路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【国会】:アフリカのことわざ引用した首相…「安倍・菅路線」との違い、所信表明で強調

2021-10-09 06:48:30 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【国会】:アフリカのことわざ引用した首相…「安倍・菅路線」との違い、所信表明で強調

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【国会】:アフリカのことわざ引用した首相…「安倍・菅路線」との違い、所信表明で強調 

 岸田首相は8日の所信表明演説で、「信頼と共感を得られる政治」を掲げ、対話を重視する姿勢を前面に出した。官邸主導で政策を推進したものの、説明不足との批判がつきまとった「安倍・菅路線」との違いを強調する狙いがある。

衆院本会議で就任後初の所信表明演説を行う岸田首相(8日、国会で)=源幸正倫撮影衆院本会議で就任後初の所信表明演説を行う岸田首相(8日、国会で)=源幸正倫撮影

 ■「みんなで進め」

 「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」 

 首相は演説の最後に、アフリカのことわざを引用し、新型コロナウイルスなどの困難に対し、国民と共に乗り越えていく姿勢を示した。全閣僚に国民との「車座対話」を開くことを指示し、国民のニーズを行政に反映させることを約束した。同じ宏池会(現・岸田派)の流れをくむ自民党の谷垣禎一・元総裁が野党時代に始めた取り組みを踏まえたものだ。

 首相は党総裁選で「聞く力」を自らの長所に挙げてきた。演説でもノートに書き留めてきた国民の声を紹介し、新型コロナウイルス対応で「国民に納得感を持ってもらえる丁寧な説明を行う」と訴えた。

 ■敵基地攻撃能力

 衆院選前の所信表明演説となったため、「保守」と「リベラル」双方の支持層にアピールできるよう腐心した。

 北朝鮮による度重なるミサイル発射を受け、「更なる効果的措置を含むミサイル防衛能力」の構築に取り組む考えを示した。自衛権に基づいて敵のミサイル基地を破壊する「敵基地攻撃能力」が念頭にあるとみられる。首相は総裁選で、能力の保有は「有力な選択肢」と踏み込んだが、演説では直接の言及を避けた。

 一方、国家安全保障戦略と防衛大綱、中期防衛力整備計画の一括改定に言及した。経済安全保障を含めて内容を検討し、来年末をめどに改定を目指す考えだ。

 北朝鮮による日本人拉致問題の解決を「最重要課題」と位置づけ、 金正恩キムジョンウン 朝鮮労働党総書記と条件を付けずに直接向き合う決意を示した。

 自民党の世耕弘成参院幹事長は演説後、「キャッチフレーズを柱に据えた安倍氏や、淡々とした菅氏と異なった岸田さんらしい演説だった」と記者団に語った。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・国会・岸田首相の所信表明】  2021年10月09日  06:48:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【国会】:岸田首相の所信表明演説・全文

2021-10-09 06:48:20 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【国会】:岸田首相の所信表明演説・全文

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【国会】:岸田首相の所信表明演説・全文

(1)はじめに 

 第205回国会の開会にあたり、新型コロナウイルスにより亡くなられた方々、そして、ご家族の皆様方に心よりお悔やみを申し上げるとともに、厳しい闘病生活を送っておられる方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 また、我が国の医療、保健、介護の現場を支えて下さっている多くの方々、感染対策に協力して下さっている事業者の方々、そして、国民の皆さんに、深く感謝申し上げます。

 新型コロナとの闘いは続いています。

 こうした中、このたび、私は、第100代内閣総理大臣を拝命いたしました。

 私は、この国難を、国民の皆さんと共に乗り越え、新しい時代を切り拓(ひら)き、心豊かな日本を次の世代に引き継ぐために、全身全霊を捧(ささ)げる覚悟です。

 私が、書きためてきたノートには、国民の切実な声があふれています。

 一人暮らしで、もしコロナになったらと思うと不安で仕方ない。

 テレワークでお客が激減し、経営するクリーニング屋の事業継続が厳しい。

 里帰りができず、一人で出産。誰とも会うことが出来ず、孤独で、不安。

 今、求められているのは、こうした切実な声を踏まえて、政策を断行していくことです。

 まず、喫緊かつ最優先の課題である新型コロナ対応に万全を期します。国民に納得感を持ってもらえる丁寧な説明を行うこと、常に最悪の事態を想定して対応することを基本とします。

