うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

秋の朝、電車通勤の途中で、

2013年11月09日 06時33分58秒 | 俳句・短歌、またはエッセイ
 わたしは、仕事に行く途中の電車の中で、都合4回乗り換えるのだが、1回目の降り際にいいときめきが来た。発句だ。2度目の乗り換えでは、これから45分ほど乗る、馴染みのロングシートに座り野帳を探すが忘れたらしくて、そのままええやい、と読みかけの文庫本の表紙カバーを裏返しにして俳句を書き込む。いつも持参している小さいゴルフ鉛筆を利用した文字は殴り書きだ。ちなみにわたしの場合は、いつも、野帳は句帳替わり。
 朝の出がけに、事務所にてパソコンに向かって打合せ用文案を考えるよりも時間を惜しみ通勤の車中でまとめようとしていたら、順番が逆、こんな仕儀になる。作句はいつもこんな状態で浮かんでくる。わたしは、なんだか、無意味なことだが、わたし自身の面妖な気分をほかの乗客に対しさとられないようにうつろな表情とのろい動作でごまかしている。

秋の朝
 ・朝日昇る 燦めくかがやき 秋瞑想

 ・もうろうと山水画の如し まぶたの裡

 
 ・露のもとに草木悉皆 両手揉む

 
うたた寝
 ・目覚めて 地鳴きのごとき しじまかな

 ・逆夢か 汗ばむ身に 秋陽射し


秋の空
 ・尾をふり 沃土の餌をあさりて セグロセキレイ 

 ・柿紅葉 木守柿落つ 抜ける空


 もちろん、続けて表紙カバーの次頁に文案メモを箇条書き風にまとめる。朝の7時頃から40分かかった訳だ、ややわたしの朝の気持ちは軽快になった。これで、いつものように、事務所に着けば自動的に仕事モードに変わる。
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