『ヒトラーの贋札 悪魔の工房』 アドルフ・ブルガー著 熊河浩訳
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史上最大の贋札事件・ベルンハルト作戦に従事した囚人本人によるドキュメンタリー。
先日観た映画『ヒトラーの贋札』の原作?原案本。
つーても自伝とかエッセイとか回想録といったよーなパーソナルな書物ではない。そーゆー意味では『戦場のピアニスト』とは違う。
冒頭こそブルガーの生立ちから政治犯として逮捕されるまでの個人の目線で語り始めているが、全体は彼自身が経験した強制収容所の実態と、ベルンハルト作戦の立案からトプリッツ湖での捜索まで、作戦の全容を体系的に書いている。
文体が簡潔で非常にわかりやすい、誰にでも簡単に読めるいい本だ。写真やイラストやグラフなど図版もふんだんに掲載されている。
しかしこの本を読むと、映画がいかに優れた翻案だったかに改めて舌を巻かざるを得ない。なにしろ映画の主人公サリーは、この本では完璧なネガをつくる贋作師としてほんの数ページに登場するだけなのだ。著者がスロヴァキア人でサリーはロシア人というバックグラウンドの違いもあったろうとは思うけど、つまりは映画に描かれたサリー像はほぼフィクションに近いということになる。
サリーだけではない、映画の物語そのものも、史実とはかなり異なっている。まったく大胆な改編だし、それであれだけきっちりおもしろい映画に仕立ててるってとこはスゴイと思う。ドイツ/オーストリア映画おそるべし。
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史上最大の贋札事件・ベルンハルト作戦に従事した囚人本人によるドキュメンタリー。
先日観た映画『ヒトラーの贋札』の原作?原案本。
つーても自伝とかエッセイとか回想録といったよーなパーソナルな書物ではない。そーゆー意味では『戦場のピアニスト』とは違う。
冒頭こそブルガーの生立ちから政治犯として逮捕されるまでの個人の目線で語り始めているが、全体は彼自身が経験した強制収容所の実態と、ベルンハルト作戦の立案からトプリッツ湖での捜索まで、作戦の全容を体系的に書いている。
文体が簡潔で非常にわかりやすい、誰にでも簡単に読めるいい本だ。写真やイラストやグラフなど図版もふんだんに掲載されている。
しかしこの本を読むと、映画がいかに優れた翻案だったかに改めて舌を巻かざるを得ない。なにしろ映画の主人公サリーは、この本では完璧なネガをつくる贋作師としてほんの数ページに登場するだけなのだ。著者がスロヴァキア人でサリーはロシア人というバックグラウンドの違いもあったろうとは思うけど、つまりは映画に描かれたサリー像はほぼフィクションに近いということになる。
サリーだけではない、映画の物語そのものも、史実とはかなり異なっている。まったく大胆な改編だし、それであれだけきっちりおもしろい映画に仕立ててるってとこはスゴイと思う。ドイツ/オーストリア映画おそるべし。