

兇悪な強盗団は自分達を逮捕に動き出したチャンのインタビューをテレビで観て
徹底的に恥じをかかせてやる―と決意し チャンはその罠に嵌まり 目の前で部下を殆ど皆殺しにされます

婚約者の弟も大怪我を

自責の念とでチャンは酒に溺れ駄目になっていきます

そして一年
あの兇悪な強盗団がまた犯罪を起こします
実は彼らの中には警察の息子がいて 警察の鼻を明かす事に快感を覚えていました

ゲームを作るほど

途中で偽警官と知るも やがてチャンとニコラスは固い信頼関係のもと 犯人を追い詰めていきます

一年前の悪夢の再現のような犯人からの挑戦

危険なアクションの中に崩れすぎない適度な笑いもあります

父と子の思いと気持ちの行き違い

犯人の卑劣な罠の為に美しい顔に消えない傷が残ることになったチャンの婚約者への楽しいプロポーズ
有り得ないと思いつつ 笑ってしまいます

そして残されたニコラスがいつも着ていたコートを見て
やっとチャンは全てを思い出すのです

昔 失業しお腹を空かせた子供の為に 慣れない盗みをした男は 追われて 子供の目の前で 車にはねられました

その男に 「同じ人間だ 救急車を呼んでやれ!」と力強く言ったのは駆け付けたチャンでした

自分の着ていたコ―トもかけてやります

そのコートこそがニコラスがいつも着ていたコートなのですが

父親に死なれた男の子に忘れられない励ましの言葉もかけてやります

逞しく生き抜いた男の子ニコラスは その時の気持ちをずっとずっと失いませんでした

チャンのような人間になろうと目標でした

だから彼の危機の時 天使のように姿を現し チャンの復活と幸福を見届け 黙って去っていくのです

コートを残して

ユゴーの「ああ無情」のジャンを思わせるパンのエピソードではありますが

ありがちでも好きです この映画

私の中では 落ち込んでる時に観るといい お勧め映画の一つです


最近テレビで観た映画から

2009-01-26 13:40:36 | 映画

昔と違ってテレビで放送される映画なんぞは たまたま起きていて「なんとなく」観始め 観始めた以上はたとえ途中からでも 最後まで観てしまう事があります
家族が寝なくて用心悪いので 寝たくても寝られず 本など読みながら起きているのですから

で 確か題が「逢いたくて・・・」(フランス映画)カトリーヌ・ドヌーヴが出ているというだけで何となく観てしまいました

途中からだから人間関係もよくわかりません
退屈で

一度チャンネルを変えながら 気になって結局最後まで観てしまいました

勿論ドヌーヴは若い頃のように完璧に美しくはありません

ただその艶やかさ 華やかさは残っているのです

やはりドヌーヴ さすがはドヌーヴ

うまくいっていない娘との会話場面でも台詞が無い時の表情もいいのです

クライマックス
男性との会話が続きます

席を立ち そうして自分に必要な存在に向けて動き出す

逢えないかもしれない

必死な焦りも滲ませて

車が激しく行き交う車道へ踏み出す

ああストーリーは関係ない

ドヌーヴはドヌーヴなんだと

若くなくても 映画そのもののスジは退屈でも(笑)
カトリーヌ・ドヌーヴ好きな女優さんです

美貌も勿論ですが あの醸し出す雰囲気 存在感が大好きなのです
憧れます


平岡敏夫編「漱石日記」岩波文庫

2009-01-25 21:41:23 | 本と雑誌

平岡敏夫編「漱石日記」岩波文庫
平岡敏夫編「漱石日記」岩波文庫
ロンドン留学日記

それから日記

夏目漱石の遺した日記から あれこれを とりあげたもの

晩年の妻 鏡子さんへの記述は 夫婦喧嘩で自分に分が無いと負い目に思う人間が 自分が正しいと味方されたいと思う人間がムキになって書き募ったような箇所もあり

全体に頭は良いが 好き嫌いははっきりした人間という印象を残す


すれ違い

2009-01-25 13:37:15 | 子供のこと身辺雑記

すれ違い
すれ違い
すれ違い
すれ違い
日曜日だけど学校で英検の試験があるとかで登校した娘は昼頃帰宅し「お腹空いた」と食事

私が庭へ降りると塀越しに子供達が「おねえちゃん いる?」

「うん あとでね」と答えて 娘に言ったら
食べ終わってから出て行ったけど 今度は子供達が昼寝時間で 外にいなかったらしい

戻ってきた娘は
「子供なんて こんなものよ」とさめた表情で言い部屋へ上がって行った


夏目漱石著「吾輩は猫である」角川文庫

2009-01-24 00:43:02 | 本と雑誌

夏目漱石著「吾輩は猫である」角川文庫
夏目漱石著「吾輩は猫である」角川文庫
捨てられた猫は教師の家に迷い込み 周囲の人々を観察し感想をもらす

だが ある夜 残ったビールを飲み 酔って瓶に落ち 溺れて死んでしまう

生き物を主人公とし それが溺れて死んで終わるのだ

痛快さより 哀れさが残る

猫は呼び名もつけて貰えず死んだのだ

猫に名をつける優しさも持たぬ人々の間で暮らし 死んだ猫が ただ哀れでならない

猫に死んで太平もあるものか

生き物は生きていてこそだ―そう思う


一応手作りおやつ^^;

