うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

寅さんの俳句2

2011年09月05日 04時57分42秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 
ここでは、これはと思ったわたし好みの寅さんの俳句を採録したい。


○花びらの出て又入る鯉の口
 ・・・これは晩春。わたしはてっきり鯉のぼりかと思ったら、これは生きた鯉で水面でのことらしい。

○ひばり突き刺さるように麦の中
 ・・・ストレートな麦畑の情景と超現実的な意趣。

○すだれ打つ夕立聞くや老いし猫
 ・・・間歇的に降る驟雨、物憂い姿態の老猫、それを見つめるわたし。絵画的なシーン。

○赤とんぼじっとしたまま明日どうする
 ・・・童謡の世界、風来坊の自分をうつしだす。

○冬めいてションベンの湯気ほっかりと
 ・・・わたしの作句の場合はカタカナ表現は考えられない。専門的な領域でもある植物名でもつかわず平仮名や漢字である。しかし、ここでは平俗を通り越したセンスがありそうだ。

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