川上 弘美,文春文庫(2017/7).単行本は 2014/9.2014 年読売文学賞受賞作.
二代にわたる,変な (あるいは異常な) 家族のストーリー.どう変なのかは,ミステリーのように,読むうちに次第に分かってくるしかけだが,江國香織の解説は真っ先にネタバレが来る.
しかしバレたからといってと言ってつまらなくなるわけでもない.
語り手とその弟は 50 代.Wiki によれば著者も 59 歳とのこと.半世紀前だったら,年寄りが主人公のへんな小説だっただろうが,現在はそんなことはない.思い返せば自分もこのころは元気だった.
一人称小説だが,語り手ではなく,その「ママ」の存在感抜群.昭和の東京が懐かしい.
あっさり読めて,読後感はよい.例のごとき川上小説.
☆☆☆★
二代にわたる,変な (あるいは異常な) 家族のストーリー.どう変なのかは,ミステリーのように,読むうちに次第に分かってくるしかけだが,江國香織の解説は真っ先にネタバレが来る.
しかしバレたからといってと言ってつまらなくなるわけでもない.
語り手とその弟は 50 代.Wiki によれば著者も 59 歳とのこと.半世紀前だったら,年寄りが主人公のへんな小説だっただろうが,現在はそんなことはない.思い返せば自分もこのころは元気だった.
一人称小説だが,語り手ではなく,その「ママ」の存在感抜群.昭和の東京が懐かしい.
あっさり読めて,読後感はよい.例のごとき川上小説.
☆☆☆★