Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

まだ 平成日本の音楽の教科書

2020-11-26 08:46:46 | 読書
大谷能生,新曜社(よりみちパン!セ 2109/5).

第 1 章 小学校のおんがくの教科書 / 第 2 章 中学校の音楽の教科書 / 第 3 章 高校の音楽の教科書.前回を踏襲して,小見出しから拾っていく.ただし,補足.私見などはそのあとの [ ] の中に書くことにした.

第1章 小学校のおんがくの教科書
・ 見ず知らずの人たちを「みんな」にする「歌」 [ここでは音楽は見ず知らずの人たちをまとめるのに使われること.勝手な追加だが,国歌とか校歌とか,と例に出しているわけではない.]
・ 「邦楽」を捨て、「西洋音楽」へと走る理由 [明治政府の方針.「拍」に乗って集団で動くことを教育する.]
・ 鍵盤ハーモニカは「音程」の存在をほのめかす
・ 「鑑賞」という難問
・ 不和を呼び込む「階名」の登場 [歌詞から切り離し音高を記号化すること.次項に続く.]
・ リコーダーは「歌」を「器楽」にした [楽器という道具で「自分の外側にも世界がある!」ことを経験させる.]
・ 世界には「音程」を出せるものと出せないものがある [でもリコーダーのように音程を出せる楽器しか学校では使わせない.]
・「音」と「音楽」のあいだ
・「音痴」の克服 [本書と離れるが,「運痴」にとって「保健体育」も深刻だ.]
・ この音ときれいに響く音はどこ? [リコーダーのような単音楽器には重音体験は無理?]
・ 音が鳴っていないところにも「リズム」はずっと流れている
・ 聴くことによる「美的経験」 [ここから「鑑賞」について]
・ 黙って聴いて理解せねばならぬ
・ 「芸術」としての音楽という謎
・ 音と音の関係性−「純音楽」という理念
・ 軍国主義への反省 [芸術音楽が軍国主義のアンチテーゼとされた時代があったらしいが,16トンにはこの項は理解できなかった.]
・ 取っ散らかる「日本の伝統音楽」教育 [問題は中学音楽に続く.]

この後,第2章 中学校の音楽の教科書 につづく....また後日.
見出し画像は小・中学を飛び越え,第3章 高校... の扉のイラストです.
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