Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

辻仁成「エッグマン」

2018-11-01 09:22:38 | 読書
朝日新聞出版 (2017/10).図書館で借用.☆☆☆

Amazon の内容紹介(「BOOK」データベースより)*****
元料理人のサトジが居酒屋で一目惚れした女性と、14年ぶりに再会する。彼女の名はマヨ。いまは離婚を経験し、一人娘のウフと二人で静かに暮らしていた。別れの理由は夫の横暴なふるまい。そのことがウフのこころの傷にもなっている。決して豊かとはいえない母娘の暮らしだが、ともに卵が好物で…。サトジの作る卵料理が二人に幸せの笑みをもたらしていく、芥川賞作家による初の料理小説! *****

芥川賞作家によるエンタメ小説.
サトジの勤め先についてはわかるが,マヨがどうして生計を立てているのかは全くわからない.ウフはいじめにあうが,その結末はいかにも甘すぎ.

料理場面は堂に行っている.料理しながら講釈を垂れるところは「クッキングパパ」を連想させる.しかし主人公の作る卵料理がいつも完璧というのは不満.たまには調理に失敗してくれないと現実味がない.

朝日新聞出版の季刊誌,小説トリッパーに連載された,7話+最終話の連作.第1話での母娘へのマヨ,ウフという命名が伏線として最終話で生きる.

オノ・ナツメのカバーイラストはぼくの趣味ではない.辻のしんにょうは点二つなんだそうだ.
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