遅ればせながら、やっと観ました。
”女より美しい男”と、この作品1本で一躍有名になったイ・ジュンギくん。
たまに予告編とかで見かけていたので、気にはなりつつも、ど~かなぁ・・・と、イマイチ乗り気になれないでいましてね。
で、どーだったかと言うと。
う~ん・・・
どーでしょ(ナガシマじゃありませんが
)
確かに、ジュンギくんは美しい
確かに、妓女あがりの寵妃ノクス=カン・ソンヨンさんより、美しい

特に感動したとか、心に残った・・・という印象は持てませんでした。
時の権力者である王に、偶然気に入られた芸人が、はじめて”宮廷芸人”として、宮中に住む事を許されます。
その出世に、最初は戸惑いながらも、王の為に芸を見せる職人として日々励むのです。
でも、王が見ていたのは、彼らの芸ではなく、美しいジュンギくん。
その美貌の故、常に権力者の慰み者になってしまう彼を、親友でありずっと苦楽を共にして来た同士であるカム・ウソン氏は庇い続けてきました。
しかし、今度ばかりは相手が王。
ジュンギくんは、王を怖れながらも、徐々に、理解していきます。
王ゆえの苦しみや、悲しみ。
先代王と比較され続けてきた怒り、毒殺によって亡き者にされてしまった実母への思い。
大臣を揶揄するような仮面劇を見せた事によって、一人の大臣が処罰され、また、王の母親の毒殺事件を題材にした劇によって、先代王の妃たちをその場で殺害し、祖母である皇太后(・・・?)までが亡くなってしまうという事態に発展します。
だから、劇を見せると必ず人が死ぬと言う事実に恐れをなして、芸人達は宮を出て行こうとします。
しかし、ジュンギくんだけは残る事選びます。
これは、本当は寂しい王に対する同情・・・ですよね。
急にのし上がってきた彼ら芸人を快く思わないのは、大臣達ともう一人。
そう
寵妃のノクスです。
彼らは、どうにかして芸人達、そして官位まで与えられたジュンギくんを追い出そうと画策します。
狩りに見せかけて、ジュンギくんを殺害しようとしたり、また、王を糾弾する文を書いたと濡れ衣を着せたり。
その文を書いたのは自分だと、ウソン氏が罪を被った為、彼は眼を焼かれてしまうのです

そして盲目になったウソン氏。
そのまま牢に繋がれた彼を見て、絶望的に成ったジュンギくんは、王に人形劇を見せながら、陰で手首を切り、自殺を図ります。
でも、命は取り留めます。
ある日、ウソン氏は、再び王の前で綱渡りの芸をすることになります。
盲目の状態でも、綱を登り始めたのを見て、ジュンギくんも以前と同じ様に一緒に芸を始めるのです。
それを見た王が、楽しそうなんですねぇ・・・。
そこへ、王への反旗を翻した反乱軍がなだれ込んできます
で、終わり。
権力者としての王の寂しさとか、地位も名誉も無い市井の芸人の意地、常人じゃない権力者に仕える者たちの思い。
それぞれが絡み合って、なんともどんよりした雰囲気の作品・・・という印象を持ちました。
あまりにも評判が良かったので、一度は見なきゃ
・・・という事だったんですが、まぎぃ的には、あまり好みじゃないって言うのが正直なところです