うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

選挙も近づく。内田樹さんの言いたいことは何か?

2010年07月04日 07時23分48秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
曇りまた曇りの日々が続く。2,3日前には大きな雷が鳴った。今年2回目、しばしば地響きがしたが、多分近所で落雷したかな。生憎と、新聞の地元記事には載っていない。

 このごろ、新聞やテレビ(ここに出てくる人種もオリジナリティーがなくて知的レベルのお粗末さも問題だが…)で見る政治の話題。民主党の若い議員の、スマートさには我慢がならない。
 枝野幹事長はディベートの得意な人らしいが、前提となる現実認識と置かれている政治的立場を自覚せねば説得力がないだろう。このような対面的な言論の勝敗だけで決まるほど、政治は甘くない。あえて言うならば、ロジックではなく、人間の感情で決まるのだ。まるで、さわやかで弁舌巧みで軽さだけがいいことだと思っているようだ。しょせん、この職業は生身の人間を相手に、真実と正義を語りその実現に向けた方策を語る口舌の徒なのだから、仕事上の責任についても今までの顛末を明らかにして将来を語ってほしいものだ。極端な話、他と自分自身への上手な言い逃れに終始してるように見える。こういう人間はいつもはソフトで、誰にもあるいは自他ともにダメージを与えず、しかしいざとなったら他を攻撃する場合のテクニックのみにはしっていく。

 この間、「週刊文春」で評論家の福田和也さんが言っていたが、現代の政治家はいい給料と仕事にありつく雇い主が国の高級公務員のつもりでいるように見える。発想も行動も型どおりでややもすると官僚的な気配がする。倒産や給料不払いなどない安泰な職業、必要経費の政治活動費用だって国民が税金で負担している。自分自身の頭で考えず、手ごろな言葉を見つけ出すのみの秀才連中には、本質的になにもなしえない。この職業はやめてもらいたいものだ、無駄だ。人間の質が落ちている。いやなあ、安っぽい時代になったものだ。

 ところで、先々月ころから、神戸の大学教授をしている内田樹さんの本を読んでいる。ブログも開いているようで、左欄のブックマークにも勝手に入れさせていただいた。現在、非常に恵まれた境遇におられるようで、正直うらやましい。何にも知らなくて知的好奇心が旺盛な20代の学生相手ではなんでも素直に聞いて貰えて、多分、本人も楽しくてしょうがないであろう。しかし、あまりにも、若い人をかどわかすことはしていないか?いずれ、わたしとしてはこの方の考え方にケリを付けたいのだが、まだ時間がかかりそうだ。
 比較しても意味がないが、同世代のようで、言いたいことはよくわかるが、この方の学問的な実績はなんだろうと感じる。あまりにも正々堂々過ぎるんじゃない。もちろん、これはやっかみとともに揶揄しているのだが。わたしの直感では、胡散臭さも同時に感じるのだが。
 内田樹さんの著作物で、先年、わたしの敬愛する小林秀雄の名を冠した受賞作 「私家版・ユダヤ文化論」をそのうちに購入してから、また読書感想文を書いてみたい。
            
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