路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【政界地獄耳】:トランプ提唱の「G12」は悪あがきか/06.08

2020-06-13 00:10:10 | 【外交・外務省・国際情勢・地政学・国連・安保理・ICC・サミット(G20、】

【政界地獄耳】:トランプ提唱の「G12」は悪あがきか/06.08

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:トランプ提唱の「G12」は悪あがきか/06.08

 ★大統領選挙を控えているものの、国内内乱状態にあるトランプ米大統領は先月30日、「G7サミット(主要国首脳会議)は、世界の実態を適切に代表していない。古い体制で国際情勢を反映できていない。時代遅れだ」と言い出した。当初は今月中にワシントンでG7開催を模索したが、前向きな姿勢を見せたのは日本ぐらい。ドイツ、英国、カナダなどは検討するとしながら開催難色を示した。すると米国側はロシア、韓国、オーストラリア、インド、ブラジルなどを新たに加えて「中国の未来について討議する」(ホワイトハウス高官)として、「G12」を提唱し始めた。

 ★トランプの狙いは中国包囲網だろうが、その覇権争いでも劣勢な米国悪あがきに見える。早速、英、カナダはロシアの参加を拒否。日本政府も「G7は引き続き重要」と困惑の色をにじませる。もっとも日本の場合は、中国包囲網に加担しにくい。韓国との関係が悪く、アジア唯一のG7参加国としてアジア代表の立場で君臨できなくなるという意味では、トランプの言う「G7は世界の実態を適切に代表していない」というのも、的を射る。

 ★身内からの批判も大きい。4日、米マーク・ナッパー国務副次官補(東アジア太平洋担当)は「G7のメンバーを変えるためには参加国間の全員一致が必要だ」とけん制した。G7は米、英、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本がメンバー。ロシアを入れたこともあるが今は外されている。そのうち、先の大戦の敗戦国であるドイツ、イタリア、日本とカナダは国連の安保理常任理事国から外されている。「そのためG7の既得権を守ろうとして拡大化に反対するだろう。声をかけられた国は参加したいだろうが、日本は韓国の参加に反対だろう」(外交関係者)。実現するか否かより、その時の米国大統領日本首相だれかも興味深い。(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年06月08日  07:45:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳】:「首都機能移転」今までとは別のアプローチ/06.06

2020-06-13 00:10:00 | 【地方自治・都道府県市町村・地方議会・議員年金・デジタル田園構想・地方地盤沈下】

【政界地獄耳】:「首都機能移転」今までとは別のアプローチ/06.06

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:「首都機能移転」今までとは別のアプローチ/06.06

 ★最近頻繁に開かれる全国知事会。政府のコロナ禍対策を横目に、現場の実務を取り仕切る都道府県知事の役割の大きさを再確認するが、4日、同会は新型コロナウイルスの感染防止と経済再生の両立に向けて「日本再生宣言」を打ち出した。静岡県知事・川勝平太は「地域から日本を再生するためには、アフターコロナの日本を見据えなければなりません。この際、東京一極集中を打破する。今こそ東京中心の時代に終止符を打たなければなりません」と訴えた。

 ★テレワークが一挙に進み、リニアモーターカーをわざわざ建設しなくともネットで打ち合わせ、リモート会議などリニアより早くできる作業を駆使すれば東京一極集中の必要などなく、今こそ地方に政府機関の移転が可能で、全国の魅力ある地域の再発見と共に一極集中を解消できると知事会は考えたのだろう。ネットのインフラ環境が後押ししたといえる。思えば1990年、国会は衆参両院で「国会等の移転に関する決議」を議決し、「首都機能移転を検討する」が確認された。

 ★92年には「国会等の移転に関する法律」が成立し、移転先候補地に北東地域の「栃木・福島地域」、東海地域の「岐阜・愛知地域」と「三重・畿央地域」が挙がった。首都機能移転構想や遷都論は盛り上がったが、推進者に当時の自民党副総裁・金丸信がいたことも実現に現実味があった。その間、95年に東京で地下鉄サリン事件、阪神・淡路大震災などが起こり、推進に拍車がかかったが、金丸の政界引退・失脚などがあり、次第にしぼんでいく。2006年には都道府県の広域化をうたう道州制議論が始まり、首都機能移転は事実上立ち消えになっていた。今回は台風や地震などの地域災害とは違い、全国、全世界が対象になって、テレワークでの働き方が進んだ経緯を見れば、今までの首都機能移転とは別のアプローチが可能ではないか。議論は首都をどこにするかというより、東京一極集中の回避だ。日本を巨大なサテライトにできるか、どこでも働けるかが問われる。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年06月06日  09:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳】:うごめく思惑 逃げるが勝ちは正しいか/06.02