 また、新型コロナで大きな影響を受ける方々を支援するため、速やかに経済対策を策定します。

 その上で、私が目指すのは、新しい資本主義の実現です。我が国の未来を切り拓くための新しい経済社会のビジョンを示していきます。

 国民の皆さんと共に、これらの難しい課題に挑戦していくためには、国民の声を真摯(しんし)に受け止め、かたちにする、信頼と共感を得られる政治が必要です。

 そのために、国民の皆さんとの丁寧な対話を大切にしていきます。

 私をはじめ、全閣僚が、様々な方と車座対話を積み重ね、その上で、国民のニーズに合った行政を進めているか、徹底的に点検するよう指示していきます。

 そうして得た信頼と共感の上に、私は、多様性が尊重される社会を目指します。若者も、高齢者も、障害のある方も、ない方も、男性も、女性も、全ての人が生きがいを感じられる社会です。

 経済的環境や世代、生まれた環境によって生じる格差やそれがもたらす分断。これが危機によって大きくなっているとの指摘があります。同時に、我々は、家族や仲間との絆の大切さに改めて気付きました。

 東日本大震災の時に発揮された日本社会の絆の強さ。世界から賞賛されました。危機に直面した今こそ、この絆の力を発揮するときです。

 全ての人が生きがいを感じられる、新しい社会を創っていこうではありませんか。

 日本の絆の力を呼び起こす。それが私の使命です。

(2)第1の政策 新型コロナ対応 

 まず、新型コロナ対応です。

 足下では、感染者数は落ち着きを見せ、緊急事態宣言は全面的に解除されました。

 菅前総理の大号令の下、他国に類を見ない速度でワクチン接種が進み、この闘いに勝つための大きな一歩を踏み出せました。前総理のご尽力に、心より敬意を表します。

 しかし、楽観視はできません。危機対応の要諦は、常に最悪の事態を想定することです。感染が落ち着いている今こそ、様々な事態を想定し、徹底的に安心確保に取り組みます。与えられた権限を最大限活用し、病床と医療人材の確保、在宅療養者に対する対策を徹底します。

 希望する全ての方への2回のワクチン接種を進め、さらに、3回目のワクチン接種も行えるよう、しっかりと準備をしていきます。経口治療薬の、年内実用化を目指します。あわせて、電子的なワクチン接種証明の積極的活用、予約不要の無料検査の拡大に取り組みます。

 これらの安心確保の取り組みの全体像を、早急に国民にお示しするよう関係大臣に指示しました。国民の皆さんが先を見通せるよう、丁寧に説明してまいります。

 同時に、これまでの対応を徹底的に分析し、何が危機管理のボトルネックだったのかを検証します。そして、司令塔機能の強化や人流抑制、医療資源確保のための法改正、国産ワクチンや治療薬の開発など、危機管理を抜本的に強化します。

 国民の協力を得られるよう経済支援を行うことも大切です。大きな影響を受ける事業者に対し、地域、業種を限定しない形で、事業規模に応じた給付金を支給します。新型コロナの影響により苦しんでおられる、非正規、子育て世帯などお困りの方々を守るための給付金などの支援も実行していきます。

(3)第2の政策 新しい資本主義の実現

 次に、私の経済政策について申し上げます。

 マクロ経済運営については、最大の目標であるデフレからの脱却を成し遂げます。そして、大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の推進に努めます。

 危機に対する必要な財政支出は躊躇(ちゅうちょ)なく行い、万全を期します。経済あっての財政であり、順番を間違えてはなりません。

 経済をしっかり立て直します。そして、財政健全化に向けて取り組みます。

 その上で、私が目指すのは、新しい資本主義の実現です。

 新自由主義的な政策については、富めるものと、富まざるものとの深刻な分断を生んだ、といった弊害が指摘されています。世界では、健全な民主主義の中核である中間層を守り、気候変動などの地球規模の危機に備え、企業と政府が大胆な投資をしていく。そうした、新しい時代の資本主義経済を模索する動きが始まっています。

