日本の死刑・代用監獄に批判相次ぐ 国連規約人権委審査
現代社会に生きているわれわれが、水や空気と同じように当り前に自分のものとして考えている人権。
だがこの人権という考え方そのものは20世紀になって一般に知られるようになった新しい思想であり、今でもその基盤は日進月歩で更新され続けている。ほんとうは、誰もが自分と自分以外の人の人権について常に誠実に考え、古くなったと判断される価値観はどんどん捨てていかなくてはならないのだ。
たとえばよくよその国を指して「どこそこの国には人権がない」「人権意識が遅れてる」なんぞという言説を耳にするが、こんな記事では日本だってどっかからみれば立派に「人権意識が遅れてる国」である。死刑制度の是非以前に制度の内容自体がまったく議論されないまま何十年も放置されているし、拘置所や入管施設の劣悪きわまりない環境など誰も問題にしようともしない。欧米では一般的になった、差別を前提とする犯罪の厳罰化も日本では議論さえされていない。たとえば外国人であるとか女性であるとか障害者であるとか、とにかく被害者が差別を受ける立場にいて、犯罪の原因と差別の因果関係が立証された場合、欧米の先進国では量刑が飛躍的に重くなる。
日本政府は今回も死刑制度が国民の支持を受けているからと主張して譲らなかったけど、人権はそもそも国が国民に保証するものであって、国民が国に求めるものではない。完璧に何か勘違いされてますね。政府のエライ人は。
困ったもんですな。
日本政府のエライ人は、人権がなんだかちゃんとわかってくれてるんでしょーかねー?あやしいなあー。
関連レビュー:
『死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う。』 森達也著
『休暇』
道端の花。
現代社会に生きているわれわれが、水や空気と同じように当り前に自分のものとして考えている人権。
だがこの人権という考え方そのものは20世紀になって一般に知られるようになった新しい思想であり、今でもその基盤は日進月歩で更新され続けている。ほんとうは、誰もが自分と自分以外の人の人権について常に誠実に考え、古くなったと判断される価値観はどんどん捨てていかなくてはならないのだ。
たとえばよくよその国を指して「どこそこの国には人権がない」「人権意識が遅れてる」なんぞという言説を耳にするが、こんな記事では日本だってどっかからみれば立派に「人権意識が遅れてる国」である。死刑制度の是非以前に制度の内容自体がまったく議論されないまま何十年も放置されているし、拘置所や入管施設の劣悪きわまりない環境など誰も問題にしようともしない。欧米では一般的になった、差別を前提とする犯罪の厳罰化も日本では議論さえされていない。たとえば外国人であるとか女性であるとか障害者であるとか、とにかく被害者が差別を受ける立場にいて、犯罪の原因と差別の因果関係が立証された場合、欧米の先進国では量刑が飛躍的に重くなる。
日本政府は今回も死刑制度が国民の支持を受けているからと主張して譲らなかったけど、人権はそもそも国が国民に保証するものであって、国民が国に求めるものではない。完璧に何か勘違いされてますね。政府のエライ人は。
困ったもんですな。
日本政府のエライ人は、人権がなんだかちゃんとわかってくれてるんでしょーかねー?あやしいなあー。
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『休暇』
道端の花。