むやみに切なく OST Vol. 2 (KBS特別企画ドラマ) (韓国盤) | |
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2006年、10年前、ノ・ウルは正義感に満ちた女子高生でした。
近所の人が困っているのをのて見ぬふりは出来ない性分で、自分が損をすると分かっていても、おばあさんの重い荷物を運んであげたり、お金が無くておやつを買えない男の子に、ただでホットクをあげたりします。
ホットクの店は、ノ・ウルの父がやってる屋台だから・・・ね。
ノ・ウルの父は、娘の性格を好もしく思ってはいるけど、度の過ぎたおせっかいだとも思ってました。
ノ・ウルの母の莫大な治療費の所為で、彼らは借金まみれでした。
それでも、ノ・ウルは明るく友達思いで、ごくごく普通の高校生活を送っていたのです。ある時までは・・・。
一方、シン・ジュニョンは中卒の母親と二人暮らし。
母はジュニョンの父親が誰か話したことはないようですが、昔からの知り合いジョンシクから、実父がチェ・ヒョンジュンだろうと言う事は聞いていました。
ジュニョンは元々他人に対して興味を全く示さない性格だったのですが、正義感はノ・ウルと同じように強かったようです。
で、ある時、絡まれてた女子高生を助けて相手を殴ってしまったのです。
ところが、相手はどうも裕福な家の息子だったらしく、助けた女子高生までもが、ジュニョンの非を言い出す始末。ジュニョン母は、息子を庇って校長の前に跪きました。
彼女は必死だったのです。
ジュニョンの実父に妊娠したことを明かさず別れたようで。でも、息子を同じ検事に育て上げ、後に相手に自慢したいという夢がありました。
だから、息子を守るためには必死だったのです。
ジュニョンは、母と自分は父親に捨てられたと思い込んでいました。
でも、本当は、母が相手に何も告げないまま、身を引いたと知ると、母の為にも夢を叶えてあげたいと思うようになったのです。
それまでの生活態度を一変させ、毎日必死に勉強に励むようになりました。
成績もめきめきと上がって行ったのです。ジュニョン母は本当に喜びました。
元々カッコ良いジュニョンは、女子高生たちのあこがれの的となりました。次々とラブレターを渡されるのですが、ジュニョンはことごとく捨てて無視しました。
ある日、図書館で遅くまで勉強していたジュニョンの前に、ノ・ウルが現れました。
友達がジュニョンへの恋煩いで寝込んでいると抗議に来たのです。これまた正義感ゆえのことですね。
しかーし、ジュニョンは相変わらず、一切受け入れません。
友達に、報告したら、ノ・ウルは好きなタイプがジュニョンじゃなくて良いね・・・なんて又々泣かれてしまいました。
だけどね、実はノ・ウル。以前ジュニョンに告白しようとしていた事があったのです。未遂に終わりましたが・・・。
告白しに行ったら、ジュニョンが他の女の子を抱きしめているシーンを見ちゃったんです。告白なんてできませんわな。
結局、そのまま想いは胸の奥にしまうしか無かったということですね。
ノ・ウルはある夜、父を迎えに出かけました。
そこで、父がひき逃げに遭ったのを目撃してしまうのです。
犯人は女性でした。
なのに、自首して来たと引き合わされたのは男性。
「嘘だ」
ノ・ウルは猛抗議しました。
担当刑事の話では、チェ・ヒョンジュンが関わってから捜査方針が変わったということでした。犯人に車、目撃者の供述、担当検事まで・・・。
ノ・ウルはヒョンジュンに会いに行こうとしました。
が、一切無視されてしまいました。なので、強行手段に出ました。
ヒョンジュンの車に石を投げつけ、事件を起こしたのです。こうなったら絶対に会ってくれるだろうと。
ヒョンジュンに疑問をぶつけました。
でも何と言っても相手は非力な女子高生です。ヒョンジュンは言いくるめて帰そうとしました。
だけど、ノ・ウルは鋭敏でした。