 今こそ、我が国も、新しい資本主義を起動し、実現していこうではありませんか。

 「成長と分配の好循環」と「コロナ後の新しい社会の開拓」。これがコンセプトです。

 成長を目指すことは、極めて重要であり、その実現に向けて全力で取り組みます。しかし、「分配なくして次の成長なし」。このことも、私は、強く訴えます。

 成長の果実を、しっかりと分配することで、初めて、次の成長が実現します。大切なのは、「成長と分配の好循環」です。「成長か、分配か」という、不毛な議論から脱却し、「成長も、分配も」実現するために、あらゆる政策を総動員します。

 新型コロナで、我が国の経済社会は、大きく傷つきました。

 一方で、これまで進んで来なかったデジタル化が急速に進むなど、社会が変わっていく確かな予感が生まれています。今こそ、科学技術の恩恵を取り込み、コロナとの共生を前提とした、新しい社会を創り上げていくときです。

 この変革は、地方から起こります。

 地方は、高齢化や過疎化などの社会課題に直面し、新たな技術を活用するニーズがあります。例えば、自動走行による介護先への送迎サービスや、配達の自動化、リモート技術を活用した働き方、農業や観光産業でのデジタル技術の活用です。

 ピンチをチャンスに変え、我々が子供の頃夢見た、わくわくする未来社会を創ろうではありませんか。

 そのために、「新しい資本主義実現会議」を創設し、ビジョンの具体化を進めます。

 新しい資本主義を実現していく車の両輪は、成長戦略と分配戦略です。

 まず、成長戦略の第1の柱は、科学技術立国の実現です。

 学部や修士・博士課程の再編、拡充など科学技術分野の人材育成を促進します。世界最高水準の研究大学を形成するため、10兆円規模の大学ファンドを年度内に設置します。デジタル、グリーン、人工知能、量子、バイオ、宇宙など先端科学技術の研究開発に大胆な投資を行います。民間企業が行う未来への投資を全力で応援する税制を実現していきます。

 また、イノベーションの担い手であるスタートアップの徹底支援を通じて、新たなビジネス、産業の創出を進めます。

 そして、2050年カーボンニュートラルの実現に向け、温暖化対策を成長につなげる、クリーンエネルギー戦略を策定し、強力に推進いたします。

 第2の柱は、地方を活性化し、世界とつながる「デジタル田園都市国家構想」です。

 地方からデジタルの実装を進め、新たな変革の波を起こし、地方と都市の差を縮めていきます。そのために、5Gや半導体、データセンターなど、デジタルインフラの整備を進めます。誰一人取り残さず、全ての方がデジタル化のメリットを享受できるように取り組みます。

 第3の柱は、経済安全保障です。

 新たに設けた担当大臣の下、戦略物資の確保や技術流出の防止に向けた取り組みを進め、自律的な経済構造を実現します。強靱(きょうじん)なサプライチェーンを構築し、我が国の経済安全保障を推進するための法案を策定します。

 第4の柱は、人生100年時代の不安解消です。将来への不安が、消費の抑制を生み、経済成長の阻害要因となっています。

 兼業、副業、あるいは、学びなおし、フリーランスといった多様で柔軟な働き方が拡大しています。大切なのは、どんな働き方をしても、セーフティーネットが確保されることです。働き方に中立的な社会保障や税制を整備し、「勤労者皆保険」の実現に向けて取り組みます。

 人生100年時代を見据えて、子供から子育て世代、お年寄りまで、全ての方が安心できる、全世代型社会保障の構築を進めます。

 次に、分配戦略です。

 第1の柱は、働く人への分配機能の強化です。

 企業が、長期的な視点に立って、株主だけではなく、従業員も、取引先も恩恵を受けられる「三方良し」の経営を行うことが重要です。非財務情報開示の充実、四半期開示の見直しなど、そのための環境整備を進めます。

