白尾悠,河出書房新社(2020/11).
カバーイラストが袖にまで及ぶ力作.担当した原倫子さんの FB から転載させていただいた.
Amazon の紹介*****都立高校を卒業しアメリカ留学した尚美は拙い英語のせいで孤独な日々。どん底に現れた美味しくてあたたかい食事と人種も性別もバラバラの学生たちが、彼女を変えていき……感動の青春成長譚! *****
コープは大学で学生が運営する食堂.買い出しも調理も掃除も学生がやる.サード・キッチン・コープはその一つで,非白人学生が主体.舞台は 1998 年だが,その後アメリカの人種問題は一向に改善していない.
大学生の 1/3 はゲイ・レズかバイセクシュアル.
難問題をはらんだ社会派小説...とは言えない.ヒロイン = 私のいじいじした性格にイラつき,50 ページあたりで放り出すところだった.しかしその後,徐々におもしろくなった.日本人もアメリカでは有色人種.韓国人学生とどう対峙すればいいか... 著者の実体験に基づいているらしく,迫力はあるが,思い入れも重く感じる.
ヒロインの留学スポンサーは「あしながおじさん」ならぬ,「あしながおばあさん」で,その正体も途中で明らかになるのだが,このストーリーを除いて,もっとコンパクトにしたほうがよかったかもしれない.
図書館・新着図書から借用した.
カバーイラストが袖にまで及ぶ力作.担当した原倫子さんの FB から転載させていただいた.
Amazon の紹介*****都立高校を卒業しアメリカ留学した尚美は拙い英語のせいで孤独な日々。どん底に現れた美味しくてあたたかい食事と人種も性別もバラバラの学生たちが、彼女を変えていき……感動の青春成長譚! *****
コープは大学で学生が運営する食堂.買い出しも調理も掃除も学生がやる.サード・キッチン・コープはその一つで,非白人学生が主体.舞台は 1998 年だが,その後アメリカの人種問題は一向に改善していない.
大学生の 1/3 はゲイ・レズかバイセクシュアル.
難問題をはらんだ社会派小説...とは言えない.ヒロイン = 私のいじいじした性格にイラつき,50 ページあたりで放り出すところだった.しかしその後,徐々におもしろくなった.日本人もアメリカでは有色人種.韓国人学生とどう対峙すればいいか... 著者の実体験に基づいているらしく,迫力はあるが,思い入れも重く感じる.
ヒロインの留学スポンサーは「あしながおじさん」ならぬ,「あしながおばあさん」で,その正体も途中で明らかになるのだが,このストーリーを除いて,もっとコンパクトにしたほうがよかったかもしれない.
図書館・新着図書から借用した.