文藝春秋(1073).1986に文庫化,
先日の禿げ頭座談会はこの本の一部.
目次は,「この人の塩梅」「人世劇場」「伊丹十三の編集するページ」の三つに分かれているが,それぞれが8-10篇からなり,3項目の垣根を越えて順不同に配列されている.
「この人の塩梅」は有名人の食談.高野燿子 (ピアニスト) 篇,藤原義江篇あたりがおもしろく,三遊亭円生篇は期待外れ.
「...編集するページ」は見出し画像のような,本書のような活字の組み方...しかし読みづらい! 児玉清が喧嘩を語るのが意外.第1回から5回までが脱毛特集で,この時期の著者のこの問題へのこだわりが窺える.インタビューには宮本信子さんも動員される.残りの回は「犬か猫か」に当てられ各界の名士が論戦に参戦.
「人生劇場」はそれぞれがxxxx篇というタイトルを持つ.ちなみに禿げ頭座談会は光頭楽天篇.天壌無窮編では昭和天皇とそのとりまきを揶揄する.神兵衰弱篇は大戦末期の宮古島の惨状をふざけた文体で描く.出版時の著者は40歳で,悪ふざけが若々しい.このあたりで好き嫌いが分かれそうな本.
孤軍奮闘篇はお産体験談で,男性とお産未体験女性必読? 多少は眉唾.この部分だけカタカナ文.
それぞれが聞き書き,あるいは座談会/対談という体裁だが,著者の創作に違いないと思われる部分もある.紀伊国屋書店の内容説明を引用すると*****
談話の活字化では日本一の定評ある著者が、大文豪の脱毛の悩み打明け話、主婦たちの赤裸々なお産体験談、天皇陛下のステテコ姿目撃談、7年掛りで正しき朝鮮漬製造に成功する話、犬か猫かをめぐる名士の論戦等々、諷刺あり、警句あり、上品なる滑稽あり、どこから読んでも興味津々のお話を集めました。*****
先日の禿げ頭座談会はこの本の一部.
目次は,「この人の塩梅」「人世劇場」「伊丹十三の編集するページ」の三つに分かれているが,それぞれが8-10篇からなり,3項目の垣根を越えて順不同に配列されている.
「この人の塩梅」は有名人の食談.高野燿子 (ピアニスト) 篇,藤原義江篇あたりがおもしろく,三遊亭円生篇は期待外れ.
「...編集するページ」は見出し画像のような,本書のような活字の組み方...しかし読みづらい! 児玉清が喧嘩を語るのが意外.第1回から5回までが脱毛特集で,この時期の著者のこの問題へのこだわりが窺える.インタビューには宮本信子さんも動員される.残りの回は「犬か猫か」に当てられ各界の名士が論戦に参戦.
「人生劇場」はそれぞれがxxxx篇というタイトルを持つ.ちなみに禿げ頭座談会は光頭楽天篇.天壌無窮編では昭和天皇とそのとりまきを揶揄する.神兵衰弱篇は大戦末期の宮古島の惨状をふざけた文体で描く.出版時の著者は40歳で,悪ふざけが若々しい.このあたりで好き嫌いが分かれそうな本.
孤軍奮闘篇はお産体験談で,男性とお産未体験女性必読? 多少は眉唾.この部分だけカタカナ文.
それぞれが聞き書き,あるいは座談会/対談という体裁だが,著者の創作に違いないと思われる部分もある.紀伊国屋書店の内容説明を引用すると*****
談話の活字化では日本一の定評ある著者が、大文豪の脱毛の悩み打明け話、主婦たちの赤裸々なお産体験談、天皇陛下のステテコ姿目撃談、7年掛りで正しき朝鮮漬製造に成功する話、犬か猫かをめぐる名士の論戦等々、諷刺あり、警句あり、上品なる滑稽あり、どこから読んでも興味津々のお話を集めました。*****