うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

かつての通学路

2013年09月22日 07時17分21秒 | わたしの日常です。
ここでは、帰郷時の画像をアップ、これで故郷シリーズの最後の4回目になる。
 この道は川に沿い45年ほど前にわたしの高校時代に自転車で通学したルートで、二つの街を通り抜けていくと、ほとんどがこのような山中をたどることになる。一部は田んぼの中を突っ切るのか。当時は砕石を敷きつめたマカダム道路であり場所によっては未舗装の路面が凸凹で、くるまの通行の際は晴天時の砂埃と降雨時の水溜りによる水はねが凄い。当時は学帽に詰襟の学生服に下駄ばき姿、自転車には変速機能はなくて、タイヤのパンク、チェインの修理は自分で行うのは当たり前である。
 世の中は‘教育ママ’の時代ではなく、ごく普通の意味で親は子供にかまわない。今で見かける通学時の親の送迎は皆無である。わたし自身は雨降りのバス代を親に貰うのにも気兼ねしたもので、少々の降雨では長靴をはき片手で傘を持って行く。あるいは、ちゃっかりたまに、学校の先生の車に乗せて行ってもらう。
 画像にみる拡大写真は、水辺に多い自然のクルミ(鬼胡桃・オニグルミ)の木で台風シーズンに熟して落果する。収穫は、背が高い高木なので自然落下頼みである。クルミはタンパク質を含み栄養分が多く貴重な食材。当地では鬼皮を剥き天日で乾燥させて、殻を割り体の耳管や三半規管に似た中身を取り出し擂り鉢でペースト状にする、地元ではよくクルミ餅に利用する。世に出回っている菓子ぐるみ(外来種・テウチグルミ)よりも小ぶりな果実である。
 曲がりくねった道路に対して直面している箇所は鋭角的な岩壁であって、もみじなどの落葉の雑木が見られ、秋になると赤、黄、白色の紅葉で色彩豊な光景になっていく。このことは、秋の黄葉した田んぼとともにわたしの原風景につながるシーンだ。
 そういえば、わたしにとって四季のうちで秋の帰郷は記憶になくて、いつの日かどうしても、情趣あふれる「里の秋」の盛んな頃に帰りたいものである。

 なお、写真上で左クリックすると画像を拡大して見ることができます(タイトルバーの横の⇦ボタンで元に戻る)。

撮影日時:平成25年8月30日(土曜日)14:00頃


   
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