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救急搬送されたヨハンは左手を骨折し、頭を怪我していました。
それ以外には大きな怪我は無さそうです。でも、シヨンは心配でなりません。
何でもないと言うヨハンに触れ、熱があると指摘。
ギソクの様子を見に、病院に戻ろうとするヨハンを、シヨンは無理やり止めました。
そしてその日は、搬送された病院に入院させることにしました。シヨンが付き添いました。
「たまには痛いと言ってください。」
と、シヨン。いつも大丈夫だとばっかり・・・と。
「辛いだろ。いつも心配になるし、不安だよな。」
私は教授の保護者です・・・とシヨンは涙ぐんで微笑みました。
ありがとう・・・とヨハンが言いました。ヨハンの目にも涙がたまっていました。
病院の倫理委員会の結論が出ました。
ヨハンの件を片付け、シヨン父の延命治療は中断するのが妥当と言う判断です。
シヨン母は夫の延命治療中断については納得しました。
しかし、ヨハンを解雇することは惜しいと院長に言いました。
ギソクを直接診もしないで、遠隔で診断したとミレから聞いたのです。
「理事長は誰より人材を大事にする方でした。意に反してる気がします。」
でも、ヨハンは時限爆弾のようなもので、病院にいると落ち着かないと言いました。厄介者は追い出したいということですね。
イ医師からビデオ通話が入りました。
相手はギソク。
ギソクはヨハンの問いかけに瞬きで答えました。
ありがとう。怖かっただろうに、頑張ったな・・・とヨハンが言いました。
ギソクの目から涙が一筋こぼれました。
「次に会う時は健康な体で会おう。ギソク。ファイティン。」
ヨハンの言葉に、ギソクは瞬きを一つしました。
懲罰委員会が迫り、ペインクリニック科の面々は何か出来ないかと焦り始めました。
このままでは厳しい処罰が下りそうだったからです。
何も方法が思いつかないでいる時、一人の患者から、ヨハンへの感謝の言葉を聞かされたのです。痛みを知らないのに、何と腕が良いか・・・と。おかげで痛みが緩和され、本当に救われたと。
イ医師は、その言葉で改めて気づいたのです。
患者が本当にヨハンを必要としていることに。
すぐさま、患者たちから署名を集め始めました。
ヨハンに、ハン弁護士から連絡が入りました。会わせたい人がいると。
イ・ウォンギルのことです。
病院に推薦してくれた人だと聞き、ヨハンは出向いて行きました。
やはり、イ・ウォンギルの病は重く、もう余命僅かでした。そして、何とハン弁護士もイ・ウォンギルと同じ病気だったのです。
そこで、『ケルビム』の存在を知らされました。ケルビムを使った安楽死の映像も見せられました。
2人は期待を込めた目でヨハンの反応を見つめていました。
驚愕の表情を浮かべていたヨハン。
おもむろに携帯を取り出し、どこかに電話しました。
「警察ですか?ここに人殺しがいます。殺人教唆と殺人、どちらも該当します。」
イ・ウォンギルとハン弁護士は、驚き、恐怖の表情を浮かべました。
まさか、そんな反応を示すとは思ってもみなかったのでしょう。
電話は嘘でした。
こう通報したらどうする?とヨハン。
「何故俺にこんなものを見せるんだ」
と、激怒しました。
これが救いだとでもと。
しかし、イ・ウォンギルは言いました。
誰でも死ぬが、誰でも安らかに死ねるわけではない・・・と。
安らかに死にたいと思って何が悪いんだ?・・・とね。
一方の手に苦しむ患者がいて、一方の手に薬を持っていたら、どうする?とイ・ウォンギル。
一瞬、ヨハンが躊躇したように思えたのは、私の早とちりだったみたいです。
ヨハンは一切の迷いも無く、彼らに背を向けたのです。
追って来たハン弁護士に、イ・ウォンギルと同じ病気だと聞かされ自分たちにはあの薬しかないと言われても、揺らぎませんでした。
「これは安楽死とは別問題だ。あの薬は必要な人にだけ渡されるか?簡単に死ねるし簡単に殺せる。命を捨てる人が出てくる。」
