Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

俳句ではない 5・7・5

2017-07-10 08:40:10 | 読書
時実新子「白い花散った」NHK出版 (2003/9).

Amazon の紹介*****内容(「MARC」データベースより)
軽やかに、艶やかに、ときに小さな毒の棘。これまでの時実新子の世界を、自選句と短いエッセイで凝縮。川柳の世界がエッセイでより深く広く親しみやすいものとなっている。*****

上記「軽やかに」「親しみやすい」には異論あり.三部構成だが,特に二部と三部は不倫とセックスを暗示させる内容.「川柳」というとおもしろおかしいものを思い浮かべるが,時実 5・7・5 は違うようだ.

益田ミリの「それが私だもん」「こんな気持ちが恋だった」はかわいいが,こちらは少し怖い.

 菜の花菜の花子供でも産もうかな

 すこうし軽い男と馬車は二頭立て

 男を脱ぐ青のしたたる朝なりし

 ...

右ページに 5・7・5,左ページに文章,が大半だが,文章に変わって奥勝美の版画があるページも.
図書館で借用.
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