自民党の河村建夫元官房長官(78)=衆院山口3区=は13日、予定していた衆院選山口3区への立候補を見送るよう党本部から伝えられたことを山口市内で開いた後援会会合で報告した。関係者が明らかにした。河村氏が了承すれば、参院議員を辞職し、3区にくら替え出馬する林芳正元文部科学相が公認候補となる公算が大きい。

林芳正元文部科学相(永原慎吾撮影)

 林芳正元文部科学相(永原慎吾撮影)

 関係者によると、河村氏は、自身が出馬を見送る代わりに、秘書で長男の建一氏(45)を比例代表の枠で優遇する案も提示されたという。河村氏は会合後、記者団に「あす(党側に)返事を申し上げてから会見する予定だ」と述べた。

 自民山口県連では、県議を中心に林氏への公認を求める意見が強いため、3区現職の河村氏の処遇が焦点になっている。(共同)