『テラビシアにかける橋』
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絵を描くことと走ることが好きなジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)は5年生の男の子。
学校ではいじめられ、女兄弟ばかりの家庭でもひとりぼっちのジェスだが、同じクラスに転入して来た空想好きで活発な少女レスリー(アンナソフィア・ロブ)と意気投合。たまたま家も隣同士だったことから、毎日いっしょに森のなかを駆けまわり、ふたりの空想の王国をつくりあげることに熱中するのだが・・・。
去年のぐりのベスト1『パンズ・ラビリンス』とちょっと似てる─リアルワールドとパラレルワールドを巧みに重ねあわせたセミ・ファンタジー─んだけど、原作が児童文学だけあって、こちらははっきりと子ども向けの内容になっている。『パンズ〜』はファンタジーだけどどう観ても子ども向けではないわな。『テラビシア〜』は100%子ども目線で物語が構成されていて、子どもに理解できない要素はいっさい用いられていない。
とはいえ、子ども目線といえどもそこは大人が考える子ども目線なわけで、正直にいえば、登場人物たちが実年齢に対して幼稚すぎるようには感じる。大人がこうあってほしいと望むような、ややご都合主義的な子ども像になっている。だからリアルワールドの子どもたちも、厳密にいえば決してリアルではない。小学校5年生くらいったらあーた、既にけっこう黒いっすよ、ガキんちょも。この映画にでてくるよーなイジメとか全然甘いと思うし、女の子なんかもっと色気づいてますよ。そりゃもうこーんなおキレイではないですわね。小学生の世界もね。
けどまあそれはそれとして、この映画に描かれる、子どもの考える「空想の王国」は確かに非常に懐かしい。
よく、子どもはあの世からやってくる、とか、子どもは大人より死に近い、とかいうけど、実際、子どもの心は現世よりも彼岸の方に近い。大人よりもずっと自由だし、おおらかだし、やわらかい。子どもには無限の可能性があるというのは、そういうことなんだと思う。子どものうちは、なろうと思えばなんにだってなれるし、やろうと思ったことはなんだってできる。それは、子どもの心が時間や既成概念にまだ縛られてないからだ。
映画を観ていて、ジェスとレスリーがとても羨ましかった。ぐりにも子どものころ、こんな友だちがいればよかったのにと思った。互いの世界を共有し、現実の重さを互いに支えあえる相棒。ふたりは最終的には離ればなれになるけれど、ジェスはおそらく一生レスリーのことを忘れないだろうし、ふたりで過ごした日々は生涯の財産になるのだろう。そんな友だちをもつことは、たとえ二度と会えなくても、すごく幸せなことなんじゃないかと思う。
もしかしたら、原作者もそう思ってこの物語を書いたのかもしれない。
ジェスと父(ロバート・パトリック)の関係がすごく心にしみました。
VFXは期待ほど素晴しくはなかったけど、まあこんなもんなのかなー?ヴィジュアルでいえば、レスリーのグランジ風の衣装がかわいくて印象的だったです。
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絵を描くことと走ることが好きなジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)は5年生の男の子。
学校ではいじめられ、女兄弟ばかりの家庭でもひとりぼっちのジェスだが、同じクラスに転入して来た空想好きで活発な少女レスリー(アンナソフィア・ロブ)と意気投合。たまたま家も隣同士だったことから、毎日いっしょに森のなかを駆けまわり、ふたりの空想の王国をつくりあげることに熱中するのだが・・・。
去年のぐりのベスト1『パンズ・ラビリンス』とちょっと似てる─リアルワールドとパラレルワールドを巧みに重ねあわせたセミ・ファンタジー─んだけど、原作が児童文学だけあって、こちらははっきりと子ども向けの内容になっている。『パンズ〜』はファンタジーだけどどう観ても子ども向けではないわな。『テラビシア〜』は100%子ども目線で物語が構成されていて、子どもに理解できない要素はいっさい用いられていない。
とはいえ、子ども目線といえどもそこは大人が考える子ども目線なわけで、正直にいえば、登場人物たちが実年齢に対して幼稚すぎるようには感じる。大人がこうあってほしいと望むような、ややご都合主義的な子ども像になっている。だからリアルワールドの子どもたちも、厳密にいえば決してリアルではない。小学校5年生くらいったらあーた、既にけっこう黒いっすよ、ガキんちょも。この映画にでてくるよーなイジメとか全然甘いと思うし、女の子なんかもっと色気づいてますよ。そりゃもうこーんなおキレイではないですわね。小学生の世界もね。
けどまあそれはそれとして、この映画に描かれる、子どもの考える「空想の王国」は確かに非常に懐かしい。
よく、子どもはあの世からやってくる、とか、子どもは大人より死に近い、とかいうけど、実際、子どもの心は現世よりも彼岸の方に近い。大人よりもずっと自由だし、おおらかだし、やわらかい。子どもには無限の可能性があるというのは、そういうことなんだと思う。子どものうちは、なろうと思えばなんにだってなれるし、やろうと思ったことはなんだってできる。それは、子どもの心が時間や既成概念にまだ縛られてないからだ。
映画を観ていて、ジェスとレスリーがとても羨ましかった。ぐりにも子どものころ、こんな友だちがいればよかったのにと思った。互いの世界を共有し、現実の重さを互いに支えあえる相棒。ふたりは最終的には離ればなれになるけれど、ジェスはおそらく一生レスリーのことを忘れないだろうし、ふたりで過ごした日々は生涯の財産になるのだろう。そんな友だちをもつことは、たとえ二度と会えなくても、すごく幸せなことなんじゃないかと思う。
もしかしたら、原作者もそう思ってこの物語を書いたのかもしれない。
ジェスと父(ロバート・パトリック)の関係がすごく心にしみました。
VFXは期待ほど素晴しくはなかったけど、まあこんなもんなのかなー?ヴィジュアルでいえば、レスリーのグランジ風の衣装がかわいくて印象的だったです。