【政界地獄耳・07.19】:どう決着してもお粗末人事必至の安倍派会長選び 指導力の欠如を世間に露呈
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・07.19】:どう決着してもお粗末人事必至の安倍派会長選び 指導力の欠如を世間に露呈
★元首相・安倍晋三の一周忌までに派閥の会長を決めたいとしていた安倍派だが、今度は一周忌が終われば後継会長に着手するといっていたものの、いずれも掛け声だけで何も決まらない。それどころか明日、20日に予定していた派閥の総会を中止した。ここまでこじれるのは「安倍さんにも失礼」(派内若手)という声が聞こえてくるものの、5人組と言われる集団指導体制にも横やりが入り、かといって一本化もできず、無理をすれば派閥が割れることも想定すると強引な手法もできない。つまり指導力の欠如を世間にさらしているに過ぎない。
★18日には同派会長代理・塩谷立、下村博文と派閥の事務総長・党国対委員長・高木毅が会談。調整を図ったが、塩谷、下村が会長選出にこだわり、高木は5人の集団指導体制にこだわった。これも若手に言わせれば「自分が会長になりたい下村と、5人組の1人でもある高木が折り合うはずがない」と冷ややかだ。ラオス訪問中の党政調会長・萩生田光一は「会長人事を含め、1日も早く新しい体制をつくることが望ましい」「肩書にこだわらず、汗を流したい」と当たり障りなく記者団に対応。そもそも旧統一教会との関係が大きく取りざたされた萩生田は派閥会長や5人組の1人となることもふさわしくないという声が派内はもとより党内からも出ないことも不思議だが、もし萩生田会長とか、安倍派代表幹事の1人となれば教団との関係が再度あぶりだされる懸念を派内が持たないことも理解に苦しむ。
★5人組の1人、党参院幹事長・世耕弘成は先月末には「遠くなく結論が出る」としていたが、今は「なかなか1人に決めることができないのでいろいろな案が出ている」と5人でやりたい派に鞍替え。結局皆さん自分が一番と言いたいようだが、どう決着してもお粗末な人事になりそうなのはよくわかった。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年07月19日 07:44:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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