 政府として、下請け取引に対する監督体制を強化し、大企業と中小企業の共存共栄を目指します。

 また、労働分配率向上に向けて賃上げを行う企業への税制支援を抜本強化します。

 第2の柱は、中間層の拡大、そして少子化対策です。

 中間層の拡大に向け、成長の恩恵を受けられていない方々に対して、国による分配機能を強化します。

 大学卒業後の所得に応じて「出世払い」を行う仕組みを含め、教育費や住居費への支援を強化し、子育て世代を支えていきます。

 保育の受け皿整備、幼保小連携の強化、学童保育制度の拡充や利用環境の整備など、子育て支援を促進します。こども目線での行政の在り方を検討し、実現していきます。

 第3の柱は、看護、介護、保育などの現場で働いている方々の収入を増やしていくことです。

 新型コロナ、そして、少子高齢化への対応の最前線にいる皆さんの収入を増やしていきます。そのために、公的価格評価検討委員会を設置し、公的価格の在り方を抜本的に見直します。

 第4の柱は、公的分配を担う、財政の単年度主義の弊害是正です。科学技術の振興、経済安全保障、重要インフラの整備などの国家課題に計画的に取り組みます。

 これらに加え、地方活性化に向けた基盤づくりにも積極的に投資します。

 東日本大震災からの復興なくして日本の再生なし。この強い思いの下で、被災者支援、産業・生業(なりわい)の再建、福島の復興・再生に全力で取り組みます。

 農林水産業の高付加価値化と輸出力強化を進めるとともに、家族農業や中山間地農業の持つ多面的な機能を維持していきます。新型コロナによる米価の大幅な下落は、深刻な課題です。当面の需給の安定に向けた支援など、十分な対策を行います。

 老朽化対策を含め、防災・減災、国土強靱化の強化とともに、高速道路、新幹線など、交通、物流インフラの整備を推進します。

 いのち輝く未来社会のデザイン。これが、2025年大阪・関西万博のテーマです。地域から、IoTや人工知能などのデジタル技術を活用した未来の日本の姿を示します。

 観光立国復活に向けた観光業支援、文化立国に向けた地域の文化、芸術への支援強化にも取り組みます。

(4)第3の政策 国民を守り抜く、外交・安全保障 

 私の内閣の三つ目の重点政策は、「国民を守り抜く、外交、安全保障」です。

 私は、外交、安全保障の要諦は、「信頼」だと確信しています。

 先人たちの努力により、世界から得た「信頼」を基礎に、三つの強い「覚悟」をもって毅然(きぜん)とした外交を進めます。

 第1に、自由、民主主義、人権、法の支配といった普遍的価値を守り抜く覚悟です。

 米国をはじめ、豪州、インド、ASEAN(東南アジア諸国連合)、欧州などの同盟国・同志国と連携し、日米豪印も活用しながら、「自由で開かれたインド太平洋」を力強く推進します。

 深刻化する国際社会の人権問題にも、省庁横断的に取り組みます。

 第2に、我が国の平和と安定を守り抜く覚悟です。

 我が国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、我が国の領土、領海、領空、そして、国民の生命と財産を断固として守り抜きます。

 そのために、国家安全保障戦略、防衛大綱、中期防衛力整備計画の改定に取り組みます。この中で、海上保安能力や更なる効果的措置を含むミサイル防衛能力など防衛力の強化、経済安全保障など新しい時代の課題に、果敢に取り組んでいきます。

 こうした我が国の外交・安全保障政策の基軸は、日米同盟です。私が先頭に立って、インド太平洋地域、そして、世界の平和と繁栄の礎である日米同盟を更なる高みへと引き上げていきます。

 日米同盟の抑止力を維持しつつ、丁寧な説明、対話による信頼を地元の皆さんと築きながら、沖縄の基地負担の軽減に取り組みます。普天間飛行場の一日も早い全面返還を目指し、辺野古沖への移設工事を進めます。

 北朝鮮による核、ミサイル開発は断じて容認できません。日朝平壌宣言に基づき、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して、日朝国交正常化の実現を目指します。