2009-01-23 13:58:55 | 子供のこと身辺雑記

一応手作りおやつ^^;
一応手作りおやつ^^;
一応手作りおやつ^^;
一応手作りおやつ^^;
手作りおやつ工房(昭和産業株式会社U)「まるめて焼くだけ もちもちパンミックス」を使って 焼いてみました 卵1コと牛乳50ccとサラダ油ちびっとを加えるだけ

あとはオーブンで焼くだけと とても簡単です

そのままでも メープルシロップを添えても

今朝のお弁当
鰆の切り身を焼いたの
昨夜おかずの煮込みハンバーグを温め直したの

大豆昆布をレンジにかけて

卵焼き

ウインナー炒め

ミニトマト


夏目漱石著「麌美人草」新潮文庫

2009-01-22 22:33:06 | 本と雑誌

夏目漱石著「麌美人草」新潮文庫
夏目漱石著「麌美人草」新潮文庫
夏目漱石がクレオパトラに模して書いたという紫の女 甲野藤尾
美しく賢い彼女は誇りも高い

その誇りを不実な男 小野に踏みにじられた時 彼女の純情な心臓は動く事を止めた

裏表紙に藤尾を傲慢で虚栄心が強いと書いてある

それは違う

不確かな五年前の相手の心も確かめず勝手な片思い
父のかけた恩によって男を縛ろうとする浅ましさ
当然のこと男より人を立て 断られて被害者ぶった号泣

余りにさもしく醜い
私は小夜子のようないじましい女は大っきらいだ

友人づらしてその兄が好きなだけで 才木溢れる美しい藤尾を恐れ みすぼらしい自身をひがんでいる糸子も見苦しくて嫌いだ

しんと余りにうっとうしい

夏目漱石は最初からヒロイン藤尾を殺すつもりで話を書いている

それもクレオパトラのように自殺させるつもりだった

我欲の強い女よと妹を馬鹿にしている母親違いの兄

自分が相手にされなかったゆえに 藤尾の恋が壊れるように動く宗近
どうしてみっともなく男らしくない

娘と暮らす方がラクだからと画策する藤尾の母
別に謎の女でも何でもない

ただの愚かな母親だ

更に死んだ後の娘の身が幸せで かつて世話した中で将来有望な男に何としたって押し付けよう
相手が断れば恩知らず―と己の勝手さは顧みぬ父親

そして恋人を裏切る優柔不断の男 小野

こういうのは優しいのでも何でもない
学問は優れているかもしれないが ただの馬鹿だ

唯一 魅力ある登場人物藤尾を無理矢理最初の構想どおり 死なせようとしたから こんな嫌な話になるしかなかったのだろう

初めて愛した男の嘘

その裏切りに耐え切れず死ぬ藤尾は 作中にあるように憎むべき女とは 到底見えない

むしろ小夜子や糸子の方がよほどしたたかで底意地が悪い

兄の甲野も宗近も ただ自分を正当化するだけの狭量な人間である

たまたま見掛けよく綺麗ではきはきしているから妻に丁度良いと一人決めし 藤尾の気持ちなど何一つ考えない宗近

自分の物にならぬなら 藤尾の恋もかなえさせまいと親切ごかしに喜々として動いている

そしてたまたま小夜子を妻とすると宣言し 目の前で藤尾に死なれた小野は これは幸せにはなれまい
小夜子を見れば 美しかった藤尾を思い出す
小夜子を選んだゆえに永遠に藤尾を喪ったこと殺したことを思い出すのだ

