途中で台詞に出てきましたよ、「モンテ・クリスト伯」という言葉。
やっぱり、土台にはあの作品があったのでしょうか。もう、詳細なストーリーは忘れてしまったのですが、観ている内に、イメージやシーンが重なって来ました。
ハッピーエンドで良かったです。
そうじゃない結末なんて、考えられない展開でしたけど、それでもラスト近く、コ・スくんがダへさんを
「スアやぁ・・・。」
と、愛情込めて呼んだ所では、じ~ん・・・としました。
別人を装ったコ・ス氏を、恋人じゃないんだと自分に言い聞かせ言い聞かせ、それでも、心は本人だと確信してしまう・・・。そんなダへさん。
そして、そんなダへさんに対して、あくまでも取引先の社長としての態度を崩さないコ・ス氏。
そんな彼に見せ付けるように、ダへさんとダンスを踊るジョンヒョク氏。
それを、振り向かず背中で耐えているコ・ス氏と、彼の事がどーしても気になって、平気な素振りをしているコ・ス氏の背中を見てしまうダへさん。
なかなか切なくて、良いシーンでした。
その後、コ・ス氏は、遠まわしに自分が恋人本人だと言う事をダへさんに告げます。
一瞬、その意味を判りかねる様なダへさんなんですが、次の瞬間、その意味するところを理解します。
その時の彼女の演技が好きです。取り乱さず、大声で泣き出すこともせず、ただ呆然と立ち尽くし、ふらっ・・・と、ベンチに座り込みます。
そして、
「ありがとうございます・・・。」
と、恐らく神様に対して言います。何度も、何度も・・・。
結構回想シーンが多くて、じれったい事も多々ありましたが、楽しく観終える事が出来ました。
号泣する事は無かったですが、じ~ん・・・と来る所は、そこ此処にありましたよ。
写真は、そんなシーンの一つ。
ダへさんが、彼の正体を知った後、それでもそれを公には出来ないし、辛い時抱き締めて癒してあげる事も出来ない。だから、そっと手を取るんだけど、コ・ス氏はそれを又そっとほどく・・・というシーン。
なかなか静かで胸に迫るシーンです。