イ・ウォンギルの家を出てすぐにヨハンはソン検事に連絡を入れました。
ユ・リヘに不審なメールが届きました。
末期患者対象の臨床試験の説明会があると言うのです。『死に関する対話』と言う会合で説明すると。
不審に思ったリヘの姉が、ホスピスの看護師に問い合わせました。
それが偶然チェ・ウンジョンだったのが幸いしました。
『死に関する対話』と言う会のことも、ソン検事から聞いていましたからね。
すぐにソン検事に連絡しました。
事情を聞いたソン検事は、キム刑事たちを集め、ただちに動こうとしました。
そこに、ヨハンから連絡が入ったのです。
全ての事情が繋がりました。
ソン検事たちがイ・ウォンギルの屋敷に着いた時、既にウォンギルはケルビムによって死んでいました。
ハン弁護士と『先生』は、逃亡した後。
『先生』と彼らが呼んでいたのは、チンムリジョンドゥの社員で、ペンクリニック科と事業提携を進めていた担当者の営業部長でした。
『死に関する対話』の会合にも急襲したのですが、一人の患者と『先生』が姿を消していました。
そして、その患者は遺体となって、後に発見されました。ケルビムによる死でした。
ソン検事は、ヨハンに聞きました。ケルビムを拒否した理由です。
「そんな薬を手にしたら、答えを探したり悩んだりしなくなる。見込みのない患者に最期まで何が出来るのか、悩まなくなります。たいていの医師も家族もそうなります。患者も・・・。」
病院のサイトでヨハンのCIPAが公表されてしまったのは、残念です・・・とソン検事が言いました。
「構いません。」
と、ヨハンは言いました。
ソン検事には、その言葉が理解出来なかったかもしれません。ヨハンは自分の病気に悩んできたかもしれないが、ばれる事を恐れてはいなかったと言うことでしょうかね。覚悟が出来ていたということでしょうか。
懲罰委員会が開かれました。
委員たちの投票は、賛成と反対が同数。院長の意見によって処分が決まることになりました。
マズいよね~・・・と思った時、イ医師とシヨン、ミレが飛び込んで来ました。
彼らは、チュ・ヒョヌ、ユ・ドッギュ神父、CRPSだと誤診されていたチェ・スンウォン、ギソク母と一緒でした。
院長は、これは患者には関係ない病院の規則の問題だと彼らの訴えを拒絶しようとしました。
しかし、チュ・ヒョヌは言いました。
「病院は患者が医者に病気を治してもらう場所です。患者の声が大事では?患者を代表し、チャ・ヨハン教授の復帰を求めます。」
チュ・ヒョヌたちは、ここに入って来る前に、マスコミの取材を受けていました。
彼らの目的を明らかにし、公に訴えたのです。
少数意見だと突っぱねようとしたクォン医師。
でもね、嘆願書の数は相当なモノでした。
もう、どうしようもないですよね。
ヨハンの解雇は消えました。
その頃、ヨハンは主治医から今受けてる治療は効果が無かったと告げられていました。
残された方法はあるものの、それを行うと免疫力が低下し、体がもたないんだそうで。
流石にヨハン、気落ちしました。
その時、TVから、チュ・ヒョヌたちのインタビューニュースが流れて来ました。
勇気をもらいました。
でも直後にイ医師から連絡が。
ギソクの容体が急変したのです。
手術するしか命を救う方法はありませんでした。しかし、術後元通りの姿に戻れるとは限らないと言う事です。
駆け付けたヨハンは、手術を行おうとしました。
しかし、シヨン母は止めました。回復の可能性は低いからと。
シヨン母を振り切って手術室にギソクを運びました。
でもね・・・寸前になった時、ギソク母がシヨンを呼びました。
やはり、ギソクをこのままにしてくれと。
必死に骨折した手でギソクの心臓マッサージを続けるヨハンに、シヨンが静かに言いました。
「手を止めてください。ギソクのお母さんの要望です。ギソクを逝かせてください。」
それでもヨハンはマッサージを止めませんでした。
が、ギソクの心臓が停止したのです。
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