【選挙】:公示後初の週末、党首ら全国行脚…「前哨戦」の参院2補選きょう投開票
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【選挙】:公示後初の週末、党首ら全国行脚…「前哨戦」の参院2補選きょう投開票
衆院選の公示後初めての週末を迎えた23日、与野党の党首は、全国各地で新型コロナウイルス対策や経済政策などを訴えた。与党はワクチン接種などの実績を強調し、野党は経済政策の転換などを主張した。選挙戦は中盤に入り、各党とも31日の投開票に向けて、支持拡大に懸命になっている。
街頭演説する岸田首相(23日午後4時34分、福岡市・天神で)=浦上太介撮影
岸田首相(自民党総裁)は23日、佐賀市での街頭演説で、コロナ対策について「ワクチンによる予防、検査の充実、口から飲める治療薬などの治療体制。この三つを強化し、平時に近い社会経済活動に戻す」と訴えた。経済再生に向けて、「所得を引き上げ、成長の果実を実感してもらう経済をつくる」と説明した。首相はこの日、佐賀、福岡両県を回り、政権への信任を呼びかけた。
公明党の山口代表も福岡県に入った。北九州市での街頭演説では、立憲民主党と共産党が「限定的な閣外協力」で合意したことについて、「(共産は)閣僚を出さないで責任を持てるはずがない。こんな不透明で不安定な政権は、選択肢の意味をなさない」と批判した。
立民の枝野代表は、多くの買い物客らが行き交う東京・池袋駅前でマイクを握り、「豊かさを実感できない、希望を持てない日本になった。経済を元気にするためには、分配こそが必要だ。1億総中流社会を取り戻そう」と語り、政権交代を主張した。枝野氏はこの日、東京都内を集中的に回り、支持拡大を目指した。
共産党の志位委員長は、3都県で街頭演説し、川崎市では、新型コロナ対策について「第6波への備えが必要だ。これまでの対策は改めなくてはならない」と政権批判を展開した。
日本維新の会の松井代表は、北海道と宮城県で行財政改革の必要性を力説し、国民民主党の玉木代表は、茨城県東海村で街頭演説し、政治の信頼回復を訴えた。
◆「前哨戦」参院2補選、24日投開票
参院静岡、山口両選挙区の補欠選挙は24日、投開票される。与野党は衆院選の前哨戦として重視しており、補選の結果は衆院選に影響する可能性があるとみている。
元稿:讀賣新聞社 朝刊 主要ニュース 政治 【政局・選挙・参院2補選】 2021年10月24日 06:41:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。