ヒョンジュンの言葉で、こんな突然の面談でも、ヒョンジュンは自分が誰か、そして何を抗議しているのか、ちゃんと分かっている・・・と察したのです。そしてそれは後ろめたい理由があるからだと。
だからと言って、捜査がひっくり返るわけではありませんでした。
がっくりとして帰ろうとした時、ジュニョンと会いました。
ジュニョンは、実父と思っているヒョンジュンに、それとなく会いに来ていたのです。
傘を持たないヒョンジュンに、偶然を装って、さし掛けてあげたのです。
そして、自分の夢は検事で、ヒョンジュンと同じ大学に入るのが目標だ・・・と言いました。
ヒョンジュンは頑張っている真面目な高校生のジュニョンを好もしく思い、傘をさしかけてくれたお礼がしたいと一緒に来ていたのです。
ジュニョンは、ヒョンジュンに褒められ、本当に嬉しく思っていました。
そこに、突然ノ・ウルが現れ、突っかかって来たのです。
ノ・ウルとすると、自分は最悪の気分なのに、一人にやけているジュニョンを見たら、怒りのぶつけどころを見つけた気分になったのも仕方がありません。
ヒョンジュンは、ジュニョンに自分が使っていた法典にサインを入れて渡そうと思いました。
でも、ジュニョンは司法試験に合格したら、その時に・・・とそれを辞退。
ヒョンジュンは、その言葉も好ましく思えました。
ノ・ウルは、父の事故の目撃者を探そうとしました。
街にビラを貼り、情報を求めたのです。
でも、全く成果は無かったようです。
そんなある日、下校時に学校の門でジュニョンが大きな縫いぐるみを抱えてノ・ウルを待っていました。
女子高生たちは、口ぐちにジュニョンの周囲で騒いでいました。
そんな注目の的のジュニョンが、ノ・ウルと付き合って100日になると公言しちゃったから大変。
ノ・ウルが否定しようとしても、ジュニョンが口をふさいだので、結局、ノ・ウルは友達の彼氏を奪った裏切り者だと噂される羽目になってしまったのです。
大喜びのジュニョン。
仕返しだったんです。
今後が楽しみ・・・とほくそ笑んでいたのに。
突然ジュニョンの前からノ・ウルの姿が消えました。
父親が亡くなり、借金取りが押し寄せて来たため、弟と一緒に夜逃げするしかなくなったのです。
近所の人たちが、ノ・ウル姉弟の代わりにお葬式を出してあげました。
そのお葬式にまで借金取りは押しかけて来たのです。近所の人たちが、彼らを責めました。
あんな幼い子たちに大金が返せる筈ないじゃないか・・・と借金取りに食ってかかる人たち。
それを、ジュニョンは陰から見ていました。
明るく元気で何の苦労も感じさせなかったノ・ウルに、こんな辛い事があるなんて、多分思ってもみなかったでしょう。その時になって、街の貼り紙にも気が付いたジュニョンでした。
ジュニョンは、何度も貼り紙に書かれている番号に電話しましたが、ノ・ウルには通じませんでした。
ノ・ウルの父の死を喜んだのは、真犯人でした。
真犯人はジョンウン=イム・ジュウンさん。彼女の父親は国会議員のユン・ソンホ。
ユン議員は娘を庇って、ヒョンジュンにどーにかしてほしいと泣きついたってわけです。
ジョンウンはヒョンジュンの息子と縁談がありました。
随分時間が経ったある日、ジュニョンにノ・ウルから電話がかかって来ました。
ジュニョンが父のお葬式で出棺の時遺影を持ってくれたと聞き、お礼を言うためでした。
「ありがとう。シン・ジュニョン。」
その時以来の再会だったのです。
分からないのか・・・とジュニョンに怒鳴られ、分かってる・・・と答えたノ・ウル。
「知ってたら?受けてくれる?違うでしょ。分かっていると言ったら、昔みたいに意地悪するくせに。」
そして、ジュニョンが置いて行った小切手を見せ、有難く使わせてもらうわ・・・と言い、そのまま歩いて行きました。
ところが、ノ・ウル。倒れちゃった
彼女はノ・ウルじゃない・・・とジュニョンは思いました。
“俺のウルじゃない”
だけど、ノ・ウルに向かって駆け出しました。
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