死んだ者は無敵である
その欠点も美点として ひたすら美しく完全な存在として偶像化されるのだ

そんな結婚で幸せになれようはずがない

小夜子はどう無駄にあがいても藤尾にはなれず 少ない自分の魅力さえ摩滅させてしまうだろう

小野は小夜子の父 井上先生に世話となった自分を呪うようにさえなり

むなしい憎しみしか残らぬ家庭となる

となればめそめそ泣くのが得意な小夜子は暗く暗く自分を愛してくれぬ小野を怨じ ただ我が身の哀れさを嘆いて一生を終わるのだ

母親違いの妹ゆえに恋人とできなかった兄甲野も絶えず妹の死にとりつかれ ろくな生き方死に方はすまい

作後の登場人物の生を想像すれば 作者の意図に逆らって 若く美しいままに死んだ藤尾の一人勝ちのように思える
まことに皮肉な話だが

現在の私から見れば藤尾の理屈も才気も可愛いものではあるが 決して滅ぼさなければいけない危険な女には思えない

むしろ一途で古風な可愛い娘である

藤尾が現代に生きた娘であれば 重たいばかりの母親も 煮え切らぬ兄も
がさつ身勝手な迷惑男宗近も見捨て

小野の如きくわせ者のにせもの男は近付けもせず
軽々と自由に生きたのではないか―とも思う
「麌美人草」は 藤尾というヒロインをこの世に送り出したという一点でのみ 存在価値がある


食べ物

2009-01-22 14:17:15 | 子供のこと身辺雑記

食べ物
食べ物
食べ物
食べ物
食べ物
今夜は煮込みハンバーグ
余れば明日のお弁当おかずになります

今週作ったもの
カレーうどん

クリームシチュー

鍋物

今日は焼きうどん

昆布と大豆を圧力鍋で煮たの

餃子スープ

野菜が足りないからサラダでも作ろうかと思案中です


近藤史恵著「賢者はベンチで思索する」文春文庫

2009-01-22 00:11:12 | 本と雑誌

近藤史恵著「賢者はベンチで思索する」文春文庫
近藤史恵著「賢者はベンチで思索する」文春文庫
「ファミレスの老人は公園で賢者になる」
「ありがたくない神様」

「その人の背負ったもの」

ファミレスで働く久里子が知り合った国枝老人には不思議な部分があった

しかし老人の助言で久里子は少しずつ変わっていく

が 老人には大きな秘密があった

解説は作家の柴田よしきさん

このシリーズには単行本「ふたつめの月」という続編もあるそうです


米村圭伍著「退屈姫君 これでおしまい」新潮文庫

2009-01-21 23:25:05 | 本と雑誌

米村圭伍著「退屈姫君 これでおしまい」新潮文庫
米村圭伍著「退屈姫君 これでおしまい」新潮文庫
人妻となっためだか姫
殿は留守ゆえ退屈で

そこに三人の姉姫達がいなくなったという話
聞けば縁談が決まり 嫁に行ったら好きなものは食べられない
男遊びもできないと―

そこに絡むは田沼バカ息子の菊自慢

「風流冷飯伝」「面影小町伝」の登場人物も顔見せする大団円

盛り沢山にしすぎて逆に最初の頃の面白さが消えたのが 残念といえば残念


半藤一利著「漱石先生 お久しぶりです」文春文庫

2009-01-21 15:32:43 | 本と雑誌

半藤一利著「漱石先生 お久しぶりです」文春文庫
半藤一利著「漱石先生 お久しぶりです」文春文庫
「漱石先生ぞな、もし」に続く 夏目漱石についてあらゆる角度から書かれた本

確かにそうした面 事実もあったかもしれないが

漱石その人を偲ぶよすがとしては

松岡謙聞き書き 鏡子夫人の「思い出」が 素晴らしい

「漱石先生 お久しぶりです」には 夏目漱石に対する半藤氏の幻想 思い込みも幾分混じっている気がする


田村由美作「7SEEDS」14巻 小学館

2009-01-21 14:50:06 | 本と雑誌

田村由美作「7SEEDS」14巻 小学館
田村由美作「7SEEDS」14巻 小学館
田村由美作「7SEEDS」14巻 小学館
田村由美作「7SEEDS」14巻 小学館
未来に送り込まれた若者達はそれぞれのチームに分けられており 送られた年も同じでないことが 判ってくる
巨大隕石が地球に衝突し地形も生態系も変わってしまった世界で彼らは新しく文明社会を創ることができるのか

謎は少しずつ解明されようとしている


田村由美作「猫mix幻奇譚とらじ」2巻 小学館

2009-01-21 14:36:32 | 本と雑誌

田村由美作「猫mix幻奇譚とらじ」2巻 小学館
田村由美作「猫mix幻奇譚とらじ」2巻 小学館
田村由美作「猫mix幻奇譚とらじ」2巻 小学館
魔法のねずみにさらわれた息子リオを捜す勇者パイ・ヤン

リオが可愛いがっていて魔法のねずみの為に mixと呼ばれる半人型の生き物にされた猫のとらじは 元の姿を取り戻す為もあってパイ・ヤンと旅することに

魔法のねずみはそんなに悪い奴なんだろうか

個性的なプロフェッサーも加わり物語はいよいよ佳境です