 拉致問題は最重要課題です。全ての拉致被害者の一日も早い帰国を実現すべく、全力で取り組みます。私自身、条件を付けずに金正恩委員長と直接向き合う決意です。

 第3に、地球規模の課題に向き合い、人類に貢献し、国際社会を主導する覚悟です。

 核軍縮・不拡散、気候変動などの課題解決に向け、我が国の存在感を高めていきます。

 被爆地広島出身の総理大臣として、私が目指すのは、「核兵器のない世界」です。私が立ち上げた賢人会議も活用し、核兵器国と非核兵器国の橋渡しに努め、唯一の戦争被爆国としての責務を果たします。

 これまで世界の偉大なリーダーたちが幾度となく挑戦してきた核廃絶という名の松明(たいまつ)を、私も、この手にしっかりと引き継ぎ、「核兵器のない世界」に向け、全力を尽くします。

 世界で保護主義が強まる中、我が国は自由貿易の旗手を務めます。デジタル時代の信頼性ある自由なデータ流通、「DFFT」を実現するため、国際的なルールづくりに積極的な役割を果たしていきます。

 中国とは、安定的な関係を築いていくことが、両国、そして、地域及び国際社会のために重要です。普遍的価値を共有する国々とも連携しながら、中国に対して主張すべきは主張し、責任ある行動を強く求めると同時に、対話を続け、共通の諸課題について協力していきます。

 ロシアとは、領土問題の解決なくして、平和条約の締結はありません。首脳間の信頼関係を構築しながら、平和条約締結を含む日露関係全体の発展を目指します。

 韓国は重要な隣国です。健全な関係に戻すためにも、我が国の一貫した立場に基づき、韓国側に適切な対応を強く求めていきます。

(5)新しい経済対策

 「新型コロナ対応」、「新しい資本主義」、「外交・安全保障」。

 これら三つの政策を着実に実行することで、国民の皆さんと共に、新しい時代を切り拓いていきます。

 本日朝の閣議で、新型コロナ対応に万全を期すとともに、新しい資本主義を起動させるため、新たな経済対策を策定するよう指示しました。

 総合的かつ大胆な経済対策を速やかにとりまとめます。

(6)おわりに 

 憲法改正についてです。

 憲法改正の手続きを定めた国民投票法が改正されました。今後、憲法審査会において、各政党が考え方を示した上で、与野党の枠を超え、建設的な議論を行い、国民的な議論を積極的に深めていただくことを期待します。

 最後になりますが、このようなことわざがあります。

 「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」

 新型コロナという目に見えない敵に対し、我々は、国民全員の団結力によって一歩一歩前進してきました。

 改めて、この日本という国が、先祖代々、営々と受け継いできた、人と人のつながりが生み出す、やさしさ、ぬくもりがもたらす社会の底力を強く感じます。正に、「この国のかたち」の原点です。

 この「国のかたち」を次の世代に引き継いでいくためにも、私たちは、経済的格差、地域的格差などがもたらす分断を乗り越え、コロナとの闘いの先に、新しい時代を切り拓いていかなければなりません。そのために、みんなで前に進んでいくためのワンチームを創りあげます。

 「早く行きたければ一人で進め。遠くまで行きたければ、みんなで進め」

 一人であれば、目的地に早く着くことができるかもしれません。しかし、仲間とならもっと遠く、はるか遠くまで行くことができます。私は、日本人の底力を信じています。

 新型コロナの中にあってもなお、デジタル、グリーン、人工知能、量子、バイオ、宇宙、新しい時代の種が芽吹き始めています。

 この萌芽(ほうが)を大きな木に育て、経済を成長させ、その果実を国民全員で享受していく、明るい未来を築こうではありませんか。

 明けない夜はありません。国民の皆さんと共に手を取り合い、明日への一歩を踏み出します。

 同僚議員各位、そして、何よりも国民の皆さんのご協力を心からお願い申し上げ、所信表明とさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

 元稿:讀賣新聞社 主要ニュース 政治 【政策・国会・岸田首相の所信表明】  2021年10月08日  15:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【財務省】:矢野財務次官「バラマキ合戦だ」…衆院選・総裁選での経済対策論争を批判、財政破綻への懸念示す

