路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説②】:NHK経営委と「かんぽ」 議事録全面公開し説明を

2020-07-05 02:16:50 | 【経済・産業・企業・起業・関税・IT・ベンチャー・クラウドファンティング

【社説②】:NHK経営委と「かんぽ」 議事録全面公開し説明を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:NHK経営委と「かんぽ」 議事録全面公開し説明を

 放送法に抵触している疑いがますます強まった。かんぽ生命保険の不正を追及したNHKの番組を、経営委員会の幹部が批判していた問題だ。

 日本郵政グループからの抗議に同調した当時の石原進委員長と森下俊三委員長代行が議論を主導し、経営委は上田良一会長をガバナンス(統治)不足などを名目に厳重注意した。森下氏は現在、委員長に就いている。

 毎日新聞の取材で、厳重注意の直後、上田氏が「NHK全体の非常に大きな問題になる」と抗議していたことが判明した。抗議にもかかわらず、森下氏らは厳重注意を覆さなかったという。

 経営委はNHKの最高意思決定機関だ。放送法32条は経営委が個別の番組に介入することを禁じている。森下氏らは放送法や、公共放送としての使命を理解しているのか疑問がある。

 経営委員は首相に任命権がある。このため、政権の意向が反映される可能性もある。

 NHK執行部も経営委も、一貫して自主自律や番組編集の自由を損なう事実はなかったと強調している。

 しかし番組自体、郵政側の抗議の影響を受けている。厳重注意に先立ち、番組の続編が延期され、続編に向けたネット動画2本が削除された。

 さらに問題なのは、経営委がいまに至るまで、厳重注意を巡る正式な議事録を全面公開していないことだ。

 NHK情報公開・個人情報保護審議委員会は5月、速やかな開示を求める答申を出した。しかし、経営委は3回にわたって議論したにもかかわらず、検討中を理由に対応を先延ばしにしたままだ。

 もともと、経営委側は非公表を前提とした意見交換の場だったとして、当初は議事録の存在すら否定していた。後に国会で追及を受け、概要を記した「議事経過」や経緯を説明する文書だけを公開している。

 番組編集の自由を損なった事実がないのであれば議事録を全面公開しても問題はないはずだ。

 外圧に屈することで、現場の萎縮を生んだことはなかったのか。疑念を残さぬよう徹底的に検証して、説明責任を果たすべきだ。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年07月05日  02:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:石炭火力100基の休廃止 脱炭素へさらなる戦略を

2020-07-05 02:16:40 | 【電力需要・供給、停電・エネルギー政策・原発再稼働・核ゴミの中間最終貯蔵施設他

【社説①】:石炭火力100基の休廃止 脱炭素へさらなる戦略を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:石炭火力100基の休廃止 脱炭素へさらなる戦略を

 世界的な気候危機の回避へ「脱炭素」に本気でかじを切るのか。日本の姿勢が問われる。

 政府は二酸化炭素(CO2)排出量が多い旧式の石炭火力発電所の9割を2030年度までに休廃止すると表明した。100基程度が対象となる見通しだ。

 電力供給の減少分は太陽光など再生可能エネルギーや原発で補う計画だ。一方、26基ある新式の石炭火力は維持・拡充する方針で、海外輸出も続けるという。

 11年の東日本大震災後、原発再稼働が難しくなった日本は石炭火力への依存度を高めた。総発電量に占める割合は3割超にのぼる。

 対照的に、世界では温暖化防止の「パリ協定」が16年に発効したのを機に脱炭素の流れが加速した。欧州各国は相次いで石炭火力全廃を打ち出した。欧米のファンドや銀行は石炭火力関連への投融資を取りやめている。

 大震災から9年たっても石炭依存がやめられない日本は世界で厳しい批判を浴びてきた。産業界では「政府が温暖化防止に後ろ向きな姿勢のままでは、海外とのビジネスに悪影響が及ぶ」と懸念する声も出ていた。

 政府はようやく政策を見直すが、全廃には踏み込まなかった。梶山弘志経済産業相は「資源のない日本には多様な電源が必要だ」と強調する。だが、温存する新式の石炭火力もCO2排出量は旧式に比べ最大で3割程度少ないだけだ。国際社会の理解が得られるかは分からない。

 電力の安定供給との両立も大きな課題だ。安倍政権は原発回帰をにらんでいる。しかし、東京電力福島第1原発事故に伴う国民の不信は根強い。再稼働は今後も難航が必至で、石炭火力廃止の穴は埋められそうにない。

 再エネは発電量が天候に左右される弱点がある。フル活用するには、蓄電池の技術革新や送電網の高度化など国を挙げた取り組みが不可欠だ。当面はCO2排出量が少ない液化天然ガス(LNG)火力の拡大でしのぐことになる。

 来年改定するエネルギー基本計画では、脱炭素の将来像を示す必要がある。再エネを基幹電源にする目標時期を定めて官民の力の結集を図るなど、さらなる戦略が求められる。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年07月04日  02:02:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2020年07月03日 今日は?】:大阪に「新世界」と初代「通天閣」完成

2020-07-05 00:04:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【2020年07月03日 今日は?】:大阪に「新世界」と初代「通天閣」完成

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2020年07月03日 今日は?】:大阪に「新世界」と初代「通天閣」完成

 ◆7月3日=今日はどんな日

  東京・浅草に東洋一のマンモス劇場「国際劇場」開場(1937)

 ◆出来事

  ▼大阪・天王寺に歓楽街「新世界」と初代「通天閣」完成(1912)▼福岡県うきは市長選で全国初の「18歳選挙」実施(2016)

通天閣

 ◆誕生日

  ▼池乃めだか(43年=タレント)▼久坂部羊(55年=作家)▼石川浩司(61年=ミュージシャン)▼岡村隆史(70年=ナインティナイン)▼西野亮広(80年=キングコング)▼岡崎体育(89年=歌手)▼賀来賢人(89年=俳優)▼板野友美(91年=歌手)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2020年07月03日  00:00:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

 

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