2020-06-13 00:09:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳】:うごめく思惑 逃げるが勝ちは正しいか/06.02

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:うごめく思惑 逃げるが勝ちは正しいか/06.02

 ★朝日、毎日両新聞の内閣支持率がともに30%を割り込み、共同通信の最新の調査でも39・4%となった。共同の40%割れは18年5月の38・9%以来だが、この数字も国会を閉じれば野党の活躍の場がなくなり、ニュースは政府のものだけになるため自然と回復する。つまりG7サミットに行き、そのまま秋までじっとしていればいつもの安倍内閣に戻るという寸法だ。

 ★ところが米国はそれどころではない。コロナ発生と経済打撃、失業者増加で膨張したフラストレーション。警察対市民の今や内乱状態で、コロナ禍から独メルケル首相もサミット辞退を表明。サミットは秋までずれ込む寸法に、首相・安倍晋三海外逃亡もままならない。そうなると永田町の「政界スズメ」たちは暇を持て余し「解散風」を吹かせる。この風にはいくつかの効果がある。コロナ禍で地元にも帰れない若手議員たちがゆるんでいるため、緊張を促す。ベテランにはその後には内閣改造があると夢想させ、官邸忠誠を誓いおとなしくなる。

 ★一方、新型コロナウイルス第2波と解散が重なるのではないか、そもそも河井克行・案里夫妻の運動員買収事件が秒読み段階に入り、今月17日の国会閉会後すぐ着手の可能性もあり、選挙カネ国民厳しい目がある中、解散などできるかという自民党内の声もある。自民党中堅議員が言う。「安倍チルドレンと言われる3回生以下の議員たちが、もう安倍だけでは勝てない政権から距離置くのが空気でわかる」。別の自民党中堅議員は「今は、国会を閉じずにどんどんコロナ対策を見せた方が得策。検察官定年延長問題や種子法改正など火種はあっても、取り下げては明らかに政権弱体化していることがわかる」。政界はひとつの出来事にもこれだけ考えの幅がある。それを決めるのが政権ならば、今は逃げる勝ち判断したのだろうが、それが正しいかどうかはわからない。(K)※敬称略 

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年06月02日  07:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政界地獄耳】:G7→隔離→夏休み…トンズラ首相/05.30

2020-06-13 00:09:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【政界地獄耳】:G7→隔離→夏休み…トンズラ首相/05.30

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳】:G7→隔離→夏休み…トンズラ首相/05.30

 ★米トランプ大統領は6月下旬にワシントンでG7各国が集まってサミットを開きたいと言いだした。マクナニー大統領報道官は「大統領はG7の開催以上に『偉大さへの移行』を示す大きな例はないと考えている」とした。気持ちは分かるとしながらも各国首脳慎重姿勢を崩さない。27日、カナダのトルドー首相は「対面式の会議を行うには、サミットから帰国後に自主隔離を行うかといった多くの問題が伴う」とし、「参加を約束する前にまだ多くの問い答える必要がある」と述べた。同日ドイツのメルケル首相の報道官は対面形式で参加するかまだ分からないとし、英国のジョンソン首相の報道官は「検討中」としている。

 ★いずれも集まることの意義は認めながらもトランプの大統領選挙のための写真撮影に付き合うだけでワシントンに向かい、帰国してから2週間の隔離に付き合うほど暇ではないとの認識だろう。さて官房長官・菅義偉も「検討中」としているが、25日の会見で首相・安倍晋三は「諸般の事情が許せば出席する」と極めて前向き。行きたくてしょうがないのだろう。また長官は日本政府が帰国者全員に求めている2週間の隔離待機を「仮定の話に答えることは差し控える」と妙な言い回しでかわした。

 ★自民党幹部が言う。「首相はもう国会を開いていて黒川問題コロナ問題矢面に立つのが嫌なんだろう。6月17日までの国会を会期延長をせずに閉じたいのでサミットに行き、2週間隔離されて、そのまま夏休み。秋もできるだけ国会を開かず党内の批判は内閣改造をほのめかしてかわす。いつもの手法が続くのだろう」。野党も2次補正予算案に使途を明確にせずに済む予備費の10兆円を計上したことに反発。共産党委員長・志位和夫は「財政支出の3分の1が予備費というのは国会軽視というより国会無視だ」。国民民主党代表・玉木雄一郎も「よっぽど知恵がなかったんだろう。3分の1が予備費とは民主主義観点からどうなのか」と批判した。国民がこれから苦難の道突入する時に国会を閉じて外遊、そのまま夏休みとはトンズラ首相としか言いようがない。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2020年05月30日  07:59:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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