落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

夢中朝

2008年10月15日 | diary
今朝、ちょっと奇妙な夢を見た。

ぐりは毎朝、目が覚めてもすぐに目を開いたり起き上がったりしない。
極端なドライアイで眠っている間に眼球がカピカピに渇いてしまうので、目を覚ましていきなりまぶたを開くと角膜を傷めることがあるからだ。しばらくまぶたを閉じてじっとしていると、身体が覚醒してくるのに連れて涙がわいて、眼球が潤ってくる。それを待ってからまぶたを開く。
それと同じように、頭は覚醒しているのに同時に身体が覚醒せず、慌てて跳ね起きようとしてベッドから落ちたり転んだりして怪我をしたことが何度かあるので、目が覚めてもすぐには体を動かさないことにしている。
ちなみに我が家では目覚まし時計は使っていない。よほど早起きする必要のあるときだけ、携帯のアラームは使う。ふだんは外が明るくなると同時に自然に目が覚める。睡眠不足で2〜3時間しか寝てなくても自力で起きれる。

今朝、起きていつものように目を閉じたままでいると、隣に人の気配がした。
隣といってもほんとうにすぐそば、要するにベッドの中、ふとんの中である。しかもどうも知らない人らしい。
ぐりはいつもひとりで寝ている。現実問題として、ベッドの中に知らない人がいるということは通常あまり起こり得ない。
目を閉じたまま感覚で隣の人を「観察」すると同時に、昨日ベッドに誰かを入れるようなことをしたか思い出そうと記憶を辿ったがまったく覚えがない。背格好や匂いや体温や寝息など、隣で寝ているその人の特徴にも心当たりはない。
寝息がごく穏やかでよく眠っているらしいので、目をつむったまま、手を伸ばして顔をそっと触ってみる。顔の形や肌の手触りにも、やはり思い出せる特徴はない。
そこで「これはもしかして夢なんじゃないかな?」と思い始める。夢だったら、隣に知らない男が寝ていてもOKだ(そうか?)。
「でもまだちょっと眠いし、起きるには少し早いから、目を開けちゃうのはもったいないな」とも思う。
「夢だったら、目を開けてもまだ眠っていられるな」とも思う。
「じゃあ開けちゃおう」と決めて目を開く。

目を開いて隣をみると、眠っている男性はやはり知らない人だった。
年齢はぐりと同じくらいで中肉中背、肌の白い人だった。白いTシャツとパジャマのズボンを着て、仰向けにまっすぐな姿勢で寝ていた。
あたりをみまわすと、そこはぐりが現実に住んでいる家ではなかったが、夢の中では「ぐりの家」だった。
「よかった、やっぱり夢だった。まだ眠れる」と思って、夢の続きを見た。
続きは断片的にしか覚えていない。隣で寝ていた男性はそれっきり出てこなかった。あれは誰だったんだろう。


待ち犬。