Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

久しぶりにミステリ一気読み : マーロー殺人クラブ

2022-12-07 08:35:55 | 読書
ロバート・ソログッド,髙山祥子 訳「マーロー 殺人クラブ」アストラハウス(2022/8).
装丁 藤田知子,装画 北住ユキ.

Amazon の内容紹介*****
ジュディス・ポッツは77歳。
ロンドン郊外マーローの古びた邸宅に独り住まいで幸せな日々を送っている。まわりには、仕事やウィスキーの量に口をさしはさむ人などおらず、退屈しのぎに「タイムズ」紙向けのクロスワード・パズルを考案している。
ある夜、テムズ川で泳いでいると、ジュディスは残忍な殺人を目撃してしまう。地元警察は彼女の話を信じず、ジュディスは自ら事件の調査に乗り出すと決め、ドッグ・ウォーカーのスージーと、司祭の妻であるベックスを仲間に加え、「マーロー殺人クラブ」が誕生する。別の死体が現れたとき、3人は自分たちの行動範囲に連続殺人犯がいることに気づく。3人が解こうとしたパズルは、逃れることができない罠となる。*****

「アガサ・クリスティに現代風のひねりを加えた」英SUN紙
「ユーモアたっぷり、素晴らしいプロット、スロットル全開のフィナーレ」英ランカシャー・イブニング・ポスト紙.
良き英国ミステリというのがぼくの総括.

泳いだり自転車に乗ったり,主人公はミス・マープルよりずっと無鉄砲で行動的.ティーよりスコッチ.上記紹介のように,このジュディスがリーダーシップを取って,女性3人組が,特にクライマックスで どたばたと活躍する.
ミステリとしては異例だが,地元警察が正式に3人組に協力を要請する.この警察を代表する巡査部長も女性で,仕事と家庭の両立に悩んでいる.
ジュディスには触れられたくない過去があるということになっているが,このことが小説として必要か不必要か,ぼくには判らない.

交換殺人ならぬ巴殺人は途中で何となく見当がつく.見当をつけさせて読者に優越感を持たせるのも作家のテクニックかもしれない.
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