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ヨハンの必死の願い空しく、ギソクは亡くなってしまいました。
ヨハンは自分と同じ病を抱えるジソクに、期待をしていたのかもしれません。
注意を払っていれば、長生きできると。同じ病の他の患者の希望になってほしいと。
ありがとうございます・・・とギソク母は泣きながら言いました。
イ医師は、ギソクに暴行をした者に、処罰を受けさせなければ・・・と言いました。
ぼんやりと一人手術室に座るヨハンに、シヨンが言いました。手は大丈夫ですか?と。
見せてくださいと、手を取ろうとしたシヨンを振り払ってヨハンが言いました。
「保護者の役割はもういい。」
俺はもうダメだ、どんどん悪化するだろう、未来など無いんだ・・・と初めて弱音を吐きました。
「俺の傍で来ない未来を夢見ながら人生を棒に振るな。」
未来など誰にも分かりません・・・とシヨン。
「時限爆弾の音が聞こえないか?時限爆弾を抱えていたら、何もしてやれない。」
毎日を懸命に生きて来た。だから時には無謀な事も出来た。死が怖くなかった。だが今は明日が来るのか心配になる。君のお陰で初めて夢を見られたし幸せだった。でも、もう戻るよ。明日を恐れず仕事に夢中になれたころに。
ヨハンは苛立ったように手術室を出て行きました。
ヨハンは本当にシヨンのお陰で幸せでした。
死を恐れるほどに。
ケルビムの一件は、あっけなく終結しましたね。
ソン検事は、体調が悪いのを押して、捜査をしています。
ある日、運転中に急に体調を崩し、意識を失いそうになってしまいました。
幸い、事故を起こすことはありませんでしたが。
救急搬送されるとき、ソン検事は、ヨハンのいる病院に・・・と言いました。
ヨハンは病院側の要請を拒否し、病院には戻らないと決断しました。
引継ぎのためにやって来たヨハン。
ペインクリニック科の面々は、皆、戸惑い、寂しがりました。
シヨンは、必死に辛さに耐えて平静を装っていますが、イ医師とミレは気が付いています。
ソン検事が搬送されて来ました。
ヨハンの処置で、がん性の疼痛は、何とか軽減されました。
何故よりによってあなたの所に来たのか、気になりませんか?とソン検事がヨハンに言いました。
「執拗だから?」
と、ヨハン。
ふっと笑ったソン検事。
そうです、患者への執拗さが必要でした、切実に・・・と、言いました。
「私にも執拗に頼みます。」
医師としてのヨハンに絶大な信頼を持つようになったようですね。
一言も話さず、目も合わさなかったシヨンが、我慢できなくなったように、ヨハンに声をかけました。
「もしかしたら、あの研究をしに行くんですか?CIPA遺伝子を使い疼痛治療をする研究です。」
そうだ・・・とヨハン。
シヨンはそのような研究をする研究室が海外にあると、知っていました。CIPAについて、本当に良く勉強していましたからね。
ヨハンはきっと参加するだろうと思っていたのです。
「では、私は?私は教授に出会って人生が変わったのに、教授は?私と出会ってみた夢とはどんな夢なんですか?答えてください。行く前に必ず答えてください。」
目を覚ませ、現実を見つめろ・・・とヨハン。答えを待つな・・・と。
シヨン、呆然と立ち尽くしました。
でもね、ヨハンも苦しんでいたんです。
夢は夢であって、決して現実にはならないと思っていましたから。
ソン検事のお見舞いに、チェ・ウンジョンがやって来ました。
ヨハンはすれ違って一旦行き過ぎた後、引き返して来ました。
ウンジョンを憶えていました。
ウンジョンはヨハンに恨みをぶつけました。ユン・ソンギュの死で受けた自分の苦痛の分、ヨハンも苦しまないと許せない・・・と。
なのに、何の反応も無かったのは、何故・・・と。
「言えば良かったじゃない。患者を恨んでる看護師の仕業だと。」
と、ウンジョン。
臨床試験を希望すると言う同意書にしたサインは、ユン・ソンギュ本人の意思ではなく、看護師ウンジョンが書かせたものだということを、ヨハンは気づいていたのです。
ウンジョンが病室からその書類を持って出て来たのを偶然目にしていたのです。サインがされていたのも見ていました。
その時、既にユン・ソンギュはサインなどできる状態じゃなかったことも十分承知していましたから。
気付いていて、ヨハンは裁判で何も証言しなかったのです。
あなたが被害者の家族かもしれないと思いました・・・とヨハン。
だから、同意書について言及しなかった・・・と。
「自分のしたことに憤るのも当然だと思いました。理解します。それから、苦痛を与えてしまって申し訳ありません。」
これからはどうか楽になってください・・・。
チェ・ウンジョンは自分の怒りの矛先が間違っていたと、この時初めて気づいたでしょうね。
ソン検事の考えが変わった理由も。
シヨン父の容体が悪化しました。
延命治療はしないことになっています。
シヨンとミレを呼びました。
2人は手をつないで駆け付けました。
家族皆が納得して延命治療を中断しました。
そして、シヨン父は逝きました。
臓器提供のカードを持っていたので、使える臓器は待っている患者に分けられました。
シヨンは生きる目的を失ったかのように、気力を失くしていました。
父のこと、ヨハンのこと・・・。全て終わったと。
そんな時、ミレがイ医師から、ヨハンが出国すると聞き出したのです。
会わなくちゃ後悔すると、ミレは言いましたが、シヨンにはその気はありませんでした。会っても突き放されるだけだと思いましたから。
でもね、ヨハンの本心は違うと聞かされたのです。
父の臓器移植手術の時、ヨハンは手術室にいたのです。父の最期を看取ってくれたのは、ヨハンでした。
シヨンは飛び出しました。
イ医師に空港まで送ってもらいました。
必死にヨハンを探しました。
・・・余談ですが。以前から気になっていたのですが、韓国ドラマでこういうシーンよくありますよね。空港で人を探すシーン。
映ってる人のうち、どれくらいがエキストラなんでしょう。ふと、気になって・・・
シヨンからかかって来た電話に出るか否か、ヨハンは迷いました。
携帯を見つめているヨハンに近づいて来た人が。シヨンでした。
教授のお陰で幸せでした・・・とシヨン。教授のお陰で愛することも学びました、自分の人生と仕事とチャ・ヨハンと言う人を。それを言いたくて・・・と。
「俺を理解してくれるのは君しかいない。俺の病気と俺と言う人間を。冷たくも熱くもなかった俺の世界を温めてくれた。」
そうヨハンが言うと、何故その言葉をいってくれなかったのかとシヨンが泣きながら言いました。
「だってこれは愛の告白だから。」
去って行く者にとっては、言えないとヨハン。
愛の告白はいつでも嬉しいのに・・・とシヨン。
素敵なkissシーンなんですが、俗な私は周囲の人の反応が気になっちゃって
ヨハンは予定通り、海外の研究所に赴任しました。
シヨンには普通の穏やかな生活が始まりました。
以前と違うのは、毎日届くヨハンからのメールをチェックすること。
体調チェックのデータが送られてくるのを、シヨンは記録するのが日課となっていたのです。
しかし、ある朝、その定期便が届かなくなったのです。
何かあったと電話しても、出ません。
不安は募るばかり。メールを読んだ気配もありません。
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