【金口木舌・11.08】:沖縄長距離界の星
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【金口木舌・11.08】:沖縄長距離界の星
大学三大駅伝の出雲、全日本で今季2冠を獲得し、快進撃を続ける国学院。名門の駒沢や青山学院と渡り合うレースは下克上というより実力の証しだ。チームの立役者の一人が3年の上原琉翔(りゅうと)選手
▼那覇市出身で仲井真中から北山高へ。都大路では県勢最高の27位入賞をけん引した。レース時は故障で思うように走れず、悔しい思いも。国学院進学後も故障や気持ちの落ち込みを経験しながら、周囲の励ましを得た
▼デビューは正月の箱根駅伝5区。前半最後の山登り区間6位の快走だった。実況中継する在京キー局の系列地上波放送局が県内にはなく、ネットで視聴した。画面に小さく映った姿に声援を送った
▼県勢初の区間1位を獲得した出雲、そして全日本ではいずれも逆転劇。テレビ中継を独占状態にし、全日本では最終区間でゴールインの姿も。家族や関係者、多くの県民はさぞかし沸いたことだろう
▼仲井真中からの盟友・嘉数純平選手も全日本で1区に登用され、堂々区間2位。「沖縄出身でも全国で戦える」と証明を続ける沖縄長距離界の新星たち。一戦一勝、新春の箱根を鮮やかに駆け抜けてほしい。
元稿:琉球新報社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【金口木舌】 2024年11月08日 04:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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