2021-10-09 06:35:30 | 【金融・金融庁・日銀・株式・為替・投資・投機・FRB・「ドル円」・マーケット】

【財務省】:矢野財務次官「バラマキ合戦だ」…衆院選・総裁選での経済対策論争を批判、財政破綻への懸念示す

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【財務省】:矢野財務次官「バラマキ合戦だ」…衆院選・総裁選での経済対策論争を批判、財政破綻への懸念示す 

 財務省の矢野康治次官が8日発売の月刊誌「文芸春秋」に寄稿し、衆院選や自民党総裁選を巡る経済対策などの論争について「バラマキ合戦のような政策論だ」と批判し、将来的な財政破綻への懸念を示した。現職の次官による意見表明は異例。

矢野康治・財務次官
矢野康治・財務次官

 寄稿では、総裁選などで数十兆円規模の経済対策や基礎的財政収支の黒字化目標の先送りなどが議論されたことに触れ、「国庫には無尽蔵にお金があるかのような話ばかりが聞こえてくる」と指摘した。「昨春の10万円の定額給付金のような形でお金をばらまいても、日本経済全体としては死蔵されるだけ」と批判した。 

 鈴木財務相は8日の閣議後記者会見で、矢野氏の寄稿は麻生前財務相の了解を取っていると明らかにし、「個人の思いをつづったと書いている。問題だと思っていない」と述べた。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政策・財務省・矢野康治次官が8日発売の月刊誌「文芸春秋」に寄稿し、衆院選や自民党総裁選を巡る経済対策などの論争について「バラマキ合戦のような政策論だ」と批判した】  2021年10月09日  06:35:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説①】:東京震度5強 首都直下型にどう備えるか

2021-10-09 05:02:30 | 【災害・地震・津波・台風・竜巻・噴火・落雷・豪雪・大雪・暴風・土石流・気象状況】

【社説①】:東京震度5強 首都直下型にどう備えるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①】:東京震度5強 首都直下型にどう備えるか

 深夜の首都圏を襲った強い揺れは、地震がいつどこで起きても不思議はないことを実感させた。発生が懸念される首都直下地震にどう備えるか、真剣に考えねばならない。 

 7日の地震は東京都と埼玉県の一部で震度5強を記録した。東京23区内で5強を観測したのは東日本大震災以来で、当時を思い出した人も多かったのではないか。

 震源の千葉県北西部周辺は、地表を覆うプレート(岩板)がぶつかり合う場所で、地震が多い。今後数日間は、同規模の地震が起きる恐れがあり、警戒が必要だ。

 東京都足立区では、日暮里・舎人ライナーの列車が脱輪し、乗客3人がけがをした。一歩間違えば大惨事につながりかねなかった。復旧を急いでもらいたい。

 JRも主要路線で運転を見合わせ、自治体は帰宅できない人を収容する応急の施設を開設した。ダイヤは翌朝まで乱れ、通勤時間帯も混雑した。地震に対する都市のもろさが表れたと言える。

 鉄道各社は、地震への備えや、発生後の対応が適切だったのかについて、検証することが不可欠である。日頃から地震を想定した計画を練り、訓練を重ねて、いざという時に少しでも混乱を減らせるようにしてほしい。

 今回は、停電や水道管の破損も相次いだ。都市インフラの機能停止を避けるためには、絶えず点検や補修に努めることが重要だ。

 新型コロナウイルスの感染予防で、テレワークの習慣が浸透してきた。企業側も、柔軟にテレワークに切り替え、通勤の混乱を回避するよう工夫してはどうか。

 首都圏では今後30年以内に、70%の確率でマグニチュード(M)7級の首都直下地震が起きると予想されている。M5・9だった今回とは比べものにならない巨大な規模で、もし実際に発生したら、大混乱が必至とみられる。

 帰宅困難者は最大800万人、死者は2万3000人に上ると予測される。少しでも被害を減らすため、今から屋内に倒れそうな家具はないかを点検し、会社や学校から帰宅できない場合はどうするかを考えておかねばならない。

 日本は、太平洋側に強い揺れや津波を広範囲にもたらすとされる南海トラフ地震の危険も抱えている。一帯には大阪、名古屋などの大都市が集中している。危機意識を共有することが大切だ。

 政府や自治体は、今回の地震から教訓をくみ取り、現在の計画や備蓄で巨大地震に対処できるのか、課題を洗い出してほしい。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2021年10月09日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【社説②】:所信表明演説 成長と分配の具体策が肝心だ

2021-10-09 05:02:20 | 【国会(衆議院・参議院・議運 ・両院予算委員会他・議員定数・「1票の格差」...

