
また (まだ?) iPhone スピーカーの電源不使用音質改善について.
iPhone をメガホンに放り込むと,低音は充実するが,周波数特性がデコボコする.そこでスタンドを作り,ヒトがメガホンを使うように,iPhone とメガホンと接続することを試みた.

そこで,牛乳パックとテープででっち上げたのが,トップ右写真のスタンド.iPhone は,変な言い方だが,縦に寝かせて入れる.円筒奥の長方形の穴がスピーカー位置と一致する.トップ左写真はメガホンと iPhone を装着したときの勇姿である.
前回,前々回と同様に,20kHz までのホワイトノイズを,メガホンセットの iPhone7 で発生し,iPhone6 でスペクトルを測定した.灰色でフィルした曲線はメガホン出口面から 2cm の場所に iPhone6 マイクを置いたとき,薄紫でフィルした曲線はメガホンなしで iPhone7 をテーブルに置き,スピーカーと iPhone6 マイク間の距離を 2cm としたときである.

500-5kHz ではまあまあ平坦なスペクトルが得られた.それはいいのだが,200Hz 以下の低音域と,5kHz 以上の高音域はほとんど改善されない.聞いた感じは筺スピーカーと筺なしの中間 かな.
スピーカーは決まってがっしりした筺に入っている.牛乳パックより高級な素材なら周波数特性は改善されるような気がする.すぐに思いつくのは 3D プリンターで作ることだが,肉厚なものは苦手かもしれない.木工では円筒工作の自信がない.
どうしたもんじゃろう のう.

当方は原価 100 + α 円と,自ら慰めよう.

英語版 Wikipedia の megaphone の項に,ホーンによる音響インピーダンス変換により音量が増大するという記述があった.目からウロコである.
かそけき針音も,ニッパーちゃんがご主人の声と認識できる程度に増幅できることが,説明できるのだろうか ?!?!
これについては,また後日.