年賀欠礼は親あるいは義親が亡くなったためと思っていたら,今期はパートナーが亡くなったためというのがちらほら.お葬式に行きたかったと思ったり.
「夫 **** が施設に入所いたしました.3食完食し散歩もしておりますが,読み書きが難しくなりました.年末年始のご挨拶を失礼させていただきます」というのも.
昨日ここで紹介した「レニーとマーゴで100歳」では,レニーの夫がアルツハイマー病になって施設に入所する.彼は「自分がパートナーであるマーゴを認識できなくなったら,マーゴは面会に来ない」という誓約書にサインさせる.そしてある日彼はマーゴに向かって「どなたですが...」と聞く.
この夫は.女流作家が天文学者はかくあるべしとするのを実体化したような人格.マーゴは後で,どなたですが...はまだマダラぼけ状態に踏みとどまったていた夫のお芝居だったに違いない,と信じるに至る.
このくだりは通俗小説的でいい感じ.
トップ画像は原書の表紙.タイトルは原書がよくカバー装画は訳書のほうがいい,