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ハジンはよろよろと立ち上がり、歩き出そうとして、その場に倒れてしまいました。
意識が戻ったハジンの脳裏には、失った記憶の全てが蘇っていました。
ソヨンを庇ってバイクにはねられ、怪我をした事。
その怪我によってバレエを断念せざるを得なくなったこと。
そして、罪悪感に苛まれているソヨンを、避け続けてしまったこと。ソヨンの責任じゃないと、分かっているのに・・・。
ある日、自分に近づいてきた“ソヨンの恋人”と名乗る男性。その男性は、自分とソヨンの関係を本当によく知っていました。だから、恋人だということを疑いもしなかったこと。
ソヨンと喧嘩してしまったので、サプライズをしてソヨンと仲直りしたいと考えているので、練習室の暗証番号を教えてくれないかと言われた事。
ハジンは教えてあげたのです。
まさか、その男性がストーカーで、ソヨンを殺してしまうなんて、思いもよりませんでした。
怪我をした足を引きずりながら、ソヨンの葬儀に赴いたハジン。
でも、葬儀場には入れませんでした。
あまりにも辛くて、あまりにも罪悪感に苛まれてしまって。
そしてすべての辛い記憶を失ってしまった・・・。
「何故言わなかったの何故忘れたままにさせたの
」
ハジンは、泣きながらハギョンを責めました。
ハギョンは、凍り付きました。言葉も出ませんでした。
ハジンはソヨンの納骨堂で泣きました。
一方、ムン・ソンホの脱走は、警察が公開捜査にしました。
メディアでも大きく取り上げられました。
「ニュースライブ」でも、トップで取り上げ、視聴者からの情報を受け付けることにしました。
直近の顔写真も公開されましたし、情報も集まりましたが、確たる情報は無く、行方は全くつかめません。
テウンは、父ユ・ソンヒョクが今回のムン・ソンホ脱走に関わっていることを知りました。
自分のせいでムン・ソンホが脱走したにも関わらず、全く罪の意識が無いし、ジョンフンとハジンに危険が及んでいる事も承知なのに、テウンにジョンフンの様子をチェックしろと指示しましたよ。
テウン流石に怒りを抑えることは出来ませんでした。
テウンはこれまで一生懸命にジョンフンとハジンの力になろうとしてきました。ハジンが自殺未遂をしたのは、テウンが処方した薬を貯め込んでいて一気に飲んだ事が原因でした。
医師として、ハジンのそのような兆候を見逃してしまったことに、今でも自責の念を抱いています。
だからこそ、ハジンに記憶を取り戻して不幸になってほしくなかったし、ジョンフンにまた愛する人を失うような苦しみを味わってほしくなかったのです。
「もしジョンフンやハジンさんに何か起こったら、僕は絶対に父さんを許さない。」
テウンが初めて父にキツイ言葉を投げつけました。
ジョンフンはハジンが心配でした。
でも、会えないままでした。電話にも出ません。
ハジンはソヨンとの写真とか、昔の日記をハギョンから見せてもらいました。
心配するハギョンに、大丈夫だと、以前のようにはしないと約束しました。
見ている時、ジョンフンから電話がかかって来ました。
やっと電話に出たハジンの声を聞いてほっとしたジョンフン。
でも、ハジンはジョンフンの声を聞いた途端、これまでのジョンフンの言葉を思い出したのです。どうしても意味が分からなかった言葉、確かに説明してもらったのに、その本質が理解出来なかった言葉の数々を。
“チョン・ソヨンを知ってますか?”
“怪我でバレエを辞めたのはいつですか?”
ユ・ソンヒョクの言葉も思い出しました。
“ソヨンが死んで苦しんでた。初恋だったから”
一旦取った電話を、そのままスルーしてしまったハジンを心配して駆け付けて来たジョンフンに、ハジンが言いました。
聞きたいことがあります・・・と。
「チョン・ソヨンを知っているかと聞きましたよね。その人は、私が知ってるソヨンですか?ソヨンのことを思い出しました。」
ジョンフンは突然のことに、言葉が出ませんでした。
「だますつもりはなかった。話していいのか、分からなくて。」
と、やっとのことで言ったジョンフン。
いけないことだったのに・・・。辛い思いをさせてすみません・・・とハジン。
「あなたは悪くない。」
と、ジョンフンが言っても、ハジンはその言葉を受け入れられません。
こんな日が来ると思ってた、でも何も変わらない、もう過ぎた事だ・・・とジョンフン。
どうすべきか、分かりません・・・とハジンは言うだけでした。
テウンはジョンフンに会い、父ユ・ソンヒョクがこの一件に関わっていると謝りました。
そして、ハジン共々、気を付けるようにと言いました。
ジョンフンは、ハジンの記憶が戻ったとテウンに告げました。
本当は傍にいてあげたいが、それは自分の欲だと思うので、今はただ待っている・・・とジョンフンは言いました。
更に不安が募って来たテウンです。
ハジンはどうすべきか、悩んで迷っていました。
想いを告げた時、ジョンフンは、必ずハジンが後悔するから、ダメだと言いました。
ジョンフンは真摯に本当の事を話していたんだと、今は分かるハジンでした。
心を決めました。
ジョンフンに別れを告げました。
「知らなかった頃に戻りましょう。あなたのせいじゃない。私が傍にいられないだけ。」
でも、ジョンフンは受け入れません。
「君が悪いのではなく、ストーカーが悪いんだ。君も友人を失った被害者だ。自分を責めないで。」
ハジンはいっそう自分を許せなくなりました。
別れることが、最善の選択だと思いました。悪い人にならないための。
ハジンはそれまで以上に仕事をし始めました。
余計な事を考えないで済むように。
テウンがハジンを呼び出しました。心配だったのです。
謝るテウンに、ハジンは謝る事ではないと言いました。失った記憶を取り戻したんだからと。
「平気なので、ご心配なく。」
と、微笑みながら言うハジンを見て、テウンは表情が曇りました。
「辛くて泣きたければ、泣いていいんです。そうすれば、手を差し伸べられる。」
本当に大丈夫です、上手く堪えてます・・・とハジンは穏やかに言いました。
テウンは、以前、ジョンフンにハジンと別れろと言ったことがあると言いました。ジョンフンの傍でいたら、ハジンの記憶が戻るかもしれないと言う理由で・・・と。
「そうしたら、ジョンフンが言いました。“怖がって隠れるのは止める”と。“記憶が戻って苦しむとしてもそばにいたい”と。」
あいつは勇気を出したんです、だから、ハジンさんも・・・とテウンは言いました。
ジョンフンはハジンを遠くから見守っていました。
アンカー役が決まっていたドラマが急に制作中止になってしまいました。
呆然としました。
このドラマにハジンは懸けていました。
ジョンフンの指導を受けた作品でもありますし。
未練を断ち切ろうと、ジョンフンからのプレゼントを捨てようとしました。
でも、捨てられなかったんでしょうね。
ハジンの姿が消えました。携帯も車も置いたままです。
ハギョンからの連絡で、ジョンフンは必死に探し回りました。
何処を探しても、ハジンの姿はありません。
雨が降り出しました。
ハジンはいました。
ジョンフンの家の前で、ジョンフンを待っていたのです。
「あなたは私が憎くないんですか?」
と、ハジン。
憎む理由がない、と、ジョンフン。
「あるわ。私は悪いことをした。」
何を考えていたと思う?とハジン。
自分から別れの挨拶をしておいて、こんなに会いたいのに。会えないと思うと胸が苦しくなる。あなたの傍にいていい?
ジョンフンはそっと・・・でも、しっかりとハジンを抱きしめました。
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