【社説②】:所信表明演説 成長と分配の具体策が肝心だ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:所信表明演説 成長と分配の具体策が肝心だ

 中間層を広げるため、成長と分配を両輪で進めるという方向性は妥当である。肝心の具体策を明らかにし、実現に向けて動き出してほしい。 

 岸田首相が衆参両院本会議で、初の所信表明演説を行った。

 最優先課題に新型コロナウイルス対応を挙げ、「常に最悪の事態を想定する」と述べた。治療や検査の体制を強化し、飲み薬の年内実用化を目指すという。

 経済活動を正常化させるには、次の感染拡大を防ぐことが不可欠だ。流行の兆しを見逃さず、先手を打って対処せねばならない。

 首相は、コロナ禍で影響を受ける事業者に対し、地域や業種を限定せずに、給付金を支給することを表明した。非正規雇用者や子育て世帯への支援も打ち出した。

 苦境にある地方の産業や困窮する人に支援が行き届くよう、適切な方策を検討する必要がある。

 首相は、自身が提唱した「新しい資本主義」について、「成長も分配も実現するため政策を総動員する」と説明した。実現会議を創設して構想をまとめるという。

 新自由主義的とされた小泉政権以来の規制改革路線は、所得格差を拡大し、国民の分断を招いた、という認識があるのだろう。

 経済成長を重視するアベノミクスを基本的に継承しつつ、さらに分配に力を入れる姿勢を鮮明にしたと言える。働く人の所得を増やし、消費や投資の拡大につなげる方針を示したのは理解できる。

 安倍内閣も「成長と分配の好循環」を掲げていたが、成長戦略は不発に終わり、分配は道半ばだった。経済政策の柱とする以上、実効性のある施策を明示し、目に見える成果を出すことが重要だ。

 新興企業を支援し、デジタルなど成長分野を力強く育てなければ、分配重視は単なる歳出拡大策になりかねない。好循環につながる戦略をまとめてもらいたい。

 首相は演説で、「国民を守り抜く外交・安全保障」を強調した。2013年に策定した国家安全保障戦略の改定や、防衛力の強化に取り組むことを表明した。

 先端技術の流出やサイバー防衛など新しい課題が山積しており、経済安全保障を強化して国益を守ることは急務である。米国をはじめ、価値観を共有する各国と連携し、戦略的に取り組むべきだ。

 与野党は衆院選に向けた臨戦態勢に入っているが、首都圏で震度5強の地震が起きたように災害は時を選ばない。危機管理に即応できるよう、首相は公邸に居を構えることも検討してはどうか。

 元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2021年10月09日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【2021年10月07日 今日は?】:日本国憲法が前日の貴族院に続き衆院で可決、成立

2021-10-09 00:00:20 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【2021年10月07日 今日は?】:日本国憲法が前日の貴族院に続き衆院で可決、成立

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【2021年10月07日 今日は?】:日本国憲法が前日の貴族院に続き衆院で可決、成立

 ◆10月7日=今日はどんな日

  ノーベル物理学賞に南部陽一郎、小林誠、益川敏英の3氏。日本人の共同受賞は初(2008)

小林、益川、南部氏にノーベル物理学賞

 ◆出来事

  ▼日本国憲法が前日の貴族院に続き衆院で可決、成立(1946)▼米英両国がアフガニスタンのタリバン政権に対する攻撃開始(2001)

憲法公布記念都民大会

憲法公布記念都民大会(1946年11月3日) 『吉田内閣』所収

 ◆誕生日

  ▼坂田利夫(41年=芸人)▼氷室京介(60年=ミュージシャン)▼生田斗真(84年=俳優)▼尾関梨香(97年=櫻坂46)▼山田野絵(99年=NGT48)▼薮下楓(00年=元STU48)▼小林蘭(03年=AKB48)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】  2021年10月07日  00:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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