韓国ドラマ胸部外科DVD 全32話 | |
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始まりから、息が詰まるような展開です。
テサン大学病院では、今、心臓移植手術を行おうとしていました。
執刀医はチェ・ソッカン=オム・ギジュンssi。
手術を前に、ユン・ヒョニル理事長は記者会見を行いました。
その理由の一つが、患者にありました。
患者はハン大統領候補だったのです。既に2ヶ月前に人工心臓の装着手術をしていました。
順調に行けば、3ヶ月で政治活動を再開できると、チェ・ソッカンは言いました。
「もし、当選すれば、世界で初めて心臓移植を受けた大統領が任期を全うする姿を見られます。」
成功間違いないというソッカンの言葉でした。
それを、ユン・ヒョニル理事長は満足げに見つめていました。
移植される心臓の摘出を担当したのが、パク・テス=コ・スssi。
同じフェローのク・ドンジュンと共にドナーのいる病院に行き、無事、摘出しました。
二人してソッカンたちが待つテサン大学病院に急行。
病院に到着した後、テスはドンジュンに忘れ物をしたと取りに行かせ、心臓を持って一人で手術の準備室に入りました。
ところがです。
そのまま姿を消してしまったのです。勿論、心臓を持ったまま。
ユン・ヒョニル理事長を始め、多くの関係者がこの手術を見守っていました。
ソッカンにとっては地位を一気に挙げるまたとないチャンスでした。
なのに・・・。
慌ててテスに連絡を取りました。怒らず、努めて冷静に言いました。
遅れてるだけだろ?手術室で待ってる・・・と。
でも、テスは言いました。今日は行けません・・・と。
「あと一歩なんだ、この手術さえ成功させれば、私たちが望むものが手に入るんだ。」
と、ソッカンが言うと、
「私たちではない、あなたが望むものだろ。」
と、テスは言い、電話を切りました。
時は昔に遡ります。
2014年、テスはチュンサン大学病院に勤務していました。
専攻医だそうです。
上司であるファン教授の手術ミスを病院側に訴えた事で、他の教授からも裏切り者扱いされていました。
手術もさせてもらえません。
そんな悶々としていたある日、テスの母親が倒れて救急搬送されてきました。
腹部大動脈瘤でした。それも、かなり大きいものでした。いつ破裂してもおかしくない状況でした。
テスはただちに手術を・・・と思いましたが、その時点で手の空いている医師は3ヶ月の職務執行停止を命じられたばかりのファン教授のみでした。
テスは、跪いてファン教授に頼みました。
でも、ファン教授は執行停止を盾に引き受けませんでした。テスへの恨みも相当なもんですしね。
テスはこんな形で自分の行動のツケを払わされることになろうとは思ってもみませんでした。
こうなったら、他の病院、他の医師にすがるしかありません。
友人のナム・ウジンと共に片っ端から連絡を取るのですが全く引き受け手が見つかりません。
この時期、テサン大学病院では、ユン・ヒョニルは院長で、彼の異母兄ユン・ヒョンモクが理事長を勤めていました。
ヒョニルはヒョンモクに敵対心を持っているようですが、表向きは、至極仲の良い兄弟のフリをしています。
そして、ヒョニルはソッカンを解雇しようとしています。
何か理由を見つけて隙あらば・・・と言う感じなんですが、手術の腕はピカ一だし、評判を聞いて指名してくる患者や他の病院からの厄介な患者も引き受けているようで、実績は延びています。
首にする理由がありません。
いったい、どういう理由で追い出そうとしているのでしょうか。
ユン・ヒョンモク理事長がソッカンを買ってるようではありますが。
テサン大学病院でも、腕の悪い医者がいるようです。
と言うか、難しい手術や、ミスしてしまったりすると、何でもソッカンに後始末してもらう習慣ができてしまってるようです。
ソッカンは名刺を配って名前を知ってもらおうとしていました。
その事が、今回、テスにとってはラッキーとなりました。
看護師がソッカンから名刺を受け取ったことを思い出したのです。
テスの母を引き受けるとソッカンは返答しました。
テスは大喜びで準備をして母を搬送しました。
ところが、テサン大学病院までは結構時間がかかるし、母の状態も悪化していましてね。途中で容態が一気に悪くなってしまったのです。
ソッカンに連絡し、状態を報告すると、一刻の猶予も無いとソッカンは判断。間に合わないから、引き返して手術をしろと言いました。
でもね、それは無理だとテスは十分分かっていました。執刀医がいませんから。
何とかして行くとテスは言いました。
その必死さを感じたソッカンは、応急措置を指示。
救急車の中で腹部を一部切開するという荒療治でした。
そんな状態でテスたちはテサン大学病院に駆けつけたのです。
ところが、状況が変わってしまってました。
なんと、ユン・ヒョニルが執刀した手術で困難な状況に陥ったがため、手助けの緊急手術を命じられていたのです。
勿論、ソッカンはテス母の手術を優先したいと言いました。命に関わるからです。
しかし、ユン・ヒョニルは生存率の低い他の病院からの転院患者より、院内の院長である自分の患者を優先すべきだと命令したのです。
断れませんわな、こういう場合。
頼んでいるのではなく命令だとユン・ヒョニルは言いたげな口調でした。
テスは愕然としました。
開腹してしまっている母は、手術しないと確実に死んでしまいます。
必死にソッカンに頼み込みました。
済まない・・・と、ソッカン。
すぐに手術しろ!・・・と、食い下がるテス。
その場にいる誰もが、納得いかない状況だったようです。
「お前ら、それでも医者か!」
泣きながらテスが叫びました。