Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

ある閉ざされた雪の山荘で

2024-02-21 11:16:29 | 読書
東野圭吾「ある閉ざされた雪の山荘で」講談社(文庫 1996/1)
法月綸太郎による13ページの長尺解説.

病院の談話室にあったのを借読.奥付けを見たら 2023/11 104刷とあった.

裏カバーの惹句*****
早春の乗鞍高原のペンションに集まったのは、オーディションに合格した男女7名。これから舞台稽古が始まる。豪雪に襲われ孤立した山荘での殺人劇だ。だが、1人また1人と現実に仲間が消えていくにつれ、彼らの間に疑惑が生まれた。はたしてこれは本当に芝居なのか? 驚愕の終幕が読者を待っている!*****

「閉ざされた」と「雪の」という条件はヴァーチャル.こうした条件下の先駆作品群に対するオマージュあるいはパロディだろう.
三人称の客観描写を装っているが実は一人称描写.7人の連続殺人で誰もいなくなる…という期待は外れたが,おもしろかった.

第一日目,第二日目‥と言う章立てで,その下の節は「ー ラウンジ」「ー 食堂」‥など舞台設定から始まる.いち登場人物の「独白」が随時挿入されるが,彼は一人称の私とは違ったり.

この作家の探偵ガリレオはつまらなかったが,長編は良さそう.もう一冊あったので退院までに読んでみようか.

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