うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

ヒマラヤの草花?

2009年01月18日 07時41分55秒 | ガーデニング・庭づくり
快晴、冬のある昼下がりのこと。
 ここは、東京都内の海を埋め立てをした、りんかい線のある駅の近くである。周辺は住宅地帯ではなく、上部を高速道路湾岸線、産業優先の国道、ひっきりなしにクルマがゆきかう交通量の多い市街だ。都市計画法的には準工業地域になろうか。ある意味で無機質な雑踏、殺風景な光景。
 その場所、粗粒アスファルト舗装の歩道・縁石と万代塀のすきまにしぶとく生えているのだ。どこからか種子が飛んできて発芽したものらしい。とても日本的な路傍の雑草、というイメージではない。多分、ロケーションからしても、海岸沿いとか海の港湾に多く見受けられる、外国原産の帰化植物だろう。

 冬日と影に・・
  

 拡大してみると?
  
 これはなんという草花かな? 草丈25.0cm、そしてその巾50.0cmはゆうにありそうだ。原産地はどこか。実は、わたしにもわからない。
 やせ地、乾燥地、常緑性、アルカリ性、強健性、自家受粉、虫媒花、風散布型、種子繁殖など、生育環境、色々な植物の特性をあてはめてみる。砂漠の植生か高山植物か。植栽計画上は、やはりロックガーデン向きと言えるだろうか。
 なんとなく誰にも見向きもされず、ボテッとしたように量感のある草姿を見せているのだ。葉の色合いは淡くシルバーグレイ、日本語で形容すれば銀白色あるいは銀葉、さわるとほとんど毛皮ないしはビロードの触感である。どうも、派手でしっかりした花を咲かせそうだ。キク科、シソ科、ユキノシタ科か? わたしの知っている植物では、ラムズイヤーの巨大版かなと脳裏を忙しくよぎっていく。
 それに、いつだったか、ブータン、ネパールなどのヒマラヤ山脈の青いケシに興奮し調べていたときに他の野生種でこんなのがあったなあ。
 そこで、少し調べると、標高4000-5000mの高山帯には植物体内で自家温室を持ち開花受粉をおこなう ‘温室植物’、それに ‘セーター植物’というのがある。なんとも奇妙で不思議な植物形態のものである。ほとんど、ご冗談を、の世界である。

 しかし、日本のこんなところに来るまでの経路は、一体全体、どうなっているんだろう。
 若い時から、知らないことはそのままにできないわたし、ぜひぜひ、どなたかご存じの方は教えてください。
       

 正解はビロードモウズイカでした。a.chieさん、教えていただきありがとうございました。
     
コメント (2)
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